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■スリランカってどんな国?

オフィスと自宅の移転、更にはその後のインド・・・と少しおざなりになってしまっていたのがスリランカ。特に視察の約束をしていたわけでもなく、一人旅特有のノープランでスタートしました。

 

 

インドではリキシャに乗らなかったこともあり、早速、乗ってみました。宿泊していたホテルはスリランカの中でも比較的綺麗なブティック風のおしゃれなところだったのですが、近くにレストランがなく、食事をするのが大変!! そんなところまで下調べすることなく選んでしまった自分を恨みましたが、初日の夜はホテルで大人しく夕食抜きということに・・・。でも、市内には少し出てみました。インドもそうでしたが、スリランカもトゥクトゥクは顧客の争奪戦で、かなりの高値を吹っかけてきます。1スリランカルピーは0.9円なので計算が早く、1,000スリランカルピーであれば1,000円弱という計算になります。15,000円が平均的なスリランカ人の所得だと言われている中、20分ほどのトゥクトゥクに1,000円かかるのです。高すぎると文句を言うも、それが観光客料金だと言い張ります。同じ道を戻ったら今度は1,200円だと・・・。高すぎると思いつつも、それが平均的な価格なの? と思い始めた翌日、ホテル手配の若者のトゥクトゥクはなんと500円で到着したんですよ。客引きしているトゥクトゥクは本当に信用ならない、絶対乗らない、というのが初日の心得に。

 

 

やたらと話しかけてくる人は必ず騙すから注意・・・と知ってはいたのですが、キャンディ行きの切符売り場が駅構内の中でも変な場所にあったことから、話しかけてきた人に聞いてしまいました。やたら親切にあれこれ教えてくれるおじさん・・・。怪しい、とにかく怪しい・・・。慌ててネットで情報集めをすると、駅にはガイドタクシーの斡旋業者がいることが判明。そう、その人もまさにそういう類だったのです。でも、旅はホテルしか決めていないノープラン。価格もそれほど高くはなかったので、お願いをすることにしました。それは、キャンディ→ダンブッラの移動、スパイス農園経由でシギリアロック往復の送迎。これで100ドルです。キャンディのホテルを伝え、翌日の送迎を依頼したわけですが、気になるのは翌日のドライバーがどんな人なのか、ということ。後日、当たり外れが大きいことを思い知らされます。

コロンボからキャンディに向かう電車は、1、2、3等とあるものの、1等でもわずか500円。2、3時間の旅ですが、トイレもあって快適な1等に乗り込みます。乗り込む前に待ち受けていたのはやはり物乞い。ただの物乞いではなく、聾唖の方でした。車内を案内する代わり、聾唖の団体へ寄付を募るというもの。ただ、とても親切な方だったのでチップ代わりにお支払してきました。観光客を狙った仕事は本当に様々な形で存在し、些細なことでお金を要求されます。ゼロ円のサービス、親切などないのか・・・と残念に思っていたのがコロンボ。

 

 

電車はゆっくりと市内を抜け、山道を走り、どんどん高原地帯へと登って行きます。途中の駅の風景を、これがスリランカの田舎なのか・・・としげしげと眺めながら行くと、本当にあっという間にキャンディに到着。1等の車内は外国人ばかりで安全でした。

 

 

キャンディの駅でも観光客を待ち構えているのはトゥクトゥクです。もう、客待ちしているトゥクトゥクなんかには乗らない、と心に決めていたので、駅から離れたところで休憩していたトゥクトゥクに話しかけ、価格わ聞いてから乗り込みました。まずはホテルまで300円。キャンディはスリランカの高原地帯にある日本で言う京都のような古都。美しい湖の周りに広がるロッジの数々。ホテルからの眺めも抜群でした。

 

 

トゥクトゥクなしでは移動も出来ないし、あっちこっち出かけることに疲れていたこともあって、この日の夕食はホテルのレストランで済ませることに。これが凄かったんです。この人たち、本当に親切ないい人たちですが、サービスは二流。ホテルだって五つ星なわけではないのでそこそこの料理でも文句を言うつもりはありません。食事をしたいと伝えたところ、1時間ほどかかると言われたことにもびっくりでしたが、メニューが3パターンしかないことにも驚かされました。しかも、スリランカ料理がない!! そう、彼らはシェフを雇ってレストランを経営しているわけではなく、全て自ら行うというスタイルだったのです。アルコール、特にビールが飲みたいと伝えると、一緒に近くのホテルのレストランに出かけ、そこで冷えたビールを現金で調達するなんてことに・・・。でも、ホントにいい人たちなんです。ご家族なのかおばさんも含めて5名でせっせと一人用の食事の支度をしてくれました。5人がかりで1食を、です。食事自体は普通でしたが、対応はとても温かく、家庭的な雰囲気を楽しめました。

スリランカには日本の中古車がたくさん走っていますが、関税が異様に高いため、日本の中古車を持っている人はとても自慢げに説明してくれます。写真右の彼もトヨタ車を所有していたのですが、どうもその車でわからないことが・・・と車に連れていかれました。車は詳しくないので困ったなぁ・・・と思ったら、なんと日本のナビがそのまま付いているじゃないですか。ラジオも日本のチューニング。偶然にもスリランカ放送が1つだけ合致するようで繋がっていましたが、彼らはナビが話す言葉が理解できていなかったのです。ナビを動かして書いてあること、音声を英語で説明したら、ようやく理解が出来たという笑顔に。人懐っこくてかわいい人たちですよね。

 

 

キャンディにはいくつか見どころがありますが、植物園もその一つです。500円くらいで行ける国立の植物園があるということで、そこを訪れてみました。閉園まで1時間半と言われ、慌てて見て回ることになったのですが、驚くほど、広い。とんでもなく、広い。そこで花とスパイスにターゲットを絞り、中を見て回ることに。

 


ルビーと名のついたプルメリア


ビルマのプライドと名づけられた樹木

 

上記はRed Trailing Bauhiniaという名前で、学名はBauhinia Kockiana。マレーシア原産だそうです。1つの樹木からたくさんの色の花が咲くって綺麗ですよね。とにかく南国の花は鮮やかで見ていて楽しい。ここのスパイス園にはまたいろいろなものがたくさんありましたよ。テンションが上がってあっちこっち、時間の限りに見つくしました。

 

 

翌朝、ホテルまで迎えに来てくれたタクシーガイドにご挨拶をすると、なんとバンが止まっていました。もっと荷物があると伝えられていたようで(僕はバックパック1つしかない)、慌てて車を取り換えることに。この運転手が最悪の相性でした。悪い人ではないとわかります。あっちこつち説明してくれるのもわかります。でも、その全てが彼のキックバックにつながることが見て取れるし、何よりも聞き取りづらいアクセントの英語で延々話しかけることがとってもストレスに・・・。

持参してきたサンダルが壊れてしまったため、新しいサンダルが買いたいとショップへの立ち寄りをお願いしていたのに、どこも全てスルーしてくれちゃったからイライラ度も急上昇。どうやら、車を止められないから・・・という理由だったようなのですが、結局、目的地であるダンブッラに着いてからの購入となりました。ダンブッラを過ぎてから、更に奥に進み、世界遺産のシギリアロックへと向かいます。ここで彼はカーパー、カーパーと連呼するのですが、それがCar Parkを意味していたことに気付くまでどれだけ時間を無駄にしたか!!

喉が渇いていたので水を買いたかったのに、彼はどんどん急ぎ足で小走りで駐車場を説明するために先を急ぎます。そう、このシギリアロック、入口と出口の駐車場が別で、自分はそこに移動して待っているから、と伝えたかったわけです。それは理解していても、何故小走りなの? そんなに急ぐの? と息も上がって到着したのがシギリアロック。水を買わなかったことをこれほど後悔することになろうとは!!

 

 

ぼったくりとも思える4,000円近い外国人価格を支払い入ったそこは、驚くほど険しい道のりが待ち構えていました。ささっと登ってささっと帰ってくるよ、なんて考えていた自分が恥ずかしいほどあり得ない道のり。落ちそうな階段、延々続く地上数十メートルの螺旋階段・・・。

 

 

こちらはまだ手すりがあるだけマシなヶ所ですが、滑ったら死ぬ、こけたら終わると念じ、一歩一歩足を上げます。立ち止まったら前に進めないだろうと思うほどの疲労感、足の疲れはピークに。しかも、水がない!!! 鞄に入っていたのはマダムからもらったジンジャーキャンディーだけで、しかも車に置いてこれば良かったのにPCまで入っている・・・。よって、重い。ガッツリと肩に食い込む荷物を持ち、頂上に着いた時には座り込んでしまいました。

 

 

高原地帯に山はない、平原だということがわかります・・・なんてのんびりチェックする心の余裕はなく、早々に写真を撮って引き返しました。だって頂上には日陰すらないのですから。降りるのは簡単かと思いきや、危険度は同じです。ただ、足の負担が少なくなったかな。ちょっと熱中症気味に? とめまいの危険を感じた時、目の前に現れたのは雨水のタンクでした。手洗い用なのかもしれませんが、命の水にありついた、とそこで少し水を口に含み、立ち止まることなく岩を降ります。降りていくと、物売りがいたのですが、その人にも余程しんどそうに見えたのでしょうか? 水を買ってきてくれることになりました。そう、そこでようやく助かったわけですよ。500mlの冷たい水が身体中に染み込んでいきました。

ガイドのいる駐車場にはたくさんの水売り売店があったのですが、入口に一つも見当たらなかったことが恨めしく感じられます。タクシーの中はエアコンが効いていたので、少し目を閉じて体力を回復。

 

 

この日はキャンディに戻ることなくダンブッラのリゾートホテルに宿泊だったのですが、心底、このホテルにして良かったと思いました。疲れ果てていたから。このホテルはガイドからするとやはり高級ホテル(でも1泊7,000円くらいです)で、道路からエントランスまで、専用の籠車が用意されています。僕はそれに乗ってエントランスに向かうわけですが、なんとガイドも一緒に乗り込んでくるではないですか!! もうここで別れられるとチップも入れて支払を済ませたのに、ナンの用があるのだ? と、問い詰めたら、ホテルは知っていたけど初めて客を連れて来たから自分も中に入ってみたいのだと・・・。イライラさせられる人だったけれど、やっぱり悪い人ではなかった、というのが最後の印象でした。

 

 

脱水症状に近い危険を超えてたどり着いたそこでは、取りあえずゆっくりと身体を休ませることに。スリランカと言えばアーユルヴェーダがあるわけですよ。このホテルにマッサージがあります。今までマッサージというものに興味はなかったのですが、これは試してみるチャンスだとばかりに、頭、肩、首のコースを依頼しました。椅子に座って行うこのマッサージ、頭がオイルでベタベタになりますが、驚くほど心地かったんですよ。ある意味ねちっこくも感じるヘッドマッサージって、本当に血行が良くなっていそうな、毛が生えてきそうな錯覚も。あまりの心地良さに、その後すぐにフルコースへと変更し、追加で全身をお願いしました。だって、シギリアロックで足の疲れがピークだったから。

アーユルヴェーダのオイルはローズマリーにジュニパーやパインニードルを加えたようなピネン系の香りが強いものでした。どうやったらそんな手の動きが出来るのか、肌の上を動物が這っているようなマッサージに驚きつつ、疲れを取って休んだ夕方となりました。夕食はもちろんレストランで、伝統的なスリランカカレーを頂くことに。

 

 

このホテルは、マンゴーとカシューアップルに囲まれた場所にあります。そう、スリランカの高原地帯にはカシューナッツの産地があるのです。だから空港でもカシューナッツが売られたりしていたのですが、わかりますか? これがカシューナッツの実。アップルと付くだけあって、果実からは本当に林檎の香りが漂います。

 

 

自然落下した実からはとってもジューシーな香りが・・・。マンゴーもこのカシューも実り放題で誰も採取はしていないんですね。この樹木たちがあることでリスがたくさん生息していて、あっちこっちで可愛らしい姿が見られました。特に、鳥の声だと思っていた朝の目覚めの音とリスだったことも翌日、判明。

 

 

翌朝は少しゆっくり起きて、のんびりバスに揺られてキャンディに戻ることに。安心なホテル専属のトゥクトゥクに乗ってダンブッラのバスターミナルに連れて行ってもらおうとしたら、この人がなんと3,000円でキャンディまで行ってくれると言うのです。ホントに大丈夫? と疑心暗鬼でしたが、あまり英語が話せないこのおっちゃん(アランさん)は、ホテルの目と鼻の先に住んでいて、ご家族も紹介してくれました。「今からキャンディまで行ってくるよ」と伝えるため。

彼にとってはまたとない良い稼ぎの日だったのでしょう。音楽をかけ、のんびりとトゥクトゥクの旅が始まりました。音、景色、空気感、それぞれがとても楽しく、今までで一番素敵な車移動となったわけですが、何よりも良かったのはトゥクトゥクを吹き抜ける風が心地良かったということ。撮影スポットで止まってくれたりしたのもおまけのラッキーポイント。ホテルまで送ってくれて支払をする際、3,500と言われでガックリしましたが、3,000ですぐに引き下がってくれました。一応吹っかけてみる、というのが国民性なの?

 

 

一人旅の際は、ある程度幅のあるホテルに泊まるようにしています。リゾートも泊りますが、激安バックパッカーの宿も泊ってみたいというように。この日は湖畔の宿でしたので、ゆっくりと湖畔を散歩し、市内を練り歩いてスパイスを買いこみました。徒歩圏内の観光をし、湖畔を歩いているとトゥクトゥクが目配せしてきます。とにかく、客引きが多いのがスリランカ。

さぁ、今夜の食事はどうしよう・・・と、湖畔のベンチで検索をしたわけですが、キャンディってあんまりレストランが多くはないみたいです。そもそもレストランという食事が彼らにとってはとても贅沢なことなのでしょう。あるのは観光客向けの大衆レストラン(ツアー客用)と、後はほとんどホテルの中のレストランばかり・・・。その中で見つけてしまいました、素敵なレストランを。それがHelga's Follyです。

 

 

イギリス人女性がたった一人で作り上げたというこのホテル、装飾が少し狂気の入ったゴシックテイストでまとめられており、異様ながら新鮮な空間。こちらで夕食を取ることにしたのです。当初、予約をしていなかったこともあり、早い時間でないと満員になるかも・・・なんて心配して早めに出かけたら、最初の客でした。上部がホテルになっているのですが、宿泊客が外でくつろいでいる程度。食事には少し時間がかかるということだったのですが、室内を自由に見ていいよ、と言われて心が浮き立ちます。1時間なんて余裕で待てる、とあっちこっちを見ていたら、食事の際のワインを食前からいただけることに。

 

 

ワインを飲んでいたら、時間なんてあっという間ですよ。

 

 

まだ20代の若者が、日本人に興味津々なのか給仕をしながらいろいろと聞いてきました。無料のホテルのWifiを教えてくれたりして、この日も伝統的なスリランカカレーをコースでいただいたわけですが、価格はなんと20ドル。ワインが30ドルくらいですので、驚くほどリーズナブルです。キャンドルの灯りだけでゆっくりゆっくりと食べた夕食は、心までしっかりと満たすものとなりました。

 

 

グリーンのライティングが妖しさを演出していますが、次は必ずホテルに宿泊しないと!! 時間があったらプールを自由に使っていいわよ、なんてリップサービスしてくれたオーナーの女性。スリランカがどんどん好きになっていきます。でも、スリランカをもっと好きな国にしてくれたのは彼(Mr. Sagara)でした。

 

 

Helga's Follyというのは山の上の方にあり、地元の人たちでもあまり知らないホテルの様子。トゥクトゥクの力を借りたくないと、歩いて探していたのですが、やはり山道は入り組んでいて、すぐ上だと地理的にわかっていてもたどり着けない。そこで、客待ちしていなかったトゥクトゥクを捕まえて乗り込んだのですが、OKと言ったわりには知らないらしく、途中で会った地元の人に聞くことになったのです。それが彼でした。彼はキャンディ生まれのキャンディ育ちで、トゥクトゥクに少しお金払って降りるように勧められます。そう、彼の車で送ってくれると言うのです。びっくり!!

別の道から上ると、意外にもホテルから徒歩数分という好立地だったことも判明したのですが、車に乗り込んで話をしてみたら、彼はなんとチャーターガイドだというではありませんか。今日が最後の宿泊で、明日の深夜に出国だと伝えると、一度コロンボに戻らなくても、キャンディから車で観光しながら行けるよ、と。しかも、価格は一日拘束で90ドル。食事前に速攻で彼と契約をし、翌日のプランをアレンジしてもらいました。

 

 

翌朝、キャンディが一望できるというビューポイントへ連れて行ってくれました。彼のプランはもちろん彼が通常行っている観光ルートですから、契約している観光先を回るというもの。もちろんそこにはキックバックもあるわけで、持ちつ持たれつという関係が存在します。スリランカは宝飾品、特にルビーが有名なのですが、ジュエリーはパスと伝え、アーユルヴェーダに向かいました。先日のホテルで味を閉めてしまったマッサージを、再び。あのリゾートホテルのマッサージですら良かったのに、更に本格的だという店ですから、内容も技術も一流で、額に油を垂らすもの、フェイスマッサージ、高温スチームも含め、フルコースを楽しみました。でも、価格は8,000円ほど。シャワーで洗い流しても肌はもっちりとしており、大満足なマッサージでした。アーユルヴェーダ、未体験の方はフルコースがおススメです。で、やっぱり技術的にも良いお店がいいです。

 

 

今度は、ヌワラエリヤ(Nuwara Eliya)という地区にある紅茶工場と畑に。紅茶畑で汗を流す女性たちは、とても低賃金で従事しているそう。カメラを構えると、摘む手を止めてみんなが集まってくる。そう、観光客に写真を撮ってもらって、お金をもらいたいのだ。摘んだばかりの葉をかんでみろ、というがなかなかに渋くてすぐに吐き出してしまうものでした。うーん、生は美味しくない!! でも、この人たちはずーっと噛んでいる。美味しくなるの? 細かいお金が全くなかったため、ガイドにお金を貰い、それらを全てお渡しした。価格にしたら日本円で一人数十円でしかなかったけれど、それでも彼女たちは幸せなんだよ、というガイドの一言が心に響く。

 

 

さぁさぁ、やってきました、紅茶工場。普段の生活の中で、飲料を好みで比較するのであれば コーヒー > 緑茶 > 水 > 紅茶 と僕の中での紅茶度は低いのですが、スリランカに入ってからは、朝食のコーヒーを紅茶に切り替えたことがありました。でも、上述のリゾートホテルでも出てきたものはティーパックだったんですよ。逆にコーヒーが面白くて、少しクローヴっぽいスパイシーさを感じるものが多かったです。中にはティーパック状態にした引いた豆を袋に入れてお湯を注ぐ、というスタイルのものもあり、コーヒーの方がこの国でも好印象だと思っていたのに・・・

 

 

この工場の中に入った瞬間から、とっても良い紅茶の香りに包まれ、うっとりしてしまったのです。実はみんな同じ樹木の同じ葉なのだというのは、聞いたことはありましたが工程を見ながらだとその説明も納得しやすいものでした。茎が付いた状態で日本で言う手もみして、乾燥させてなんていう工程を経ていくうちに茎と葉が分かれるんですね。そして茎を分離して葉を選別していく、と。葉の大きなものは味も薄く、紅茶としてはあっさりとした味に、茶葉の細かいものはそれだけ味が濃く出るため、ミルクティーに最適だという話も。日本では、紅茶の中にミルクを入れるのがミルクティー、ミルクに茶葉を入れて煮出すのをロイヤルミルクティーとしていますが、スリランカではどう? と聞いてみたら、ミルクティーは必ず紅茶にミルクという順番で、ミルクで煮出すことはないとのこと。だから、ミルク度が高くなくてあっさりしているんですね。

 

 

彼女が最初から最後まで分かりやすく説明してくれたのですが、とても笑顔の可愛い朗らかな女性でした。最後は気になった種類の紅茶を頂き、もちろん今シーズンの紅茶を買い、スリランカ特有だというフルーツの入った紅茶とチャイを買いこみ、紅茶生活をスタートすることに。こちらでいただいた紅茶は渋みが全くなく風味と旨みのみだったのが驚きで、ティーパックにしてみても自身で入れるにしても、水と茶葉の割合が違うんだろうなぁ・・・と反省です。美味しく入れたら美味しいのが紅茶なんですね。いえ、それはコーヒーだって同じことでしょうけど。

彼はその後、僕には二度目となったスパイス園へ。彼の立ち寄ったスパイス園は最初に訪れた場所とは違いましたが、やっていることは同じで、アーユルヴェーダの説明のために少しずつスパイスを植えている、というガーデン仕立ての施設です。だから香料のための農園ではありません。(詳細は香料編にて)
一度訪れたことを伝えていたため、説明はあっさりと終了し、飽きることなく見たい場所、見たいものだけをチェックすることが出来ました。こうした配慮もありがたかったです。そして最後に買い物があるわけですが、買い足したかったものがあったので、逆に寄れてラッキーな感じもありました。(観光客価格でかなり高いと言われていますが、高くても4、500円なのでわざわざ買いに出かける時間がもったいない方には便利)

 

 

スパイス園を後にした後、途中で見かけていたバナナについて聞いてみました。黄色と緑があるのは完熟度の違いだと分かるけど、赤い(茶色)のは何?
(画像の男性の背の上にあるバナナです)

赤いのは全く品種が別なんだけど、食べてみる?

と、車を止めて購入してくれました。味は普通のバナナですが、糖度が高くて美味しかったですよ。ただ、それより印象的だったのはマンゴーです。日本のマンゴーは品種改良を重ねた上で出来た技術の賜物。でも、こちらで売られているのはそんなことしていない昔ながらのマンゴーです。だから、酸味が強くて美味しいのです。野菜も果物も、糖度アップぱかりを目指した日本の今の品種改良品に違和感を感じている僕には、こういった酸味の強いものの方が自然で美味しく感じられるのです。ココナッツも普通はグリーンですが、この国の主流は黄色。キングココナッツと呼ばれています。インドでもこうした果実の販売は良くありましたが、これこそ腹を壊す可能性の高い危険なローカルフード。でも、そんなことすっかり忘れて口にしていました。しかも、空港で夕食替わりに食べたのはこのレッドバナナだったくらいですから、案外僕は平気なのかも。

彼がわざわざここに来たのには理由があります。それはここで買いたいから。それは貧しい友人から買ってあげたいということなのですが、インドで会った人々の日常的に貧しき人には手を差し伸べるという感覚と似ています。彼はイスラムではなくヒンドゥーですが、やはり同じような優しい心を持っていました。ジェントルマンな雰囲気は彼の運転にも良く表れていて、まるで日本のタクシーのようだ、というのが第一印象でした。インドもスリランカも無理な追い越しが当たり前で、危険にも思える運転ばかりでした。でも、彼の運転はとてもスマートなんですよ。彼の話す英語も今までの誰よりも聞き取りやすく、しかも無駄話がない。聞きたいことを聞き、見たいものを見たい、という僕に(利益絡みにも感じる)押し付けがましい説明がないというのは本当に相性抜群でした。ダンブッラに連れて行ってくれたのが彼だったら、旅の終わりまで全部お願いしていただろうに・・・と残念に思いながら、象の孤児院に向かいました。

 

 

象ってこんなに可愛い動物だったの?

と目からうろこの可愛らしさ。こちらでも4,000円ほどのぼったくりな観光客価格を支払い、更にはチップも必要なのですが、それでも体験する価値があるエレファントライドと象の鼻シャワー。見ているだけの観光客もいましたが、乗った方が楽しいですって、絶対。この象使いは一子相伝で、象は同じ言葉だとしても、その人の言葉しか覚えないのだそうです。結構な時間を乗っていたわけですが、事前の説明がなかったため、下着も全てびしょびしょになってしまいました。でも、彼らにとってそんなことは問題ではありません。だってすぐ乾くから。しかし、それでは車に乗れないよ、ということでトイレで着替えをすることに。この夜に出国しバンコクに向かったわけですが、スリランカ最後のシャワーが象の鼻シャワー、つまり川の水となったわけです。衛生的に大丈夫?

この象の孤児院から空港までは2時間ほどの距離だったのですが、家族のこと、仕事のこと等いろいろと話ていたらあっという間に到着してしまいました。次回はうちに泊りなよ、伝統的なスリランカ料理を、もちろん奥さんの手料理でふるまうよ、なんて約束してくれた、何ともジェントルマンなガイドでした。彼の名前はSagara Mihidu Kulasooriya。2人の息子の良きパパで、各国の観光客を対象にチャーターガイドとして頑張っているアラフォー世代。普段契約しているツアー会社に支払う額が大きいようで、僕のような偶然の直接的な顧客は嬉しかったに違いありません。

スリランカは南北に長い日本のような国土をぎゅっと縮めたような国で、インドとスリランカの関係は、中国と台湾の関係に似ています。北から南に広く観光地が散らばっていて、南は綺麗なマリンリゾートが、高原地帯には世界遺産が。日本からの観光客はどうしても日数が限られてしまうため、駆け足のツアーになりがちですが、短ければ短いなりに全てを彼にお願いし、普通の観光客が行かない場所に連れて行ってもらうのも楽しいのではないでしょうか。なかなか個人的に連絡の取れるガイドはいませんので、スリランカ旅行を考えているという方は是非、彼にご一報を。Sagara Tour - Kandyまで。インドのランジャンにしろ彼にしろ、良きガイドとの出会いが旅の良し悪しを決めるのだと実感した旅となりました。

僕は彼を頼りに、スリランカの香料会社の視察が出来ないか・・・なんて、早くも次の旅を構想しています♪

(31/05/2015)

 

 

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