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Kimono - Kaze / きもの かぜ


<香 調> ウッディアロマティック
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 55ml
<濃 度> EDP

トップ
ゆず、パインニードル、グリーンティー
ミドル
ジャスミン、フランキンセンス、サイプレス
ラスト
シダーウッド、ベチバー、オークモス、ムスク



2019年9月発売。静かな茶室の中で聞く風の音から生まれた香り。それはささやくような静かな音であったり、吹き抜ける力強い音であったりしますが、静かな空間だからこそ聞こえる自然の音です。

 

 

発売前、展示会で香った際には軸であるベチバーが強く香り、ベチバー以外のものが瞬間的にはわからないほどだったのですが、ムエットを茶室のような静かな空間でゆっくりと香ると、とても繊細な調香となっていました。

ベチバーの成分という糸を全てほどき、そこにアロマティックなエッセンスを足して紡ぎ直したような、全てがベチバーに組み込まれた香りとして軽やかに香るのですが、ベチバーの香ばしい部分がトップで弾け、そこからゆっくりと静かなウッディノートへと変化していきます。ジャスミンやユズの感覚はなく、軽やかなフレッシュノートに消え入りそうなウッディムスクがベチバーと共に香ります。

 

 

ベチバーの精油はどこか土っぽく力強いウッディノートなのですが、産地によって香りが様々で、バリエーションが豊富な精油です。その香りを彼女は丁寧にまとめたのです。最初は茶室の外に広がる日本庭園風の香りをイメージしたのかと思っていたのですが、畳の空間を込めていたのかもしれません。畳の香りはどこか干し草にも似て、その特徴的な香ばしい部分がベチバーの成分を思わせるのです。もう少しグリーンノートが強めだったら、畳らしく感じられる香りになっていたのではないでしょうか。ベチバーの中にどこか女性らしさを感じる香り。

(30/01/2020)

 

 

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