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Jolie Madame / ジョリーマダム


<香 調> シプレフローラル
<仕 様> レディース
<容 量> 115ml
<濃 度> EDT

トップ
アルテミジア、ガーデニア、ネロリ、コリアンダー、ベルガモット
ミドル
ジャスミン、ジョンキル、アイリス、チュベローズ、ヴァイオレット、ライラック、ローズ
ラスト
パチョリ、カストリウム、ベチバー、シベット、タバコアブソリュート、オークモス、レザー、ムスク



 

1953年に発売されたPierre Balmainとしては最大のヒットとなった香り。もともとJolie Madame(素敵なマダム)という既製服ラインを発売しており、後付でこの香りが同タイトルとして発売されたそうです。調香を手がけたのは当時のハウスパフューマーであったGermaine Cellier。彼女はヴァンベールやマダムバルマン、ムッシューバルマン他、ピゲのフラカやバンディなんかも手がけた方です。

この香りは2008年に一度ボトルリニューアルをして昔のスクエアボトルに戻りクラシカルな形で再販となりましたが、画像のようなボトルも未だに発売されているようです。とても古いヴィンテージものなのかと思ったのですが、どうやらそうではないらしくパッケージに2008の刻印がありますので、ひょっとしたら最近のものなのかもしれません。(昔はレブロンが国内代理店だったんですね)ボトルネックにリボンがちょこんとあるのがとても可愛らしくはあるのですが、ゴムで付いているだけというなんとも安っぽいものなのが残念です。(こういう箇所を手抜きにしないで欲しい)

香りはクラシカルなフローラルシプレで、古き良き時代の香りです。シトラスとオークモス、パチョリ等がすっきりとしたシプレを形成し、そこにジャスミンやジョンキルなどのフローラルがすっきりとした華やかさを出しているという印象です。コリアンダーと微かなチュベローズの残り香も感じられますね。最初はすっきりとしたシプレノートなのですが、面白いのは時間と共にレザーノートが出てきてなんとなく輪ゴムっぽい香りになって落ち着くこと。ラストノートはフローラルというよりもシプレレザリー(+アイリス)な雰囲気になりますが、香りの核となっているのは紛れもなくコティのシプレです。随分意識して作ったんだろうなぁ・・・という印象の古き良き香りです。未だに廃番とならずに頑張ってくれているところに喜びを感じます。

(07/05/2009)

 

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