2022年発売。タイトルは毒の化身と言う意味で、使う者たちを魅力的にするために作られた愛の媚薬。いつの時代も変わらず使われるフレーズですが、蛇と言えば毒。その毒を赤色と捉え、肉感的な香りに仕立てたというもの。

とにかくその赤いボトルが美しく、ボトルだけでも価値があると思えるのですが、どうにも香りがベリー系の可愛らしさで、男性が手にしづらい香りだろうと想像していたら、想像の斜め上から攻めてきました。確かにストロベリーを初めとしたレッドフルーツが香るものの、香りの軸はレザーやパチョリにあり、赤でコーティングされた黒のように、アンバーローズやパチョリローズのように、アンバーベリーが広がるのです。アンバーに隠れたレザーとパチョリ。でも時折ストロベリーの香りが蛇の舌のようにチョロチョロと顔をのぞかせ、ベリーの中にあるヴァイオレットが真っ赤なリップスティックのようにセクシーに香ります。

(19/05/2022)