■Iris

イタリアでホントに良く見かけるエルボステリアのレルボラリオ。ハーブ屋さんというエルボステリアですが、意味合いとしては「薬局」の方が近い感じです。価格もとても安くて旅行の際のお土産品に最適な感じですからイヴロシェのイタリア版という雰囲気です。ただ、物凄く「素朴」ですよ。

このアイリスの香りはアイリスの花ではなくやはり根の精油にあるパウダリーさを強く出しているのですが香りそのものはPalazzo Vecchioのタルコデリカートそっくりです。タルカムパウダーの香りです。付けた瞬間は甘さが強く出ますが、しばらくするとすーっと落ち着いて肌の上で薄っすらとタルカムパウダーというか天花粉の香りが広がります。香り自体はPalazzo Vecchioよりも遥かに軽いのですが、そもそも持続性のある系統の香りなのでコロンほど軽くはないです。香りが香りなだけに香水というよりもミドル以降はクリームを塗ったような雰囲気の香りにも感じます。スズランだとすっきりとした清潔感のある石鹸っぽさですから真夏には良いでしょうけど、秋冬はこういう香りを少し香らせていると湯上り系の清潔感のある優しさを出せそうな感じです。(25/05/2009)