*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Sampleレヴュー

■Versace pour Homme (2008年)

ブランドの再起をかけて発売された新生「Versace」に対するメンズ版で2008年の春に世界発売となった香りです。カラーはブルーとシルバーでVersaceのアイコンであるメドゥーサがついているスクエアボトルになっています。香りは地中海のルーツとDonatella Versaceの父への思い出がインスピレーションの元で、父の大好きだったネロリを軸とし、長くネロリが香るようにしてあるそうです。調香はAlberto Morillasが担当。

トップ:ベルガモット、ネロリ、ビターオレンジリーブス、セドラ
ミドル:ゼラニウム、クラリセージ、ブルーヒヤシンス、シダーウッド
ベース:ウード、ミネラルアンバー、トンカビーン、ムスク

香りはトップノートを一言で表現するとシトラスマリンです。確かに地中海はシトラスフルーツの産地。様々なタイプのシトラスが共演しているトップから次第にハーブが香りだすミドルへと移ります。ヒヤシンスはほとんどわからずに、ゼラニウムとセージがマリンノートっぽさと重なって香ります。ゼラニウムもセージも精油の深みではなくてすっきりとした香りになっていますね。ベースノートのウード(アガーウッド)とかトンカビーン、アンバーは全くわからないのですが、ミネラルというのがマリンっぽさなのかもしれません。フゼアアロマティックというべきなのか、フゼアマリンというべきなのか、中間のような香りです。取り立てて新鮮に映る香りではありませんが、シトラスマリンの香りはとてもイタリア的で燦燦と照りつけるシチリアの夏にはぴったりなのではないでしょうか。(03/12/2008)


■Versace (2007年)

Versaceの新作はシンプルなタイトルで「Versace」。ヴェルサーチウーマンはありましたけど、これは単純にヴェルサーチ・オードパルファムです。

ライセンスがEuroitaliaに移ってから、一番期待している香りだそうです。ライセンス移行後に香りは2つ発売していますが(ブライトクリスタルとヴェルサーチマン・オーフレッシュ)、それは両方ともに以前のラインを引き継いだ、いわばバージョン違いのものでした。今回は全く別の新しいラインとして発売し、機軸としていきたいようです。 香りは、フローラルフレッシュスパークリングだそうで、

グアヴァ、ブラックカラント、オーキッド、ロータスフラワー、ムスク、カシミアウッド、ウィステリア、ライラック、ジャスミン、ベチバー、シダー

うーん、香りはそれほどインパクトはないものの、結構すっきりとしていて好感度は高いのかもしれません。付けた瞬間にロータスフラワーの瑞々しい香りがしましたが、すぐにムスクやフルーツが出てきて丸みを帯びた香りになりました。ありがちと言えばありがちな香りですが、フェミニンさはありますよ。あまり奇をてらわずにオーソドックスな香りで長く愛されるものを・・・という意思表示なのかもしれませんね。

 

<Versace Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜