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Panthea Iris / パンテア・イリス


<香 調> パウダリーウッディムスク
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> EDP

トップ
ピンクペッパー、ベルガモット、タンジェリン、ホワイトティー
ミドル
アイリスアブソリュート、ジャスミン、ヴァイオレット
ラスト
ホワイトムスク、トンカビーン、サンダルウッド、パチョリ、イリスバター



 

天国の香りとして2017年に発売されたPantheaを、天国と地上を虹で結ぶメッセンジャーである虹の女神アイリスになぞらえ、アイリス強化バージョン(アイリスでドレスアップしたバージョン)として発売された限定品。オリジナルよりも20ユーロ高い175ユーロで発売となりました。

 

 

もともとのPantheaは古代ギリシア語で全ての神々を意味しており、彼はクレオトパトラのミルク風呂のようにサンダルウッドやホワイトムスク、アイリスなどで作られた白をイメージさせるものでした。ところがこのアイリスは瞳の虹彩をイメージした画像で香水されました。だから、ボトルキャップがブルーに着色されているのです。それが何とも美しい。

 

 

トップこそフルーティーなニュアンスがありますが、それはシトラスノート以外におそらくたっぷりのイオノン類があるからだと思います。ヴァイオレットに使用されるイオノン類はベリー系のフルーツにも用いられるほどフルーティーなニュアンスがトップにあるのです。香りはそこからホワイトティーの柔らかな余韻を感じつつ、たっぷりのホワイトムスクに包まれたアイリスウッディムスクへと変化していきます。ムエットで試した際は、とてもアイリスがアイリスらしく香っていたように記憶しているのですが、案外フルーティーさが残り、とてもフェミニンなアイリスとなって広がり、彼のデザインのボトル、男性的なデザインからは想像もつかないほどの繊細なウッディムスクなアイリスとなって薄れていきます。このラストノートに感じられるウッディなアイリスはイリスバターとサンダルウッドのコンビネーションなのですが、パウダリーさを押さえ、ムスクとサンダルウッド、クマリンなどで滑らかにしたアイリスというニュアンスで、イリスバターの良さが前面に感じられます。

 

 

もう1つ、パッケージのデザインは王冠の羽飾りのようなロゴのみですが、ボトルにはその下に777があしらわれています。これは初期のスタイルで、今後はそれがないバージョン(つまり上記の瞳の画像のもの)へと切り替わっていくと思っていたのですが、どうもそうではないようです。どのように使い分けているのか、機会があれば伺いたいと思います。このデザイン変更を機に、キャップにあった3つの777はなくなり、SHLの文字1つだけとなりました。

(18/05/2021)

 

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