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Je Reviens / ジュ・ルヴィアン


<香 調> パウダリーフローラルアルデヒド
<仕 様> レディース
<容 量> 30ml、150ml、7ml
<濃 度> EDP、EDT、EDC

トップ
オレンジブロッサム、アルデヒド、ベルガモット、ヴァイオレット
ミドル
クローヴ、ローズ、ジャスミン、ライラック、オリス、イランイラン、ナルシス
ラスト
アンバー、フランキンセンス、トンカビーン、ベチバー、ムスク、モス、サンダルウッド



1932年発売の後、2004年にリニューアルして再販となりました。香りは すごく複雑ですが、トップはクラシックなアルデヒドが香り、フローラルにスパイスが交じり合ってスモーキーなラストになります。一言で言うと印象は「天花粉」。天花粉のほの甘さ、パウダリーさ、柔らかさでしょうか。天花粉をパタパタつけるあの「パフ」の柔らかいイメージもあります。天花粉と捉えてしまうけれど、インセンスでスモークなんだと記載されてるとこを見るともっと東洋的なイメージを作りたかったのかな?と思ってしまいます。海外サイトでは、

Je Reviens means "I will return." And it does, again and again.

だそうです。やはり、意味はいろいろな解釈があるけれど、基本的には「再会」であり、「再びこの香りを求めて再会しよう」ということであり、「もう一度逢いたくなる香り」として認知されてきた古典的名香なんですね。ここまで書いて、「天花粉」を知らない世代がいたら・・・と思ってちょっと追記です。天花→雪のことで白い粉なんですよ。あせもの治療に使われたり、その昔(江戸から明治)はおしろいに使われたりしてたんだそうです。国内発のベビーパウダーで「シッカロール」と言えばわかる方も多いのでしょうか?

ジュ・ルヴィアンのこの香り、パウダリーなおしろいの香りと捉えると年配のイメージになってしまいますが、天花粉と捉えるとこどもの頃に母親からパタパタと振りかけてもらった「あせも」の治療薬としてのヒジョーに懐かしい香りになるんです。ちなみに、天花粉は「夏の季語」なのだそうでカラスウリの根の澱粉が原料なんだそうです。

(2006)

以下、EDPのレヴューです。
やはりEDTと基本的な印象はそのまま同じで、トップではパウダリーなアルデヒドが清潔感を持った香りとして香ります。アルデヒドの具合がとても良くて、強すぎず弱すぎずとてもキレイです。基本はやはり天花粉というかタルカムパウダーっぽい香りとなって消えていくのですが、香りの中で1番強いフローラルはライラックです。とても品の良い香りだと思います。

(18/09/2009)

画像を追加です。1980年代に発売されていたボトルで、ガラスではなくてシリコンっぽいです。このボトルの大きなサイズのブルーのものがとても美しいのですが、それは高価すぎるので、こういった復刻ボトルが発売されたのでしょう。香りはEDTそのままですので、中身は変わらず、です。画像では分かり辛いのですが、ボトルにはいくつもの星が散りばめられているのです。天球ボトルですね。

(12/07/2010)

 

更にボトルを追加です。手前の小さなボトルたちは60年代のヴィンテージ品で、150mlはEdCのタイプのフラコンで未開栓です。ボトルがラリックだと素晴らしいのですが、つなぎ目が3ヶ所ある量産品ですので、おそらく80年代の復刻品だと思われます。

(10/03/2011)

 

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