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Sampleレヴュー (Frivolite Collection)

オーダーメイドの成分を使用したコレクションで、思い出に残る祝いの場面、瞬間を香りにしたもので、最初の2つはシャンパンとキャビアが選ばれました。どちらもカクテルパーティーの主役となる香りですよね。ボトルはピンクのグラデーションと、グレイのグラデーションとなりました。(22/06/2023)

 

 

■Pink Me Up (2022年)

Firmenichのネイチャープリントという技術を使用し、シャンパンの香気成分を再現。それを使用して人生の喜びを表現したフルーティーフローラル。

トップ:ベルガモット、オレンジブロッサム
ミドル:シャンパン、センティフォリアローズ、ブラックベリー
ベース:アイリス、パチョリ、ムスク

懐かしいほど2000年代を思わせるフルーティーフローラルで幕開けです。これはこのブランドが手がけなくとも・・・と思うほど、あの頃一世を風靡したフルーティーフローラル感で、ブラックベリーやラズベリー調のベリーノートがフローラルと共に広がるのです。シャンパンをもう少し生かしてくれていたら、フルーツがもう少し控えめであったら・・・と思うのですが、Atelier des Orsのラインの中には可愛らしいフルーティーフローラルが1つもないため、あっても良い1本だと言えます。フルーツが爆発した後は、少しL'Artisan Parfumeurのミュールエムスクのエクストリームを思わせるブラックベリームスクへと変化していくのですが、ベリー調の香りにはアイリスに近いヴァイオレットが多く使われており、ベリーとアイリスはヴァイオレットを挟んでとても相性の良い組み合わせです。そこからムスクにつながっていくという香り。(23/06/2023)


■Noir by Nuit (2022年)

Firmenichのネイチャープリントという技術を使用し、キャビアの芳香成分を再現。それを使用した香り。

トップ:フランキンセンス、コリアンダー
ミドル:キャビア、ドリームウッド、マテ
ベース:ガイヤックウッド、サンダルウッド、カシュメラン

ムエットではキャビアの塩味が効いたマリン系のアンバーウッディに感じられたのですが、肌ではこれぞメンズ香でしょうという少し懐かしいテイストのマリン系が広がりました。マリンというよりもマリンを含んだアロマティックなトーンで、それらがウッディムスクに引き継がれいくのです。懐かしいけれど古くはなく、オーソドックスな系統ではあるけれど、フランキンセンスがあったり、マテがあったりと今風なスタイルとなっていることがわかります。ただ、骨格はクラシカルなメンズフレグランスです。リアルなキャビアだと生臭くなってしまうだろうから、ニュアンスとして塩っぽいマリンで良かったのでしょう。(22/06/2023)

 

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