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Narciso rodriguez for Her/ ナルシソ・ロドリゲス フォーハー


<香 調> フローラルムスク
<仕 様> レディース
<容 量> 50ml
<濃 度> EDT

トップ
エジプシャンムスク、オレンジブロッサム、バニラ、アンバー、ウッディなど
ミドル
ラスト



ナルシソ・ロドリゲスが、2004年の秋に発売したファーストフレグランスです。調香はFrancis Kurkdjian。すごいエレガントですよね。真っ黒なボトルにピンクの文字が浮かぶのですが、パッケージは逆で、ピンクの箱な黒の文字となっているのです。ピンクと黒のトーンと同じく、香りも女性的な面と芯の通った感じを受けます。

トップの非常にフルーティーなこの香り、バニラの甘さではなくて、フルーツの甘さ。ウッディはさほどなくて、時間が経過すると香りがソフトになっていき、肌に馴染んでいく。なんだかとても懐かしいフルーツの香り。エジプシャンムスクの香料に出会って作り出したというくらいムスクに対するこだわりを組み込んだそう。可愛らしいフルーツが一段落するとムスクの香りが広がり、次第に肌へと密着していく特有の香り方をするのですが、少しハニー系のフローラルがムスクと共に残ります。EDPはパールピンクのボトルで調香が違います。やはりピンクに合わせて柔らかい香りに変更しているようです。ムスクの方はやはりムスクをメインにしてオイルとなっています。

(30/01/2008)

 

その後、罪作りなほどのフランカー増産製品となった最初の香り。フランカーのフランカーまで登場し、消費者たちも何が新しくて何が前のバージョンだったのか、どれが手持ちのものと同じなのか、違うのかわからないという展開の早いコンビニ商法を打ち出したのはフランス資生堂です。

ムスクブームをけん引したのはChloeでしたが、その前にあったムスクベースのフレグランスでした。香りはツンとした酸味がフルーティーフローラルに瞬間だけ広がりますが、すぐにムスクに包まれていきます。あぁ、フローラルノートはオレンジブロッサムだったのかと今頃分かったのですが、それはオレンジブロッサムがアコードではなく単品香料がいくつか重なったシンプルなトーンで香っていたから。おそらくはベルガモットを補填していたのでしょう。

そこからはオレンジブロッサムの微かな残り香にたっぷりのムスクがウッディノートと微かなオリエンタルを伴って広がっていくのですが、ブラックボトルというほどミステリアスなトーンではなく、少しフェミニンで可愛らしいキャンディー系のスイートムスクがもわもわと肌を包み込んで香ります。フェミニンな残り香ですが、パチョリあたりを重ねたら男性でも気兼ねなく使えそうです。

(20/11/2023)

 

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