2007年に新作が8種発売されたのですが、それ以前からあったシリーズのうちのパルファムです。50mlもあるパルファムで、付けた瞬間からとても濃厚な香りが広がります。最初は少しだけアルデヒドっぽさを感じますが、すぐにグリーン系のフローラルになります。ガーデニアというよりもプルメリアっぽさでしょうか。そこから次第にチュベローズが出てきて、とても青さのあるフローラルになります。精油っぽいクセのある香りで、百合の中のクローヴっぽさはなく、どちらかというとスズランのような香りの部分が出ている気がします。そこにヴァイオレット、チュベローズとジャスミンが乗っているという印象ですね。ローズはあまり強くは出ていないです。トップのヴァイオレットもパウダリーさは強くないのですが香りしっかり存在感があります。少し離して香るととても生花っぽい清々しい香りが広がるのですが、付けた場所はワイルドな香りがしています。生花の百合そのものではありませんが、生花に香る青さは抜群に出ており、キレイにまとめていないワイルドな良さを感じます。ワイルドというより、花々の生命力というかパワーを感じる香りです。

最後の最後、ラストノートは少し甘さのあるヒヤシンスの香りにかなり近くなっていきます。よく考えたらヒヤシンスってユリ科なんですよね。パルファムだけに香りの持続も素敵です。

(08/08/2007)