天然香料100パーセントのエコサート認証な商品。98.8パーセントがオーガニック農場の精油で構成されているそうです。成分は多い順に、コーンアルコール、ダマスクローズウォーター、ベンゾイン、アトラスシダーウッド、ベルガモットFCFフリー、バニラ、ローズ、マンダリン、オーストラリアンサンダルウッド、ラブダナム、パチョリ、アンブレットシード、パルマローズ、クラリセージ、カルダモンとなっています。

香りはプッシュしたとたんに弾けるクラリセージとカルダモン。まさにハーバルです。そのハーバルさがシトラスに包まれて一瞬「アンバーはどこに?」というオープニングなのですが、ものの10秒ほどでトップノートは過ぎ去りバニラやベンゾインがローズと重なり香りだします。全体的に丸く穏やかなシトラスローズアンバーという雰囲気で、合成のアンバーにあるもったりとした重さはありません。(それはそれで好きなのですが)ミドル以降もシトラスが続くということは、それ相当の量を投入しているはずなのですが、ベンゾインとバニラの方が多いんですよね。バニラアブソリュートのリキュールっぽい感じがそこまで強くないので、いかに「出にくい香料なのか」がわかります。(合成香料のバニラは出やすいのですが)ラストノートになると今度はシトラスが消えてラブダナムがベンゾインと共に香りだし、アンバーらしさを感じさせてくれるようになります。

アンバーと言えばこってりと甘く重いイメージがありますが、こちらは幾分軽やかさを感じられます。アンブレットシード以外はそれほど希少な精油ではないですから、ご自身でブレンドを楽しまれている方は、こちらのレシピを参考に作られるとそこそこ良いものが出来そうですよ。

(30/06/2010)