Helen Mints、Serge MintsというMints夫妻が立ち上げたイタリアのフレグランスブランド。2012年の創設で、2016年に20種の香りでデビュー。彼は90年代半ばからフレグランス業界にいたようで、2000年代初めにパリでデザイナーをしていた奥さんと出会い、結婚。調香は出来ない、つまりはプロデューサーという形のため、各社に依頼をしているわけですが、著名な13名の調香師たちを起用しました。ビジュアルも凝っていて、オフィシャルサイトはとても綺麗にまとめられています。

商品には1つ1つのストーリーがありません。でもテーマは「感情を引き起こすもの」としており、それを使用したことで何らかの感情が沸き上がり、記憶として残ったり、印象を変えたりすることが出来れば良いとしています。「あぁ、爽やかだ」という感情も1つだと思うのですが、それではなんだかつまらないですよね。もう少し惹きつけてくれるものがないと手を伸ばすには弱いコンセプトです。

ボトルは著名なPierre Dinandのアトリエ出身のスペイン系フランス人Juan Carlos Rustarazoによるもので、ボトルはパッケージの台座に付いた状態で使用します。つまり、筒は外せるのですが、台座はボトルに付いたままなのです。そして、微妙に色の違う4つの色Azure、Blue、 Purple、Green、各5種の計20種、70mlのEdPが212ユーロで発売に。どうしてAzureとBlueにしたのでしょう。パッと見、全然区別がつきません。しかも、この4つの色は、色で分けたというものではなく、それぞれどうしてその色にその色としてまとめられたのか、理解に苦しむ内容となっていました。グルマンとトロピカルが同じブルーになっていたりするわけです。濃度はEdPですが、近年の流行に乗り20%としています。(21/08/2018)