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Lilas / ライラック(リラ)


<香 調> グリーン
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 6ml
<濃 度> P-oil

トップ
Lilas CO2エキストラクト
ミドル
ラスト



ライラックの天然香料が存在するなんて思ってもみませんでした。もちろん、採取はされていますし、抽出も可能なのでしょうが研究目的以外に流通はないだろうと思っていたのです。もともと生花と香りが違いすぎるために使われてこなかった、というのはガーデニアと似ていますが、このブランドではありえたんですね、商品化が。ブルガリア産のライラックエクストラクト(二酸化炭素抽出法)で得られたエクストラクトを20%の濃度でホホバオイル希釈したものなのですが、付けてびっくりなくらいワイルドです。生花とは全く別物ですね。常温で凝固している部分があるくらい溶解しづらいエクストラクトのようで、液体も濁っています。(アルコールには溶解しそうですが)

この香りを説明するのに最適なのはチュベローズだと思うんです。チュベローズの中からフルーティーな華やかさを抜いた青みともわっとするパウダリーさ・・・そこにアカシア系の香りを足した雰囲気が、このライラックの天然香料なのです。香りの持続は1時間半くらいですので大して長くはないのですが(やっぱりミドルノート)ワイルドな中から時間と共にBenzyl benzoateTerpineolが香りだして、生花の雰囲気を感じ取れる香りとなって消えていきます。最初はとってもワイルドなのですが、時間と共に生花っぽくなって消えてしまうなんてとても儚げです。それでもこれは香料慣れしてる人でないと無理だと思うのですが、アブソリュートを含む様々な香りに接している僕にとっては、やっぱりうっとりするほど魅力的な香りなのです。希釈しただけで香水になりうるほどのパワーを持ったエッセンスだと思います。

(02/07/2010)

 

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