Julien Rasquinetの調香で、ヘッドスペース法で再現したミレジムシャンパンの香りを組み込んだサンダルウッドの香りで、88.67%が天然由来です。

あぁ、レッドフルーツね。という可愛らしいフルーツをアクセントに広がるサフラン調のサンダルウッドで始まります。サフランはレザー調の滑らかな香りですが、それが同じように滑らかなサンダルウッドに重なることでトップからラストまでつなげて香るのですが、サフランとサンダルウッドの他はほとんどが僅かなアクセントで、その2つを軸に組まれているようです。もちろんサンダルウッドがお好きな方であれば良いのですが、あっという間にその香りになってしまうため、物足りなくなったらサンダルウッドと相性の良いチュベローズを重ねても楽しめます。(30/08/2022)

(30/08/2022)

何だか試しているうちに、トップのレッドフルーツの余韻が心地良く感じられるようになりました。基本的には上記の印象と変わらず、シャンパンの弾ける泡のアコードはほとんど感じられないまま、フルーツが一段落すると滑らかなウッディノートへと移ろいます。調香の通りに、サフラン、ローズ、サンダルウッドを軸とした滑らかなサンダルウッドに甘さが加わり、スイートウッディとなって肌に馴染んでいくのです。微かに感じられるカラメルのニュアンスはおそらくレッドフルーツの中に組み込まれている香りで、ジャムのような甘さがサンダルウッドのアクセントとなって広がります。

トップノートこそ少し可愛らしくスタートしますが、基本的にはウッディフレグランスで、ドライではなく、スパイシーでもなく、温かみをもったスイートウッディノートです。上記にも記載したように、シンプルなラストになりますので、他の香りを重ねても楽しめます。

88.67%が天然由来となると、濃度20%だったとして5%くらいが天然香料という感じでしょう。となると、パチョリやベチバー、フランキンセンスくらいかな。他にシダーウッドもありそうですが。

(30/08/2023)