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Graines de Paradis / グレイン・ドゥ・パラディ


<香 調> シトラスフローラルウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> EDP

トップ
ホワイトグレープフルーツ、ジンジャーCO2、グリーンマンダリン、コニャック、ホワイトチェリーとルイボスティーティンクチャー
(チェリーは今年5/24にHeraultの谷で採取したもの)
ミドル
ホワイトローズCO2、リンデンブロッサムCO2、タヒチアンガーデニア、ネロリ、ジャスミン、エニシダ
(タヒチアンガーデニア、ネロリ、ジャスミン、エニシダはアンフルラージュ法によるもの)
ラスト
アンブレットシード、アンジェリカルートCO2、アイリスCO2、オーストラリアンサンダルウッド、ウード、オリバナムCO2、パチョリ、バニラティンクチャー(18ヶ月寝かせたマダガスカルバニラポッド)



2010年、6月発売。メルマガ027号に詳細を記載しましたThe Mystery of Musk projectの1つです。

以下、メルマガ027よりThe Mystery of Musk projectについてです。
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「Natural Perfumers GuildはEssence and AlchemyのMandy Aftelが創設し、現在はAnya's GardenのAnya McCoyが率いている団体です。この団体は天然香料と動物香料のみを使用する、という制限を設けている団体で、合成香料は使用していません。もともと昔の香水というのは合成香料なんてなかったのだ、ということで、限られたエッセンスの中で表現をしていこうという人たちです。もちろん動物香料を使用しない調香師もいますし、オーガニックにこだわる人もいます。希釈するアルコールにだってこだわっています。この団体の4周年を祝うイベントとして開催されたのがThe Mystery of Musk projectなのです。選りすぐりの12の団体がムスクをテーマとした香りを作り出す、というもので香水ブロガーの人たち、Basenotes、Yahoo Natural Perfumery groupの人たちが参加しています。

ムスクというのは香水好きな人たちにとって、その種類の多さからファンの多い香りです。このムスクの香りを動物性、植物性の香料のみで表現し、香水を作ろうといういわばチャレンジで、各所から選ばれた人たちの手元にアルコール希釈またはオイル希釈のサンプルが届けられ、それぞれがレヴューを公開していく、というイベント。全てが繋がるわけです。植物性のムスクだとAmbrette seedとAngelica Rootに天然のムスクと同じ大環状ムスクの芳香成分を保有しています。それらを使用して、12個のブランドが制作にかかりました。

なんて、様々なムスク製品が作られる中、profice SNSではSharini Parfums Naturelsの「Graines de Paradis 2010」が話題となりました。僕が日記に記したところ、あれよあれよと購入者が増えて、わずか25個という限定品の中12個をprofice SNSのメンバーが注文したのです!!

正規流通で国内に入ってきたとしたら、通常品は2万円、今回の限定品は4万円でもおかしくはないのです。上の動画がアンフルラージュ法によるジャスミンの抽出なのですが、こんなに手間隙掛けて大変な苦労の末に採取されたものなのかと思うと1滴が本当にいとおしくなります。

商品は彼の奥さんが手作りしたという柳の枝で編んだ特製ボックスに入っており、もちろんシリアルナンバー入りです。
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さて、肝心な香りについてですが、肌に乗せた瞬間からスパイシーなシトラスがふわりと香り、やはりトップは爽やかにしたのだと分かります。そこからネロリとジャスミンが少しビターなシトラスと共に香りだすのですが、ローズやリンデンの香りは前に出てきません。その奥にあるのがアンジェリカルートやアンブレットシードなわけですが、どちらかというとウードやサンダルウッド等のウッディ香、バニラの甘さも前には出てこずに、全体として「ふんわりとまとまったシトラスフローラルウッディ」になっているのです。合成のムスクとはまた香り方が違い、ペタッと貼りついた香り方もしていませんし、もわっと香る感じでもありません。少しオリエンタル調の雰囲気も感じられる優しく柔らかな香りなのですが、精油のフローラルが華やかではないのがポイントです。華やか過ぎるとムスクが消えそうですから。ラストノートは少しビターなウッディが前に出てきて落ち着いた雰囲気を醸し出します(しかも5時間以上香るのですが、最後になってローズが出てくるのです。不思議。

少しくらい付けすぎても違和感を感じないほど穏やかで静かな香りです。精油ばかりをつぎ込むとどうしてもダークで重い香りになりがちですが、この香りは精油の中でも1つ1つが綺麗なタイプを組み合わせたのではないかと思うくらい、自然で優雅です。贅沢すぎる香料を惜しみなく使った、極上の「楽園のムスク」と言えそうです。

(23/07/2010)

後日談なのですが、この香水は到着時に液漏れしていました。キャップにもかなり染み込んでいたのですが、5mlくらいなら・・・とそのままにしようと思ったのですが、かしめ部分のミス(きちんと締まっていない)だと判明したので伝えることに。このままだと自然揮発でもっと減ってしまうかもしれない、と。他の商品をプレゼントするとも言われたのですが、僕は只で頂くよりもきちんと購入したいので、そのまま様子を見ることにしました。かしめ部分を閉めなおしてもやっぱり少し漏れてる感があったので、ボトルを分解して容器を移し変えたのですが、彼にそのことを告げると「大切なのは君が香りを手にしてHappyになることなんだ」ともう1つ商品を送ってくれました。結局、頂くことになってしまったのですが、せっかく頂いたものなので香りを香ってみたいという方に少しずつですがお分けしたいと思います。これを機に個人輸入にチャレンジしてみたいという方、100%の天然香料がお好きな方・・・等、いかがでしょうか? (申し込み多数の場合は抽選とさせて頂きます)  → 終了しました。

(10/08/2010)

オフィシャルサイトでproficeのこの画像を利用してくださっています。嬉しいですね〜。

(29/09/2010)

 

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