1997年発売。ブランドとして初めて発売した香りで、2000年にオリエンタルウッディなブルーという香りを発売した後、2008年にイタリアの流通会社とコラボして4種のシリーズを発売。その時もブルーはありましたが、香りは別ものでした。その際に残念ながら廃番となってしまったのがこのオリジナルの香りです。オリジナルと呼ばれるのではなく、表記としてはクラシックと表記されることが多いようです。

そのクラシック、最初の香りなのだから可愛らしいフルーティーフローラルなのかと思いきや、当時のブランドイメージに合わせたのか、とても明るいグリーンフローラルで始まるのです。トップではシトラスが弾け、そこにグリーンリーフ系のグリーンノートを従えたスズランとジャスミンが登場し、香りはゆっくりとフローラルムスクへと変化して消えていきます。あまりオークモスやサンダルウッドは強くはなく、ウッディやシプレにカテゴライズするほどのものではありません。全体を通して感じるのは、少しグレープフルーツっぽい苦みのある瑞々しいフローラルノートで、花で言うならばへディオンたっぷりのピオニーといったところ。

(24/07/2015)