2019年発売。この香りを発売するに辺り、サンプルを配布し、公募によって決まったタイトルがSplendirisでした。トップにはシトラスとキャロットシード、ミドルにはアイリスとヴァイオレットを、微量なハニーノートと共に配置し、ベースはアイリスやキャロットシードと相性の良いシダーウッドで支えた、というのが全体像で、シトラスがキャロットシードが弾けた後、ハニー調の瑞々しいアイリスがヴァイオレットノートと共に香り出します。

始めにムエットで香った際は、アイリスというよりヴァイオレットの方が強く感じられたのですが、肌ではアイリスもウッディノートと共に香っています。アイリスの香水は土っぽく仕立てたものとフローラル調に仕立てられたものと分かれますが、こちらはフローラル調です。

彼女は発売当初に薄紫のスイートピーの花束と合わせて、この薄紫に着色されたボトルを飾っていましたが、そうそう、水彩画のようなスイートピーの香りにもとても似ています。また、芳香性のアイリスにも似ているのです。もともと香料用のアイリスの花にはあまり香りがなく、香料は地下の根から抽出されます。これは、花の部分を表現したものなのでしょう。上記の画像の中のアイリスは香料用のIris Pallidaという品種なんですよ。

(06/05/2019)