*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

fluo_ral / フローラル


<香 調> マリンフローラル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 10ml
<濃 度> EDP

トップ
キャローン、ブラックカラント、ルバーブ、トマトリーフ、ピンクペッパー、ローズ、シダーウッド、フランキンセンス
ミドル
ラスト



 

毎回、1つの合成香料に焦点があてられるのですが、今回はCaloneというマリンノートでした。調香はNathalie Feisthauerで、彼女はその香りをグリーンノートで補佐してニュアンスを変えたのだそう。キャローンはもともと1965年にファイザー製薬の化学者が鎮静剤の研究をしていた際に見つけた分子で、そこから20年かけて香料として発売するに至ったものです。90年代はとにかくこのキャローンが大量に使われ、マリンブームになりましたよね。それが多すぎて嫌悪され、2000年代以降はマリンブームが下火になったのでした。今では多種多様なマリンノートの香料が発売されていますが、キャローンはメロンっぽい瓜系のマリンノートであるのが特徴です。

 

 

今回テーマとして取り上げられたキャローンは、オーストラリアのジャービス湾で撮影されたプランクトンが発する青い光をイメージして作られました。まず、マリンノートをけん引するのはブラックカラント。このブラックカラントもここ5年くらいを象徴するほど人気の高まっている頻出香料で、それが次第にトマトリーフのグリーンノートへと引き継がれていきます。キャローンはパワフルでトップから香るものなのですが、トップでは明るいニュアンスに留められ、時間と共に姿を現してくるのです。基本的に合成香料がメインで、ウッディノートもローズもそれとはわからず、フレッシュなウッディムスクとなって肌に残ります。それでもさすがキャローン。素晴らしい持続力で全てをけん引しています。時代を映した香りが、モダンに生まれ変わったわけですね。

(21/05/2019)

 

<Nomenclature Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜