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Miss de Rauch / ミス・ドゥ・ローチ


<香 調> フローラルアルデヒド
<仕 様> レディース
<容 量> 240ml、30ml
<濃 度> EDT、P

トップ
不明
ミドル
ラスト



1960年発売でおそらく1番著名な香り。EdTとParfumではこうも印象が違うのか、ということをまざまざと感じる香りです。パルファムはやはり別格ですね、ジャスミンの香り方が違います。ジャスミンはきちんとアブソリュートを使用していることが明らかで、そのアブソリュートらしい部分を堪能できるのはパルファムです。香りそのものがジャスミンのアブソリュートを軸に組み立てられているのですが、少しサンバックジャスミンアブソリュートもあるような気がします。その他はトップからゼラニウムのようなグリーンノートがあることも特徴でしょうか。アルデヒドを強く感じるのはEdTの方なのですが、そこまで強いわけではなく飽くまでもアクセント程度で瞬間に消えてしまいます。ミドル以降はミモザとかヴァイオレット調の部分も出てきて、時間ごとに柔らかさを増していく・・・というのはパルファムと共通ですね。ベースノートが強く出てくるのはトワレの方で、パルファムはジャスミンの甘さの部分で止まったようなミドルノートが続きます。消え入りそうなくらいに繊細なのですが、薄いというわけではないので比較的シンプルなパルファムだと言えそうです。

パルファムとトワレ共にベースノートにはウッディノートとアイリス、ムスクがあると思うのですが、最後はムスクが柔らかく残ります。最大の違いはやはりジャスミンのアブソリュートを楽しめるか否か、という点になるのですが、このアブソリュートは比較するならばJean PatouのJoyですよね。Joyが時間ごとに少しローズが出て華やかになっていくのに対し、こちらはミモザやヴァイオレット調の香りが出てシックに落ち着いた雰囲気になっていきます。

 



少なくともブランドのなくなった1973年以前の商品なのですが、パルファムはパラフィンも完璧なまでの保存状態でしたので、開封するのにドキドキしました。博物館にあってもおかしくないほど美しい保存状態でしたので、香りも美しいまま残っていたのではないでしょうか。

(08/12/2010)

 

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