■Laughter

何年の発売なのかわからないのですが、70年代にはすでに存在し、幾度かのボトルリニューアルを経て廃番となった香りです。製造ライセンスを各国に任せていたのか、南アフリカでは現在製造販売件を持った会社が独自の製品作りをしています。そのようにこの香りも各国で香りが違ったのかもしれません。アメリカのものとイギリスのものと2種のサンプルを香ると香りが違うのです。でもどちらも軸となっているのはヒヤシンスで、アメリカの方はガルバナムが軽くてあっと言う間に少しミルキーな軽いウッディムスク(サンダルウッドの合成香料っぽいです)となって消えていく軽いコロンなのに対し、イギリスの方はCinnamic alcoholが強いヒヤシンスになっていてアメリカのものよりもクラシカルで品の良いヒヤシンスになっています。イギリスの方はムスクが出て来ることなくローズ調のヒヤシンスとなって消えていくのですが、1980年代と言えばアメリカではJovanのMuskが大ヒットしていた時代ですので、アメリカ市場向けにムスクを追加した香りとしたのかもしれません。(04/10/2011)