Nicolas Beaulieuの調香で、組み込まれたのは動いている時の身体が発する匂い。ナイトクラブで踊っている様子なんですね。91.86%が天然由来です。

これは一番ユニークな香り。そしてケミカルな部分が強いのにナチュラルに感じられる香りでもあります。ニガヨモギのアニス調のアロマティックな香りにパウダリーノートやレザー、ハニーノートが重なり、少し風邪薬のシロップを思わせます。あぁ、この中のヴァイオレットリーフはアブソリュートだったのか、と後半になって感じられるようになるのですが、少し磯臭くも感じられるそれが汗っぽい身体に重なっているのですね。何度も香ってしまうタイプの香りです。(31/08/2022)

(30/08/2022)

第一印象で一番ユニークに感じられた香りでしたが、何度か肌に乗せるうちに香りに慣れ、違和感のようなユニークさは消えたのですが、じっくり香っていると様々なパーツが万華鏡のように現れては消えていく面白い調香です。全てが溶けあって1つのなるブーケのような調香も多いのですが、これは1つに溶けあいながらも、それぞれのパーツが個性的であるために少し歪なハーモニーに感じられるのです。

トップで弾けるアニス調のアロマティックなアブサン。それに続くレザーやヴァイオレットリーフの欠片。スティラックスのハニーな樹脂香、渋めではあるもののシンプルなウッディベース。特にヴァイオレットリーフのアブソリュートが感じられるミドル以降の方がユニークで、ビシッとスーツを来た営業マンの肌にびっしりとタトゥーが隠されているような、あからさまではない毒っぽいセクシーさ、個性・・・あぁ、少し病的なニュアンスが感じられる方もいるのかもしれませんよ。

(30/08/2023)