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Sampleレヴュー

■Absolute Clove (2009年)

未だかつてクローヴをタイトルとした香水を見たことがありませんでした。これはちょっとびっくりです。Washington Tremlettはクラシックシリーズとアブソリュートシリーズとあるのですが、そのアブソリュートシリーズの3作目の香りとなります。

クローヴバッドアブソリュート、バニラアブソリュート、インセンス、パチョリ、レモン、ヘリオトロープ、ローズ、シスタスアブソリュート、ムスク

アブソリュートを多用した質の良さが価格にも表れていて100mlが175ドルと高価です。クローヴのアブソリュートってあまり見かけませんが、生産されているんですね。(わざわざ手間隙かけて溶剤抽出しなくても水蒸気蒸留で容易に得られるため)香りはもちろんクローヴの主成分であるオイゲノール(歯医者さんの香り)たっぷりのラブダナム香です。シスタスアブソリュートというよりもラブダナムアブソリュートで濃厚なアンバーノートにスライドしていきます。バニラやローズはほとんど分からずに、基本はクローヴとシスタスアブソリュートだと思って間違いない香りです。(パチョリも感じますけど)しっとりとした温かみのある香りが肌の上で燻っているような香り方で、とてもセクシーですよ。(09/06/2009)


■My Fair Lady (2006年)

ヴァイオレットとローズという往年のコンビネーションで作られたGrande dame(偉大なる女性)をイメージした香り。

ヴァイオレット、ブルガリアンローズ、タンジェリン、オレンジ、アンバー

展示会で香っていた際にはとっても可愛らしい雰囲気のローズだったのですが、実際肌に乗せてみるとヴァイオレットがしっかりと香ります。ローズもとてもローズらしい品のある佇まいで香ります。少しヴァイオレットというよりもアイリス的な香りがしているのですが、ローズの雰囲気が少し薄れてゼラニウムっぽい雰囲気がちらほらする頃に重なってきます。そこからはあまり香りの変化がないのですが、このローズは少しフルーティーさを持っていますので、ガツンとワイルドなローズオットーやアブソリュートの系統ではなくてもっともっと女性的です。少しベリー風なローズというべきなのかな。ヴァイオレット香がトップでひと段落するとこの少しベリー調のローズが広がります。そうなると展示会で香っていた「可愛らしい雰囲気のローズ」に重なります。(17/04/2009)


■Black Tie (2006年)

ブラックにピンクのロゴながらメンズの香り。

トップ:サフラン、ナツメグ、ガルバナム、セージ
ミドル:ローズ、ゼラニウム、チュベローズ
ベース:サンダルウッド、バニラ、パチョリ、ムスク

香ってみると確かにハーブとスパイスが強くてミドルのチュベローズなんかはほとんどわかりません。とっても馴染みのあるゼラニウムの香りにバニラとサンダルウッドというベースノートが重なり、ウッディ調のゼラニウムという雰囲気になっていきます。これはパッと香った感じではAnat Fritzのラベンダーをゼラニウムに置き換えたという雰囲気にも感じますので、サンダウルッドというよりもベチバー的な香りなんだと思います。AvedaのYatraにも通じる香り。ローズ、ゼラニウムにサンダルウッド他のウッディノートにサフランとバニラの甘さが加わった香りの印象です。EDTですので香りは重くならずに広がって消えていきます。(17/04/2009)


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