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No.1 / ヌーメロ・ウノ


<香 調> グリーンフローラル
<仕 様> レディース
<容 量> 60ml
<濃 度> EDP

トップ
アルデヒド、ベルガモット、レモン、ガルバナム、ヒヤシンス、グリーンノート、ローズウッド
ミドル
カーネーション、ヘリオトロープ、ジャスミン、スズラン、ローズ、ネロリ、イランイラン、ライラック、オーキッド、アイリス
ラスト
パチョリ、アンバー、オークモス、ベンゾイン、シダーウッド、ムスク、サンダルウッド、ベチバー、バニラ、トンカビーン



1974年に発売された最初の香り。最初の香りを手がけたのはGuy Robert氏でした。

 

 

Gの文字を二つ重ねたキャップで発売されたパルファムは、今でもオークションなどで見ることが出来ますが、最初の香りは、それはそれは時代を反映したクラシカルで美しい香りでした。1970年代の流行の1つはグリーンフローラルで、戦後に大ヒットしたCarvenのMa GfiffeやMiss Diorなどのグリーンフローラルシプレから、始まったグリーンフローラルブームは、1971年にChanelがNo.19を発売したことで勢いを増します。この香りはそうした背景で生まれたいわば、ブームを受けての香りなんですね。大御所であるGuy Robert氏も、ブランドの意向は汲むしかなかったということなのでしょう。Gucciはその後もずっと、流行を香りにして発売し、流行が終わる前には早々に廃番にして、常に目新しさを打ち出すことでブランド名を保持しているのですから。

Guy Robert氏は当時の流行ど真ん中にあったグリーンフローラル、特にヒヤシンスの香りを軸とし、シプレの部分を控えめにすることで、より若い世代に合う香りとしてまとめました。Chanelはまだ大人っぽいと感じられた世代が、こちらの香りを選ばれたのではないでしょうか。こうした香りは更にシプレの部分がなくなり、フローラルブーケの部分がもっとブーケらしくなり、Laura AshleyNo.1のような香りへとつながっていきます。

グッチのバッグのように、ボトルのウエストにはグリーンとレッドのベルトがあしらわれていますが、それがシールだというのがやはり時代を感じさせます。今ならばきっとリボンを使うでしょうから。

(22/11/2019)

 

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