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Sampleレビュー


Magnolia Petal (2005年)
Democracy (2001年)
Espionage (2002年)
Charisma (2005年)
Coralle (2007年)
Kinmokusei (2006年)
Ayalitta (2002年)
※15種類の香りを試してみてこのブランドらしさがつかめました。結論から言いますと「天然香料100パーセントの香りは良い面と悪い面がある」ということ。精油っぽい香りはとても素敵なのですが、どうしても1つ1つの香りが持続せずに考えていたようなピラミッドにならないものが多い気がします。5分でラストノートになってしまったり。持続が短いのも悲しいのですが。

同じようなブランドにアンティアンティがあります。こちらも天然香料100パーセントなのですが、スパイスやウッディを使用していないために香りがどれも似た系統になってしまっています。その分Ayala Morielの方が「楽しさ」を感じさせてくれます。質の良さと楽しさというのは必ずしも一致しないわけです。田舎暮らしで俗世と切り離された自供自足の生活をしている方には馴染み深くて良い香りなのでしょうけれど、そういった方々が香水を使うとは思えません。都会なら都会に、ドレスならばドレスに見合った香りというのが相応しいわけで、天然香料100パーセントというのはどうしても「森」「草原」などを髣髴されるワイルドさがあるんです。悪く言えば洗練されていない、ということです。

ただ、僕は精油の香りそのものが好きなので、天然香料をたっぷりと使用した香りが大好きなのですが、やはり少し「整えた」ものでないと楽しさを感じないということがはっきりしました。

アンティアンティは「熟成」をうたっているために劣化の早いシトラスをあまり使わずにフレッシュ感の少ない香りになっています。逆にAyala Morielの場合は新鮮な香りをテーマにしているために8ml以外にリフィルを用意しています。それぞれタイプは違いますが、スパイスやウッディ等天然香料を幅広く組み合わせ、香りとしての幅が広いという点で僕はAyala Morielの方が好きです。でも、フルボトルで買うほどの魅力は残念ながら感じませんでした。

 

 


■Razala (2002年)

Razalaとは調香師という意味のアラビア語。カラフルなスパイスとセクシーなフローラルをアンバーグリスとアガーウッドでまとめたオリエンタルな香り。

トップ:ピンクペッパーアブソリュート、サフラン、マグノリア、ブラッドオレンジ
ミドル:オレンジブロッサムアブソリュート、ローズオットー、チュベローズ、ジャスミン
ベース:アンバーグリス、アガーウッド、ミルラ、パチョリ

薄っすらとちゃんとアニマルノートが出ているオリエンタルな香りで、スパイスとフローラルが共に香ります。どれ1つとしてメインにはなっていないという「混在系」の香りで、アニマルノートがまとめている感じです。これは一言で言うと中東をイメージしたパフュームオイルにありそうな香り。トップノートでアニマルノートが出ていたのですが、香りは次第にグリーン調が出てきて(花精油の中の青さなのかも)オリエンタルさがなくなってきます。ミルラとかパチョリとか全然わからないもんなぁ。アガーウッドも「らしさ」を感じないですし。30分ほどですぐにラストノートになってしまうのですが、するとパチョリが出てきます。でも、どっしりとした存在感はなくて、ふんわりとした印象です。ユニセックスな使いやすい香りになりますよ。最後の最後はウッディだけが残ります(持続は2時間程度です)


■Sabotage (2006年)

Sabotageはクラシカルなメンズ香をパロディにしたもの。

トップ:グリーンペッパー、レモン、レモンリーフ、ベルガモット
ミドル:オレンジブロッサムアブソリュート、ネロリ、オールスパイス(ピメントベリー)
ベース:ベチバー、トンカビーン、ブロンドタバコ

レザーとかタバコがメインのはずなのに、それはドコ?というくらいにすっきりとしたレモンが香ります。レモンがとにかくしっかりと出ていて、その後に続くように下から見えてくるのがタバコの欠片ですね。予想以上にメンズらしさを感じないユニセックス系で、ユニセックスの中でもシトラスフレッシュですよ。ただ、コロンの軽さはないですが。30分くらいするとトンカビーンがメインになってきます。これだけトンカビーンが存在感を出しているという香りも珍しいと思うくらいに出てきますね。ふんわりとした甘さはパウダリーさが香ります。(持続は2時間程度です)


■Tirzah (2007年)

Tirzahとは古代ヘブライ語でリンデンブロッサムの意味。

トップ:グリーンレモン、ミモザ、エレミ、フランジパニアブソリュート
ミドル:リンデンブロッサム、ガイヤックウッド、アイリス
ベース:フッケンヒバ(シャムウッド)、ヘイアブソリュート、アンブレットシード

フッケンヒバとは福建省で発見されたためにこの名前がついた樹木で樹脂から香りが採取されます。ちなみに、ヒバ科ですから単純にウッディノートです。(画像2枚目)
リンデンブロッサムのシングルノートを再現したようなのですが、とっても微妙な香りになっています。リンデンブロッサムの清々しい少しハニーノートを持ったグリーン香ではなくて、緑茶の入った茶筒の中を覗いた感じの香りなのです。しばらくすると甘さが出てくるのですが、少し香ばしくてやはりリンデンブロッサムではないなぁ。グリーンフローラルというよりもウッディが出てきてしまいますし。調香って難しいんだなぁ・・・というのを感じる香りです。タイトルとは全くの別物ですから。30分くらいでコーヒーのような香りになってしまいます。香りの持続は良くて3〜5時間といったところです。


■Megumi (2003年)

日本贔屓なようで、日本語をタイトルにしたものがいくつかあります。これも「恵み」ですね。

トップ:レッドマンダリン、アプリコットエッセンス、ローズドメイ
ミドル:トルコローズ、インディアンジャスミン、オールスパイス
ベース:アガーウッド、ベチバー、オークモス

大地の恵みということで、シプレフルーティウッディな香りのようです。僕の肌ではフルーツの部分が弱くて、精油独特のフローラルとオークモスが強く感じます。アガーウッドが一番強いのかもしれないのですが、全体的にウッディですね。ものの数分でフローラルもかすれてしまい、ほぼウッディになってしまいます。オークモスも弱くなってしまうんですよ。ウッディだけが残った状態だとベチバーの存在感も増しますね。ウッディな香りだと思えば素敵です。持続はわずか1.5時間程度なのが悲しいです。


■Palas Atena (2001年)

ギリシア神話に登場する戦いと知恵の女神をタイトルとした香りで、男性の持つ力強さと女性の持つミステリアスさを併せ持った香り。

トップ:スイートオレンジ、ラベンダー、チュニジアネロリ
ミドル:チャンパカフラワー、ジャスミン、シナモン
ベース:アンバー、パチョリ、サンダルウッド

香りはオリエンタルスパイシーでトップからスイートオレンジが良く出ているフレッシュ感を持った香りです。ただ、華やかなフレッシュさではなくてやはり精油独特の重渋さが出ているのです。トップのスイートオレンジが薄れるとスパイスが顔を出し、アンバーと共に香ってきますね。フルーティーさがなくなってしまうと同時にチャンパカの香りもなくなってしまいます。ここまでやはりわずか数分ですので、この香りも落ち着いてしまうのがとても早いです。骨格のはっきりとしたオリエンタルさではなくて、全体的に丸みを帯びた香りだと思います。アンバーが効いている分、少し持続は長めですが、それでも3〜5時間という感じかなぁ。(十分ですけどね)


■Rainforest (2001年)

フレッシュでビビッドな苔むした森。湿った土を踏みしだいて歩く、雨上がりの森。

トップ:ブラックスプルース(クロトウヒ)、ガルバナム、ジュニパー
ミドル:ヴァイオレットリーフ、ローズオットー、ヒヤシンス
ベース:オークモス、スパイクナード、ヘイアブソリュート、アイリス

シプレグリーンウッディな香りで、クロトウヒというのも針葉樹林です。とにかく強いシプレを期待して香ってみたら強いのはガルバナムでした。トップから飛び出すように薫ガルバナム。その香りがひと段落すると干草のヘイアブソリュートが出てきます。オークモスももちろんありますが、ウッディもあります。逆にローズやアイリスはそこまで強くは出ていないです。くぐもった重さが後から後から出てくる香りで、トップのガルバナムが強かった分コントラストを感じます。最終的にはインセンスっぽい焦げた樹木の香りがするウッディに。香りがしっかりとしているのでそこそこ持続はするのですが、やはり3時間が限度なようです。


■Fete d'Hiver (2002年)

Winter Festivalというタイトルのオリエンタルな香りで、暖炉の前の毛皮の絨毯の上でくつろぐ温かさを表現したようなもの。

トップ:ビターオレンジ、ナツメグ、ローズウッド
ミドル:モロッコローズ、ローズオットー、ガーデニア、オールスパイス
ベース:フランキンセンス、アンバー、サンダルウッド

トロピカルフローラルを組み込んだとありますが、イメージとしてはやはりクリスマスのポマンダーっぽいです。Palazzo Vecchioのメディチ家のスパイスのスパイス部分をぐくっと弱めた感じで、メインはオレンジです。ガーデニアはどこに?フランキンセンスはどこに?アンバーはどこに?
ミドル以降は少しクリーミーさが出てきますが、ガーデニアっぽくはないなぁ。香りの持続は1.5〜2時間程度だと思います。


■Grin (2003年)

早春の緑の息吹を笑顔に喩えて香りとして表現したもの。ミドルのフローラルはフリージアに香るシプレグリーンフローラル。

トップ:ガルバナム、ヴァイオレットリーフ、グリーンペッパー
ミドル:タスマニアンボロニア、ローズオットー、インディアンジャスミン
ベース:ベチバー、アガーウッド、オークモス

どっしりとグリーンシプレです。ガルバナムがキーンと響くようにトップは香るのですが、すぐにシプレがガツーンと出てきて渋めなクラシカル香に。ただ、その中にフローラルがあるためにミドル以降の香りは柔らかさを持っています。トップではメンズっぽさも感じましたけど、ミドルはレディースっぽくなります。でも、最終的にはメンズなんだよなぁ・・・。オフィシャルにはフリージアっぽく香るとありますが、フリージアっぽさは全く感じませんね。特にグリーンが落ち着いた後にフローラルが出てきたかな?と思うと今度はベチバーが出てきて、ウッディが前面に出てきてしまいます。フローラルの時間がものすごく短いです・・・。あっという間にインセンスっぽいスモーキーなウッディに落ち着く不思議な香りです。こちらはさすがに香りの持続は良いですね。3〜5時間くらいは余裕で残ります。


■Magnolia Petal (2005年)

アルコール漬けにしたアプリコットティンクチャーを使用したふわりと広がるマグノリアの香り。

トップ:クレメンタイン、アプリコット
ミドル:ホワイトマグノリア、フレンチローズ
ベース:スマトラベンゾイン、バニラ、コパイババルサム

サンプルから香った瞬間はとても精油っぽい素敵なフローラルだったのですが、肌に乗せるとマグノリアとは思えない香りに。うーん・・・いろいろな香りが交じり合っているのはわかるのですが、マグノリアかと言われると違います。香りはトップが一番微妙なのですが、ミドル以降はフルーティーさを持ったわりと可愛らしいフローラルになりますね。アプリコットだからか少しキンモクセイっぽくも感じます。マグノリアと言うよりもミドル以降は「きれいにまとめたキンモクセイ」という方が合っているのかも。にしても、香りの持続は1時間・・・って短すぎです。


■Democracy (2001年)

メンズとして作られた最初の香りで、男性の好むアンバリーな香り。

トップ:ベルガモット、ジュニパベリー、スイートオレンジ
ミドル:ローズオットー、メイチャン(リツェアクベバ)、ラベンダーアブソリュート
ベース:ラブダナム、オークモス、パチョリ

シプレアニマリックとかシプレウッディとありますが、アニマリックさは感じません。逆にトップから強くシトラスが香るので爽やかにさえ感じるほどです。ベルガモットの中に隠れてアンバーがいるのかなぁ・・・というくらいの香りでスタートします。シトラスが一息つくと、ようやく中からアンバーノートが見えてくるのですが、しっとりと深みがある・・・というよりはラベンダーとアンバーでフゼアな感じになっています。トップノートはオークモスも感じたのですが、ミドル以降はあまり感じないなぁ。うっすらとした香りが3時間くらい続きますが、インパクト的にはあまり大きくないかも。


■Espionage (2002年)

スパイ活動という意味深なタイトル。斬新だけどそれとわからないうちに心に入り込む・・・というような意味合いのようです。

トップ:シダーウッド、ベルガモット、レザーノート
ミドル:ローズオットー、ジャスミン、アイリス
ベース:アンブレットシード、バニラ、タバコ

動物香料を使用していないということで、レザーノートはケード、ミルト、バーチウッドタールにchoya nakh(インド産の貝を焼いたものから採取される香り)とタバコアブソリュートなんかを加えてレザーノートを再現しているようです。すごい付けた瞬間からレザーノートなんですよ。こうして再現されていくのですね。レザーにタバコという王道の組み合わせが一番前に出ています。ウッディも香りますし、アイリスもわかります。少し焦げたような香りもしていますが、劣化臭のような焼けた感じではなくてスモーキーさですね。ローズとジャスミンは全くわからないのですが、あるから深みが出ているのかな。全体的にとってもスモーキーなレザータバコ系です。メンズらしい香りですが、これにローズなんかを重ねたら女性でもセクシーに香るのかも。喫煙者にはぴったりな気がします。choya nakhについて少し調べてみたら、本当にスモーキーな香りの元になっているようです。製品もありましたし。日本でも薫香の中に貝甲という貝の粉末を加えていた事実がありますから、インセンス系な香りということで納得です。こちらはさすがに持続時間も良さそうです。


■Charisma (2005年)

ジャスミンと朝露に濡れたグリーンハーブ。セクシーさとリフレッシュ感、クールでウォームという2面性は昼と夜のようにも感じ、カリスマ的な個性を放つ。

トップ:スペアミント、グレープフルーツ、アッターケワダ(ケワラ)
ミドル:サンバックジャスミン、オスマンサス、グリーンティー
ベース:アガーウッド、アンブレットシード、トンカビーン、サンダルウッド

Attar Kewdaとは和名が「阿檀」という熱帯の植物で、パイナップルのような実のなる樹木です。樹木から採取されるオイルはサンダルウッドの蒸留に使われるそうです。非常に特徴的なピリッとした香りで、ヒヤシンスやハニーサックルの再現にも組み込まれるのだとか。
公式サイトではフロリエンタル、フレッシュフローラル、フローラルグリーンと3つの香調になっていますが、一番しっくり来るのはフローラルグリーンかも。トップノートでは比較的フレッシュなフローラルグリーンが広がるんです。ただ、トップノートが終わるとすぐにどっさりとウッディノートが出てきます。一番強く入っているのはアガーウッドのようなのですが、そこまで艶やかさはなくて、ベチバーを柔らかくした感じです。ドライなウッディではないのですが、とにかくウッディが強くてオスマンサスっぽさも探さないとわからないくらいですね。ジャスミンとオスマンサスは同じくらい香りますが、探さないとわからないのは同じです。これは、ユニセックスで使えるフローラルウッディと言った方が全体的なイメージには合うのかも。ちなみに90分で香りはほとんどなくなりました。


■Coralle (2007年)

バニラとバーボン、ラムをベースと、カラフルな珊瑚礁のイメージに流木の香りでアクセントを付けたトロピカルファンタジー。

トップ:イランイランエクストラ、グレープフルーツ、クレメンタイン
ミドル:イランイランコンクリート、イランイランアブソリュート、ブルボンゼラニウム、ダバナ
ベース:アンバー、ブルボンバニラ、ベチバー

イランイランエクストラ、コンクリート、アブソリュートと3種のイランイランオイルを使用した香り。これは付けた瞬間からとても不思議な香りがしていて、すーっとした薬品っぽいミントっぽい清涼感とクリーミーさを持ったイランイランっぽさ、そこにアンバーとバニラが加わった感じです。確かにイメージはトロピカルで、フルーティーフローラルとフロリエンタルの中間な感じです。精油っぽい感じもしますけれど、うーん、イランイランを使ったパフュームオイルだったらこんな感じになりそう、という感じもします。ゼラニウムとかシトラスはあまりわからなくて、基本は甘さを持ったイランイランなんですよ。オフィシャルにはイランイランのシングルフローラルだとあるのですが、ひょっとしたら南国に咲いているイランイランはこのような香りを放っているのかもしれないです。時間とともにイランイラン独特の精油っぽさが現れるのですが、そうすると馴染みのある香りになっていきます。ラストノートは確かに会社で咲いているイランイランの花っぽさを感じますよ。少しアニマルっぽい妖艶さを感じるのはインドールなんかを感じ取っているのかなぁ。香りは3時間ほど持続します。


■Kinmokusei (2006年)


フローラルグリーンなアジアのキンモクセイをテーマとしたシングルフローラル。

トップ:ワイルドオレンジ、グリーンペッパー、コリアンダー
ミドル:オスマンサス、リンデンブロッサム、グリーンティー
ベース:ブロンドタバコ、サンダルウッド、アンブレットシード

もともとキンモクセイの香り自体、アプリコットのような芳香成分が含まれていることが有名です。フルーティーな花ですから。彼女はアプリコットとレザー、グリーンティーっぽい香りのする花だと表現しています。確かに天然香料は渋みがありますもんね。アンブレットシードをムスクの代用としてベースノートに使用した香り。
肌に乗せてみた瞬間からキンモクセイの精油っぽさがたっぷりと香ります。とてもワイルドで香っているだけで口の中に苦味を感じるくらいの香りです。うちにはキンモクセイの天然香料の精油希釈がありますが、その香りを少しだけ使いやすくして「香水」として楽しめる感じにした香りです。ただ、フルーティーでキレイな香りなのではなく、精油の持っているワイルドな部分を増徴するようにタバコリーブスの香り、少しレザーっぽい要素等が香ります。基本はしっかりキンモクセイの香りですね。生花のキンモクセイの香りを知っているからこそ、この香りの中のキンモクセイらしさを感じ取れるわけで、一般的には渋い香りだと思いますよ。結構ダークトーンなんですよ・・・。特にラストノートは渋いです。香りの持続はパルファムと言えども短くて90分ほどでとてもうっすらとしたラストノートになります。


■Ayalitta (2002年)

ハーブグリーンを育てるAyalittaという女性・・・というイメージの快活さを持ったシプレグリーン。

トップ:ガルバナム、セージ、フレンチネロリ
ミドル:ガーデニア、ジャスミン、ローズオットー、クラリスセージ
ベース:パチョリ、オークモス、ラブダナム

ガーデニアがある・・・けど精油はほとんどないはずだと思ったら、「ガーデニアアコードは、ジャスミン、フランジパニにサンダルウッドを加えて表現しています」と記載が。アコードをどのようにして作っているのかを記載しているのもとても親切ですよね。香りはとてもオークモスたっぷりなグリーンシプレで、少しだけわずかにアニマリックさを感じます。シャネルのNo19っぽいとの批評もわかる気がするくらいの香りですが、トップでシプレ香が落ち着いてそのままとても使いやすそうなグリーンフローラルに変わります。この時点ではもうアニマルノートっぽさはなくなってしまっています。確かにクラシカルさをちゃんと持った香りですので、個人的にはとても好みの香りです。ジャスミンやローズ、ガーデニアの濃厚な花々の香りは微塵も感じずに全ては微量なアクセントなんでしょうね。ガルバナムとセージ、そしてベースノートのオークモスとパチョリくらいがメインに香っている感じがします。キンモクセイよりもこちらの方が香りの持続は長いです。ラストノート辺りはオークモス満開ですが、とても落ち着く香りになっています。

 

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