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Bee / ミツバチ


<香 調> グルマン
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 60ml
<濃 度> Extrait de Parfum (18%)

トップ
オレンジ、ジンジャーシロップ、ロイヤルゼリーアコード
ミドル
ブルーム、ヘリオトロープ、ミモザ、オレンジブロッサム
ラスト
ベンゾイン、ラブダナム、ムスク、サンダルウッド、トンカビーン



2019年12月発売。それは、正式には2020年1月にリリースしたかったものなのですが、The Art and Olfaction Awardに出品するには2019年内に発売された品であることが必要なのです。だから、一足先にクリスマス商品として発売し、年明けに正式発売となりました。調香はイタリアの若手調香師で友人のCristiano Canali。


 

ハチミツの香水というのはありそうでなかなかないもの。それもリアルなハチミツとなるとなおさらです。以前にPalazzo Vecchioのi Profumi di Firenzeラインから発売されたMieleが一番リアルなハチミツさが出ていて、少しシナモン調でこってりとしてトロリと溶けていく香りでした。世界的にも少ない数が限定発売されただけなので、流通は日本国内でもわずかだったのですが、このBeeはその香りを思い起こさせるものでした。

 

 

トップでは少し漢方というか、子供用シロップにも似たトロリとしたハチミツが香り、そこから少しジンジャーをアクセントとしたハチミツへと変化していきます。フローラルノートはミモザが微かに感じられる程度で、それほど強くはなく、全体をたっぷりのハチミツが包み込んでいる形となっています。トップが一番濃くて、そこからゆっくりと広がって消えていくという、ハチミツを楽しむための香りです。

 

 

ハニーノートの合成香料はとてもパワフルで、少量で効果を発揮します。でも、この香りは中にナチュラルなビーワックスアブソリュート(蜜蝋から得られる高価な天然香料)を含んでいるため、価格も他の商品より少し高い195ドルとなりました。美化せずリアルさを追究するとワイルドになりがち、というのは花でも果実でも同じだと思いますが、これもリアルなハチミツを感じさせる少しワイルドなタイプとなっています。でも、アニマリックではありませんよ。

(27/01/2020)

 

 

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