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Sampleレヴュー

 

■Agarwood & Benzoin

こちらのブランドの中でベストセラーだという香りは、森で咲くガーデニアと一日の終わりを甘い香りで・・・ということでベンゾインと重ねた香りに。

トップ:ガーデニア、インディアンコークツリー、チュベローズ
ミドル:アンバー、サフラン
ベース:ウード、ベンゾイン

最初に香ったときは、この香りのどこがガーデニアでチュベローズなのか全くわからないほどスパイシーなウッディノートが印象的だったのですが、数回試していくうちにどんどんフローラルノートが主軸なのだと理解が出来るようになりました。生花らしいガーデニアやチュベローズではないのですが、確かにフローラルノートがあるのです。香りはフローラルの残り香と共に少しスモーキーなアンバーウッディとサフランへと変化していくのですが、どっしりと重い香りではなく少しオリエンタルなアンバーウッディとなっていますので、性別問わずに使えそうです。そういうマルチ的な意味合いでベストセラーになっているのかもしれません。(20/08/2014)


■Vetiver & Rose

あれれ? 調香にローズがない・・・と思ったのですが、説明文にはローズとあります。ナイトフラワーマーケットでは、新聞紙に包まれたローズがとにかく安くたくさん売られていますので、そのイメージのようですよ。新聞紙に包まれているということでベチバーやアンバーなのかもしれません。

トップ:ライム、グレープフルーツ
ミドル:ベチバー、アンバー
ベース:ウード、ベンゾイン、サフラン

トップにライムを配置するのがカフィライムがメジャーなタイらしいのですが、フレッシュなシトラスノートで始まり、ゆっくりとローズとベチバーが香り始めます。タイトルのようにきちんとローズは香るのですが、これはひょっとしたらアブソリュートを使用しているのかもしれません。なかなかそれらしさを感じることが出来ないのです。時間と共にローズが明るくわかりやすくなってくるのですが、そのローズをベチバーだけではなく柔らかなスイートウッディで包み込んだ形になっていますので、深紅のローズをスイートウッディの新聞紙で包んで表現したのかもしれません。とてもユニセックスでステキな香りです。(20/08/2014)


■Vanilla

グルマンカテゴリーのバニラとは思えないほどあっさりとしたバニラです。

トップ:レモン、ドライフルーツ
ミドル:バニラ
ベース:ウード、サフラン

トップではレモンが弾け、肌の上ではさっと通り過ぎてバニラの甘さが広がります。アブソリュートのスモーキーさは感じられないのですが、バニリンのみのシンプルさではありませんので、アコードを使用しているのでしょう。調香にはないのですが、僕はこのバニラの中にかなりフローラル感を感じます。特に百合系のフローラルを感じるのですが、ジャスミンやスズランのシングルノートと重ねるともっと百合っぽい雰囲気になるかもしれません。様々なブランドがバニラをテーマとしていますが、フローラル感が強い分フェミニンなバニラと言えそうです。(19/08/2014)


■Dessert Smoked Incense

砂漠のDesertではなく、飽くまでもスイーツのDessertをタイトルに冠した香りです。

トップ:オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット
ミドル:シナモン、バニラ、ベチバー
ベース:ウード、サフラン、アンバー、チョコレート、フランキンセンス

肌に乗せた瞬間に案外さっぱりとしたシトラスアンバーウッディがスパイシーな香ったのですが、時間と共にデザートらしい甘さが広がり始めました。ムエットでは甘さがもっと際立っていたのですが、実際に肌に乗せると予想していたよりも甘さが控えめで、シナモンもベチバーもそれらしさを感じるほど強くはありません。基本の軸はアンバーウッディであり、チョコレートやフランキンセンスも見つけることが難しいほど。香りは時間と共に共通のベース香へと変化して薄れていくのですが、この共通ベースはどっしりとしたウードではなくどちらかというとオリエンタルなアンバーウッディという程度ですので、女性でも全く気にせず楽しめるくらいのユニセックスとしてまとめられています。(19/08/2014)


■Sweet Tea

タイのスパでマッサージを楽しんだ後、お茶を飲んでリラックスするひと時を香りとして表現したもの。だから、こちらも共通テーマの「幸せの香り」につながっています。

トップ:ドライフルーツ、レモン、カンファー
ミドル:ブーケ、ベチバー、バニラ
ベース:ウード、サフラン、アンバー

いわゆるグリーンティー系の香りではなく、グルマンにカテゴライズされている通りにスイート系になっています。でも、グルマンだというほどではなく、フルーティーフローラルが主軸となっています。フルーティーさは可愛らしいと感じるほどのものではなく、比較的あっさりとした雰囲気ですので、こちらも日本人向きな香りと言えそうですね。ミドルのベチバーやバニラ、ベースのウードやサフランはあまり主張していませんので、渋い香りとなって落ち着くわけではありません。飽くまでも微かなアクセントであり、とても品の良いフローラルウッディへと落ち着いていきますので、派手さのない穏やかなリラックスタイムというテーマにはぴったりな香りだと思います。


■Cave lily & Pear

ケーヴリリーというのがどのような花(百合)なのかがわからないのですが、百合というだけで香りを確認したくなる方も多いはず。

トップ:ケーヴリリー、ラベンダー、アールグレイ
ミドル:ラム、ローズ、ペア
ベース:ウード、ベンゾイン、サフラン、アンバー

これはとても個性的です。トップからあふれるのは少しクレゾール調の臭みのニュアンスをもったオーキッド系の香り(Salicylate)がスパークするのです。そこを抜けるとラムのフルーティーな香りとローズが少しオリエンタルに香りだし、フルーティーなフロリエンタルへと変化していくのですが、このトップのSalicylateは入れすぎというか、使いすぎな感じです。ただ、ミドル以降はローズが軸となってフルーティーに香りますので、百合ではなくローズ調の香りだと思った方が良さそうです。(15/08/2014)


■Bay leaf

ベイリーフ自体はとてもアロマティックな香りなのですが、こちらはスパイシーに分類された香り。

トップ:ライム、カフィライム、ヴァーベナ、ベルガモット
ミドル:ベチバー、ベイリーフ
ベース:ウード、ベンゾイン、サフラン

トップからグリーンリーフ系の合成香料が香りたち、とてもメンズのファッションフレグランスにありがちなテイストに感じた瞬間、一気にシトラスが押し寄せてアロマティックとなって盛り上がりました。系統で言えばスパイシーでもシトラスでもなく全体的にはアロマティックグリーンな香りで、アーデンやロクシタン、ブルガリ系統のグリーンティーではない部類、つまりグリーンリーフ系のグリーンティーノートが一番近いイメージです。キリッとした青さが際立ち、ベチバーやベースノートは主張しませんので、さっぱりと明るく使える青さです。(15/08/2014)


■Galanga

トムヤムにインスパイアされたという香りで、もちろん料理にも使用されているコブみかんの葉やレモングラスと共にガランガ(ガランガルとも呼ばれるショウガの一種)が使用されています。

トップ:ライム、カフィライム、フレッシュガランガ
ミドル:ベチバー、ジュニパー、ラベンダー、レモングラス
ベース:ウード、ベンゾイン、サフラン

レモングラスというのは全てをタイ料理に変えてしまうパワーをもっていると常々話しているのですが、こちらはタイ料理がテーマなわけですからそれで結構、と香ってみると意外にもタイ料理っぽいイメージではなくジュニパーやラベンダーの効いた、少しメンズっぽいアロマティックグリーンとなっています。ショウガっぽいニュアンスも少なく、レモングラスもスパークするほどではありません。どちらかというとハーブよりもグリーンリーフの香りが強く、骨太ではないのですが、メンズっぽい雰囲気のグリーンノートがお好きな方であれば女性でも十分楽しめる香りで、特に残り香になってからがステキです。(15/08/2014)


■Orange & Coriander

日本でもお正月の鏡餅にみかんが飾り付けられますが、中国でも幸福を呼び込むシンボルなのだそうです。この香りは中国の新年を祝うスタイルにインスパイアされものであり、2014年のニューイヤーコレクションとして作られたもの。今年が幸せでありますように、ということですね。

トップ:スイートオレンジ、レモン、グレープフルーツ
ミドル:バジル、コリアンダー、カルダモン
ベース:ウード、ベンゾイン、サフラン

タイ料理と言えばパクチーです。ご自由にお取りくださいと皿に盛って出てくるパクチーは好き嫌いが分かれることで有名ですが、精油は種から得るためあのパクチー特有の香りはしません。もちろんこの香りもパクチーらしさが感じられるものではないのですが、アルデヒドをわずかに入れていたらもっとそれらしく楽しい香りになっていたのではないかと思います。こちらは飽くまでもスイートオレンジを軸とした香りで、バジルの中のアニス調の甘さがシトラスノートと重なり、なんだか中国っぽいイメージに感じられるから不思議です。クローヴを使用したシトラスポマンダーではなく、アニスを使用した少しスパイシーなスイートオレンジといったところ。ジューシーで美味しいだけのシトラスではない辺りがとてもユニークです。(14/08/2014)


■Pomelo

英語ではグレープフルーツとして訳されることが多いポメーロですが、厳密に言うとザボンに近い大型のシトラスフルーツです。それをグレープフルーツ重ねてサマーフレグランスに。

トップ:グレープフルーツ、ポメーロ、ライム
ミドル:ハーブ、ベチバー
ベース:ウード、ベンゾイン、サフラン、アンバーグリス

皮の苦味も感じられるほどフレッシュで清々しいシトラスが広がります。シトラスノートの持続はやはりあまり長くはありませんが、フレッシュな残り香はビターさが抜けてスイートシトラスへと切り替わり、更には少しアクアティックにも感じられるキュウリっぽいグリーンノートが出てきます。シトラスが消えてしまうとアロマテッィクグリーンが広がり、ユニセックスなフレッシュさを楽しめるようになるのですが、ラストノートの重い香りたちは全くわかりませんので、気軽に使えるオイルタイプのコロンという感覚です。ラストノートは微かにローズ調の香りを含んでいるようにも感じるのですが、キュウリっぽい部分は持続せずに消えていきますので、アクアティックな香りが苦手な方でも大丈夫だと思います。(14/08/2014)


■Lotus Blossom

日本人にとって、とってもアジア的、日本的なイメージを持ちながら、いまいちその香り自体つかみにくい植物ですよね。タイではロータスと言えばブルー。ブルーはウォーターリリーの女王なのだそうで、プールサイドで休んでいるときの満ち足りた雰囲気を表現したそうです。

トップ:ペパーミント、ウォーターリリー
ミドル:ロータスブロッサム、アンバー
ベース:ウード、サフラン

ペパーミントはどこへ? というほど突き抜けた爽快感はなく、トップから洋ナシ系のフルーティーフローラルが広がります。フルーティーさもさほど強いインパクトはなくゆっくりと薄れていくのですが、とてもシアーなフルーティーフローラル加減がとても日本人好みなテイストですので、いわゆる万人好みと言われるタイプの香りです。(13/08/2014)


■Bergamot & Clove bud

スパでのリラックスタイムをテーマとした香りだそうですから、タイのスパでよく使われているコンビネーションなのでしょう。

トップ:ベルガモット、ライム、カフィライムリーブス
ミドル:クローヴ、シナモン、ナツメグ
ベース:ウード、ベンゾイン、サフラン、アンバーグリス

すっきりとした爽快なシトラスにスパイスが重なっていると思っていたらガツンとスパイスが現れて驚きました。シトラスよりもスパイスが強くスパークし、ナツメグとシナモンが散った後でクローヴがハーブとグリーンノートに包まれてアロマティックに香ります。Galangaよりも更に少しメンズ寄りのテイストで、調香にはないバーチリーフっぽいマリン系グリーンノートが効いています。男性であれば年齢を問わずに使えるある意味マルチな香りだと思いますが、ラストにはウードやベンゾインではなくマリン系グリーンが持続するのがポイント。(13/08/2014)


■Mango Sticky Rice

もち米にココナッツミルクをかけたものにマンゴーを添えて食べるタイではとてもメジャーなデザートがテーマ。

トップ:ココナッツミルク、ローステッドココナッツ
ミドル:ゴールデンマンゴー、バニラ
ベース:ウード、サフラン

肌に乗せた瞬間、ハッとジャスミンライスの香りが香ったのですが、それが瞬間でローストココナッツと重なりました。意外にもマンゴーらしさがあまり感じられず、ジャスミンライスにココナッツミルクを混ぜたデザートという印象の香りがメインなのですが、ジャスミンライスやローストココナッツの香ばしい部分がとてもナッツっぽいというか、甘すぎないのに美味しそうという、ナッツ系の香ばしいグルマンとなって楽しませてくれます。ラストノートは甘さが落ち着いて少し個性的なココナッツウードが楽しめますよ。基本的にはMango Leafと同じような終わり方なのですが、こちらの方が香りに厚みがあります。(12/08/2014)

 

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