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Sampleレビュー

■Vivara (2007年)

2000年4月にLVMH傘下に入ったプッチから、2007年、香水が再販となりました。1965年に発売され、80年代に廃番となったVivaraです。タイトルは昔のままなのですが、香りはLVMHの上級副社長であり、ディオールとかブルジョワ、ウンガロなんかを手がけている調香師のFrancois Demachyが監修ということなので、全く違うものになってしまっているのだと思います。ボトルも以前のものとは全く変わり、デンマークのデザイナーがプッチのグラフィックモチーフがデザインしたものにしたそうです。

タイトルのVivaraとはカプリ島近くの島の名前で、プッチのクラシカルデザインにも使われてきました。

トップ:ガルバナム、カラブリアンベルガモット、アマレット
ミドル:サンバックジャスミン、オレンジブロッサム、ナルシス
ベース:アイリス、ベチバー、インドネシアンパチョリ

ここ数年プッチの人気が復活してきましたよね。伊勢丹でも特別展してたりとか。クラシカルなこの手の柄をよく目にするようになりましたし。

復刻した香りですが、これぞクラシカル復活ですよ。グリーンシプレなのです。トップのガルバナムがキリリと香るシプレ系でアルデヒドっぽさがあったらそのままクラシカルになりそうな雰囲気です。まだまだモダンクラシカルな佇まいの香りですが、こういう香りを打ち出してくるのは嬉しいなぁ。ミドルのジャスミン、ナルシスも香るのですがガルバナムがあるためにグリーン調が強く出ています。さっぱりとしたグリーンではなくて、落ち着いたグリーンです。色で言うと明るいグリーンではなくくぐもったグリーンという印象なのです。香りは次第にベチバーとパチョリが出てきて渋さを増していくのですが、アイリスのパウダリーさはそれほど強くはないのでうっすらと包み込むようなアイリスさになっています。オリエンタルな甘さもスパイスもなく、最終的にはふんわりとした優しい香りに落ち着くのがこれまた上品です。(ラストノートではシプレ香がなくなり、クラシカルさをあまり感じなくなります) (27/09/2007)

 

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