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Sampleレヴュー

■Patchouli Nobile (2009年)

Man is two men; one is awake in darkness, the other asleep in light.
というレバノン生まれの詩人のセンテンスにインスパイアされた香り。

トップ:シトラス、ホワイトペッパー、フランキンセンス
ミドル:パチョリ、ガイヤックウッド、シスタス、ジャスミン
ベース:モロッカンシダーウッド、パチョリ、アンバー、オークモス、サンダルウッド、トンカビーン

暗く沈むパチョリを明るくして人間の持っている二面性を表現しようとしたのでしょうか。調香はMarie Ducheneなのですが、全体的にはスイートパチョリです。いろいろな要素が顔を出しますが、パチョリらしさも楽しめますし、アンバーノートも楽しめます。ウッディノートはそこまで強くはないですし、フランキンセンスもわかりません。強い個性を持った香りではないのですが、シンプルだけど使いやすいスイートパチョリだと思います。なんだかパチョリの中に女性らしさを感じてしまう香り。(25/01/2011)


■Pontevechio

アルノ川にかかる有名なヴェッキオ橋。ヴェッキオ宮殿とピッティ宮を結ぶメディチ家の通路にもなっている橋で、貴金属店が立ち並んでいます。

トップ:カラブリアンベルガモット、シチリアマンダリン、ソマリアインセンス
ミドル:ピンクジャスミン、ブルボンゼラニウム、イランイラン、アイリス
ベース:ムスク、インドネシアンパチョリ、サンダルウッド、ベチバー

力強い男性らしさを持った方に向けた香りだと書いてあったのですが、それほど男性的ではなくて軽やかな香りです。これは表記がないのでわからないのですが、トワレかなぁ。付けた瞬間にインセンスっぽさはあったものの、すぐに優しい石鹸系の香りに落ち着いてしまいます。少しウッディもありますが、ミドルがスコーンと抜けてしまったような香りです。唯一わかるのはアイリスがあることくらいですから。大きな香りの変化はないのですが、時間が経つほどに肌に馴染んできました。(29/02/2008)


■Pontevecchio W -(Suprema)

上の香りのレディース版で、フィレンツェらしくアイリスが基調となっています。

トップ:ベルガモット、マンダリン、コリアンダー
ミドル:アイリス、ブルガリアンローズ、インディアンジャスミン
ベース:ホワイトムスク、アンバーウッディ、インディアンサンダルウッド

こちらもメンズにそっくりな香りで、濃度は濃いのですが香りのイメージは少しアイリスを強めただけ、という印象です。全体的な香りのイメージはとても優しげな女性で、アイリスにホワイトムスクとサンダルウッドで清潔感のある香りになっています。これもローズとジャスミンがわからないなぁ。なんでこんなにはっきりしない香りを作るのだろう・・・。(29/02/2008)


■Anonimo Veneziano - (Suprema)

無名のヴェネツィア人と名づけられたレディースの香り。Gabriele D'AnnunzioのThe Pleasure「喜び」からヒントを得て作られた香り。コートを脱いだ女性から受け取ったコートから香った香りが素晴らしく、思わず「何という名前なの?」と訪ねたら「名前はないわ」と返答されたようです。その香りは女性の肌と髪とコートを包み込み、えもいわれぬ香りになっていたとか。

トップ:ベルガモット、レッドマンダリン、ブラジリアンオレンジ、ライトジャスミン
ミドル:ダマスクローズ、インディアンジャスミン、イランイラン、ロータスフラワー
ベース:ラブダナム、パチョリ、サンダルウッド、パウダリーバニラ

3種の中では一番クセのある香りで、ラブダナムにスパイスとハーブを重ねた感じです。クセは時間と共に薄れてしまい、とても穏やかで澄み切ったハーバルな香りになってしまいます。バニラもパチョリもドコへやら。一つ一つの香りがあまり際立っておらず、香りの変化もミドル以降はあまりありませんね。少しパウダリーさが出てきたくらいです。ラストには優しい香りになりますが、インパクトがあったのはトップだけでした。ゼラニウムが香っているのだと思うんですけど、調香にはないんだよなぁ。不思議です。ローズの中の一部の芳香成分だけが残ったのかもしれませんが・・・。5時間は楽に持続をしていましたが、最後はムスクだけが残りました。(29/02/2008)


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