*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Sampleレヴュー


2007年バージョン

 


2013年バージョン

 

■Reve en Cuir (2008/2013年)

初回版のレヴューではなく、2013年の再販品のレヴューとなります。タイトルはレザーの夢。

トップ:ベルガモット、レモン、カルダモン、オレガノ、クローヴ
ミドル:テキサスシダーウッド、パチョリ、レザー
ベース:オークモス、ベチバー、バニラ

オリジナルの評判がとても高かった香りなのですが、ベタ褒めというほどの香りには思えませんでした。レザーというほど軸がレザーではなく、たっぷりシトラスとスパイスをウッディでまとめた・・・という香りなんですよね。少しアニス調の甘さが感じられてアロマティックなシトラスウッディであり、レザーファンが喜ぶようなどっしり感はありません。飽くまでもミドルノートを過ぎてからゆっくりとレザー感が顔を出すという感じで、とても控えめなのです。その分柔らかさや上品さが増しているようにも思いますが、丁寧に作りこまれたインテリ風のレザー風アロマティックウッディといったところ。初回分は10時間も持続した・・・なんて感想も海外では見受けられましたが、そこまでパワフルではありませんので、やはり調香は修正されているのでしょう。(04/12/2013)


■Isvaraya (2007/2013年)

インドにおいてパチョリはヴィシュヌ神と深い関わりがあるそうです。ヒンドゥー教ではシヴァと並ぶ最高神で、タイトルのIsvarayaはヒンドゥー語で神を意味します。インドの精神世界をファンタジックに表現した香り。調香はFrancis Kurkdjian

パチョリ、サンバックジャスミン、インディアンプラムツリー

パッと香っただけのムエットでは全体的に甘いものばかりだった記憶があったのですが、これはフルーティーオリエンタルです。肌の上ではパチョリとフルーツが香るのですが、肌とは違う上の部分でパウダリーなムスクが香っています。香りが分散するというか、分離して香るというか、肌の上のものと拡散している香りのニュアンスが別ものに感じます。その分離した感じは時間と共に薄れたのですが、フルーティーさも時間と共に落ち着いて柔らかなオリエンタル調の香りとなります。ただ、スパイスがほとんど感じられないので微妙なユニセックスになっています。(11/07/2008)

再販品との比較です。初回版はリリース画像こそ透明な液体で映っていましたが、変色が早く購入された方のボトルはかなりの褐色となっていました。もちろん手元のサンプルも濃い褐色です。ところが、新しいサンプルはまだ淡黄色。香りの印象は少し違い、以前よりもサンバックジャスミンが際立って香っています。初回版の方がプラムとバニラが強く、こってりとしたハニーフルーティーさがあるのに対し、再販品は甘いサンバックジャスミンが中心に座っています。そして、パチョリの香り方も初回版より控えめで、少し使いやすく変更したような印象を受けました。香り自体は軽やかではないのですが、印象が薄いというかシンプルで1、2プッシュでは他の香りほど香ってくれないのかもしれません・・・。オリエンタルムスキーな残り香も初回分の方が明確で、再販品は控えめなのです。(04/12/2013)


■Manakara (2007/2013年)

ライチの産地であるマダガスカルの村の名前で、最も美しいライチの花を意味しているそうです。調香はFrancis Kurkdjian

ブルガリアンローズ、トルコローズ、ライチ

とても可愛らしいフルーティーローズ。まさに、ライチとローズの組み合わせで彼が作り出したジュリエット・ハズ・ア・ガンのチャーミングの質を上げていった感じの香りです。あの製品にクオリティの縛りがなくなったらこういうものになったということなのかもしれません。時間と共にライチが薄れてムスク調のローズとなるのですが、ワイルドなローズアブソリュートだったりローズオットーの香りではないので、とても使い安いフルーティーローズになっています。香りはトップノートがとても可愛らしいのにライチがなくなると次第にバニラの甘さやオークのような渋みを持ったウッディが出てきてローズすらもかき消すような香りへと変貌します。えーーー? と思うほど変わってしまうので要注意。(11/07/2008)

再販バージョンとの比較です。肌に乗せた瞬間からバニラに包まれたフルーツが可愛らしく香り、どこかガムやキャンディーのような、パフュームオイルにありそうな雰囲気が広がります。ライチを作る際にはローズを大量に使用しますので、ライチを作り出すためのローズなのでしょうが、ローズアブソリュートをフルーティーにした、というニュアンスではありません。初回分はマルトールというカラメル香が強く肌に残るのですが、再販品にはそちらが見られないのが違いと言えば違いですね。このマルトールはストロベリーを初めとしたフルーツを作り出す際に使用する香料なのですが、バニラを香ばしくする際にも使用しますので、フルーツとバニラというこちらの組み合わせにはぴったりなアクセントだと思います。(03/12/2013)

 

<Indult Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜