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Sampleレヴュー (Asolo Perfumes)

 

Asoloというのは、トレヴィーゾの北にある丘陵地帯の町の名前。そこは、中世の絵画に見られるよな緑豊かな保養地だったそう。DFG1924はそこで生まれたのです。だから、テーマとしては外せない場所なのでしょう。


■Il Giardano di Freya (2017年)

Asoloに住んでいたイギリス人女性Freya Starkをテーマとした香り。彼女は医師であり、エッセイストであり、中東を探検した最初の女性だったのだそう。彼女が幼少の頃住んでいた家は後にVilla Freyaと呼ばれるようになり、景観の良い谷の見える庭が今でもあります。

 

 

トップ:ホワイトローズ、ロータスフラワー
ミドル:ジャスミン、ダークウッド
ベース:アイリス、アンバー、ムスキーウッド

肌に乗せた瞬間、アクアノートがスパークするのですが、そのアクアノートはすぐに余韻へと切り替わり、延々と主張しつづけるような香り方をしません。ジャスミンの欠片、ローズの欠片を感じつつ、アクアティックなロータスのアコードを抜けると、ゆっくりと穏やかなウッディムスクへと切り替わっていきます。とても瑞々しく優しい、日本人好みな仄かな香り。結構ムスクが強いのですが、肌に残るムスクはどこかアニマリックにも感じます。(13/07/2017)


■ Cento Orizzonti (2017年)

英語で言うとHundred Horizonsつまり、百景のような意味合い。Asoloと言うとHundred Horizonsというほど、町を表現するキーワードとなっているようです。これは、ノーベル文学賞を受賞したGiosue Carducciという詩人がそう表現したから。香りは丘陵地を散歩するイメージで、Asoloを見下ろすお城からは地平線も見えるそう。

 

 

トップ:ベルガモット
ミドル:カルダモン、ワイルドアニス、ジュニパーベリー
ベース:ドライウッド、アンバー

Il Giardano di Freyaが爽やかで仄かだったのに対し、こちらはしっかりと主張する精油感の強いスパイシーなアロマティックウッディとなっています。グリーンノートがスパイスと共に弾け、アロマティックなグリーンアニスへと変化し、そこから少しオークモスを感じるウッディノートとなって薄れていくのですが、草原から森を抜けて散歩するイメージにはぴったりで、どこか薬草的な印象のする香り。それは、魔女が作ったグリーンスムージーと言ったところでしょうか。(13/07/2017)

 

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