肌に乗せた瞬間はスパイシーなローズウードというのが軸だと感じたのですが、時間と共にそれだけが軸を成しているわけではなく、ハニーの甘さ、パチョリなどもウードを盛りたてている要素だとわかるようになります。レディースとして成立するためにローズを加えたのかもしれませんが、やはりローズウードというのはユニセックスな印象を与えるものだと思います。その上、この中のローズはゼラニウムに近いというかローズオットー風にも感じられるアロマティックなローズ香ですから、余計にユニセックス風に感じられるのでしょう。最後の最後で、少しアニマリックなテイストを感じるのですが、ひょっとしたら天然のウードの香料をわずかながら使用しているのかもしれません・・・。

女性が使用すればフェミニンに、男性が使用すればセクシーに香ることと思うのですが、Montaleの一連のローズウードほどシンプルではありませんので、仄かなラストノートを長く楽しみたいという方に良さそうです。持続も良く7、8時間は平気ですから。

(06/11/2013)

レヴューはExtrait de Parfumのものなのですが、キャンドルはパチパチと音を立てて燃えるウッディチップを芯として利用しており、焚き火を楽しむ感覚を大切にして作られています。香りは基本的に同じですので、とてもオリエンタルでステキなローズウードがルームフレグランスのように空間に広がります。

通常、キャンドルへの香料の付加というのは多くても8〜10%で、多すぎると凝固しないという問題も起きてしまうものなのですが、彼らはなんと20%もの香料を投入しています。豪華すぎだと思いますが、価格は190gのもので7,700円程度と、とても良心的です。それは彼ら自身がメーカーであり、中間業者がいないからです。

(07/11/2013)