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Uomo / ウォモ


<香 調> シトラスシプレウッディ
<仕 様> メンズ
<容 量> 75ml
<濃 度> EDT

トップ
レモン、ベルガモット、グリーンノート、マンダリン
ミドル
カーネーション、ラベンダー、ペティグレン、アイリス、ジュニパーベリー、セージ、カルダモン、ゼラニウム
ラスト
オークモス、タバコ、ベチバー、サンダルウッド、パチョリ、シダーウッド、フィグリーフ、ムスク



1991年発売。大人の男性な香りで、ラベンダーのフゼアから一転、レザー、タバコの香りへ変化します。トップの香りたちがスパイシーでハーバルでタバコも効いていてダンディのは確かですが、次第にアンバーやバニラが優しく香り出します。このベースノートの残り香がたまらなくセクシーで、記憶に染み付いてしまった香り。

 

 


何故かこんな大人びた香りを20歳から10年も愛用してきたのですが、かなりの背伸びだったと思います。

(30/10/2006)

 

 

とても思い入れのある1本ですので、廃番となった際に1本ストックをしたのでした。久しぶりに肌に乗せた香りは、香りが年代に合ったことを意識させるタバコフゼアでした。トップにはなるほど、スパイスとグリーンがあったのかと納得のスタートで、それらがDrakker Noirに通じるメンズに使用される合成香料がアクセントとなって広がります。その香料はあまりレディースには使われないフルーティーでグリーンな側面を持つ香料なのですが、この時代のメンズフレグランスには良く使われていたように感じます。

その香りをアクセントに広がった香りは、次第にアンバータバコ系へと変化していくのですが、そこにアクセントを添えているのがモスで、シプレというほどではないものの、ウッディムスクのオリエンタルベースの変調剤として香りを支えています。今は愛煙家も86年当時よりグッと減りましたが、この香りはタバコにぴったりな残り香で、当時はそれがとてもセクシーに感じられたのでした。

Extrait de Parfumが主流となっている中で、EdTはとても軽やかに感じられます。それでも当時はかなり強めに残るタイプでしたから、時代と共に随分感じ方も変化してきたのでしょう。そもそも高濃度にしても平気なフォーミュラというのは、それだけ高濃度でも軽やかな香料の配分が増えているだけで、そもそもの調香(手法)が現在のものとは違っているのですが、この香りはいろいろと参考になる点が多く、今一度分解して仕組みを知りたい香りです。そして、それを高濃度でも使える形に組み直してみたいのです。

(08/02/2021)

 

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