*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Sampleレヴュー


■Violet (2008年)

長らく新作を発売していなかったMorgane Le Fayが4つの新たな香りを手がけたのが2008年です。これを機に製品は全て値上がりをして、とても高価なものになりました。香りを手がけたのはなんとNasomattoのAlessandro Gualtieriとバーバリーなんかを手がけているNathalie Cettoなのです。このヴァイオレットはどちらの方なのかわかりませんが、Alessandro Gualtieriの手がけたグリーンはキュウリの香りでした。

トップ:ベルガモット、オレンジ、フィグリーブス
ミドル:ティアラフラワー、ジャスミン、スズラン、オスマンサス、イランイラン、チュベローズ、ゼラニウム、クローヴ
ベース:アイリス、ムスク、バニラ

ボトルはヴァイオレットというよりもピンクです。最初はピンクだと言われていたようにも思います・・・。展示会で香った時は驚くほど瑞々しいピオニーやスイートピー系の香りにびっくりしたのですが、今さらながらにじっくりと香るとスズランが核となっています。スズランとジャスミンの香りが強いのですが、ジャスミンがとてもキレイなのでクセらしいクセを感じず「キレイなフローラルブーケ」になっているのです。オスマンサスやゼラニウム、クローヴなど全くわからなくて、ベースノートも分かりません。ただただ、瑞々しくてキレイな薄い花弁のフローラルが広がるのです。ミドル以降はスズラン香が強くなってヴァイオレットやピンクのイメージとは離れてしまいますが、余計なフルーツ香がないというのが良くて、年齢を問わずに女性が楽しめる香りだと思います。(08/09/2009)


■Blue (2000年)

黄昏の物憂げな森の様子をテーマとした香りで調香はGivaudan社の調香師のようです。

トップ:ガルバナム、イランイラン
ミドル:トルコローズ、ペッパー、カルダモン
ベース:サンダルウッド、スモーキームスク、ベンゾイン

ローズが核になっているのかと思ったらそうではないようです。最初の印象はフランキンセンスに甘さを加えた感じでした。トップのガルバナムは強くはないのですがすっきりとした感じを出していて、思ったよりもスパイスが効いています。甘さがベースにあるのでスパイシーすぎるということはないのですが、くぐもった霧のかかった森という印象なので夕暮れの次第に暗くなる雰囲気だと言われるとそのように感じますね。ローズよりも断然強いのがウッディで、ミドル以降はローズを飛び越えて甘やかなサンダルウッドがメインとなります。スモーキーな部分もベンゾインの甘さも全てサンダルウッドの引き立て役という感じがして。セクシーだというほどの甘さではなくてトップにもあったようなどちらかというとフランキンセンス的なすっきり香をどこか感じさせる香りになっています。(時間と共に甘さは増しますが、更に時間が過ぎると甘さはなくなってサンダルウッドだけが残ります)

流行とは全く無縁のユニセックスな香りを作り出したところがアパレルにしては珍しいのですが、こういうこだわり製品を手がけてくれると嬉しくなります。フラスコのような首長ボトルがとても幻想的で、後ろからライトを当てたりするとオブジェとしてキレイに見えそうです。(26/02/2008)

 

<Morgane Le Fay Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜