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Incense Rose / インセンスローズ


<香 調> オリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> EDP

トップ
クレメンタイン、ベルガモット、カルダモン、ブルガリアンローズアブソリュート
ミドル
ブルガリアンローズアブソリュート、フランキンセンス
ラスト
インセンス、ブルガリアンローズアブソリュート、ミルラ、パチョリ、カストリウム、アイリス、シダーウッド、ラブダナム、アンブロキサン(アンバー香料)



2008年3月30日発売で、ピート(泥炭)の香りを組み込んだローズ。Desert Marocainというローズの姉妹品みたいな感じだそうで、Desert Marocainは空気感のあるローズ、一方こちらは大地に根付いたローズという感じのようです。庭いじりをしているときの土の香りに6月初旬のまさに旬なローズの香り。そこにインセンスを組み込んだ、ということのようです。インセンスはインドのBoswellia serrata産のものでC02 extracted(二酸化炭素抽出法)で得られたクオリティの高い香料です。これがあったからインセンスエクストリームとこのインセンスローズが生まれたわけです。

トップはシトラスが・・・と思っていたのですが、シトラスを覆うくらいにラブダナムが出てきます。ラブダナムの甘さがすーっと引くとそこにはアイリスとウッディが潜んでいるんですね。付けた瞬間の好き嫌いはあるかと思いますが、しばらくで落ち着くと、グリーン香も出てきてグリーンだけど土臭いという庭弄り系の香りになります。とても面白い香りなのですが、ローズらしいローズを期待するとちょっと違います。飽くまでも描いたのは絵画というか切り取った風景であって、バラそのものだけを表現したわけではないのです。ラストノートはフランキンセンスがどっしりと出てきて薄っすらアンバー調のフランキンセンスにローズが重なる感じの香りとなって落ち着きます。香りとしてとても面白いと思います。フランキンセンスがかなり強いので、HeeleyのCardinalなんかを彷彿とさせます。Heeleyの方がキリリとしてドライなのに対し、こちらはフランキンセンスを焚いた時の空気がそのまま肌にある感じがします。ワイルドですけど質の良さを感じますね。

(19/05/2008)


以前に試したサンプルよりもフルボトルの方がローズがキレイに出ています。トップはドカーンとローズが出てきて華やかだと思った瞬間にラブダナムが出てきてぴっくりしたのですが、ものの数秒で落ち着いてインセンスにグリーン系ローズを加えた雰囲気になってきました。インセンスエクストリームほどフランキンセンスは強くはなくて、代わりにこちらの方はアンバーノートが出ています。このグリーン香にアンバーウッディが重なるという雰囲気が、上で書いたような「庭弄り」という表現に繋がっていくのです。そこから今度はアンバー香が少し落ち着いて最終的にはフランキンセンスとグリーン系ローズという組み合わせが残ります。(それでもラブダナムが残っているのでオリエンタルですよ)一筋縄では解説が出来ない、素敵な香りだと思います。それにしても以前の印象よりも随分ローズが出ているなぁ・・・。

(07/01/2009)

 

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