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No.5 Narciso / No.5 ナルシソ


<香 調> グリーンフローラル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 30ml
<濃 度> P

トップ
ベルガモット、オレンジブロッサム、ビーワックスアブソリュート、ベチバー、ムスク
ミドル
ラスト



Exclusive Artisan Collectionの5つ目の香りとして2007年に発売されたもので、調香は全て同じくDaniela Andrierが担当。国内ではプラダの青山本店のみで取り扱いされている限定コレクションで定価は30mlで2万円ほど。でもこちらはパルファムですので価格的には良心的です。(ただ、このシンプルなボトルを収納するレザーケースが別売りで高いので、それをセット販売する商法なのです)

2009年はこのコレクションの中からフルール・ド・ランジュがEDPコレクションとして発売になりましたが、今後は毎年このラインの中から1種がEDPバージョンとして発売になっていくそうです。それでもEDPはかなり軽く作られていますからパルファムがお好きな方も多いはず。そんなパルファムの中の香りはナルシス(水仙)です。

 



水仙をテーマとした香水というのは決して多くはありません。精油は生花と香りが違っているというのも理由の1つだと思いますが、基本的に再現するとあまり良い香りにはなりにくい、というのも理由の1つなのかもしれません。水仙の香りを特徴付けるクレゾール香というのは量がとても難しく悪臭に感じてしまいがちです。でも、この香りが全くないと水仙にはならないのです。ジャスミンで言うところのインドールみたいなものですね。このプラダのパルファムはナルシスの精油を使わず、クレゾール香あまり使わずに再現された香りです。印象としてはトップノートは水仙というよりもオレンジブロッサムの香りになってしまっているのですが、水仙だと思わなければとても素敵な香りです。じーっと香っていると確かにこういう系統の水仙の香りもあったかもしれない、という錯覚を覚える香りで、瑞々しくすっきりとしているのが特徴です。フルールドランジュの方はベースのアイリスが出ていてパウダリーな化粧品香になっていますので、ある意味こちらの方がすっきりとしたオレンジブロッサムだと感じる方もいらっしゃるかもしれません。基本的に香りはあまり大きく変化しないまま薄れていきますが、ミドル以降はオレンジブロッサム→水仙っぽく変化していきますのでオレンジブロッサムと水仙の中間値のような香りです。

パルファムらしい深みとか、香りの持続性の高さというのはゲランやキャロンと比較してしまうと劣りますが、拡散性の低さとゆっくりと肌から立ち上る芳香はパルファムならではと言えます。

(11/06/2009)

 

 

水仙の季節にしっかりと使ってみました。生花を横に置き、生花らしい雰囲気を記憶しつつ使うと結構水仙らしさが表現されていることがわかりました。クレゾール香も微かながら以前よりもきちんと感じられ、生花の持っているくせもあり。水仙としては結構良い香りだなぁ・・・と改めて感じた香り。

(27/03/2010)

 

 

上記を追記した後で小分けにして自宅に持ち帰り、しっかりと使ってみたところ、使えば使うほどナルシスから離れてしまってちょっと残念でした。僕にはMethyl AnthranilateとAurantiolの香りばかりが強く感じられるのです。共にオレンジブロッサムやチュベローズに使われる香料なのですが、ガーデニア、ジャスミン調のアクセントにもなります。水仙らしさを感じられると楽しいのですが、オレンジブロッサム調に感じられるともうそうとしか感じられなくなってしまって残念です。

(29/03/2010)

 

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