1999年発売。2005年にリニューアルするまで発売されていた商品で、現行品の数倍質が良いです。得にラベンダーの質が。現行品ではA.O.C.ラベンダーの含有量を減らしてフローラルにしたのでしょう。原価を安くするために。こちらはラベンダーらしさがとても強く出ていて、ラベンダーと言えばこの香りでしょ、という青さもらしさもたっぷりと入っています。香りはトワレなのでワイルドさの長続きは期待できませんが、清々しく香ります。青さがあるのはセージだったのですね。シングルノートにかなり近いラベンダーで、ベースノートの甘さや樹脂はほとんどわかりません。ラストノートになってようやく甘さが出てくるのですが、それまでは存分にラベンダーらしい精油らしい香りを楽しめます。控えめなアンバーラベンダー系と言えるのかも。この以前のバージョンの愛用者はリニューアルでがっかりされたんじゃないかなぁ。一般的にはリニューアル後の方が使いやすくなっていると思いますが、使い安いということはそれだけワイルドではなくなった、精油ではなくなったということに他なりません。(現行品は食べ安い甘さにしたカレーとか、辛くない麻婆豆腐みたいな印象です)

そう言えば化粧水やシャワージェルもこの香りで揃っていましたよね。僕は二つとも併用していましたので、ラベンダーはこのロクシタンの以前のバージョンの方が圧倒的に好きです。

(10/09/2008)