■Immortelle Marilyn (2011年)

ご存命であればこの香りの発売された時85歳となっていたマリリンモンローへのオマージュ。ボトルに描かれた目が印象的で、初めてのホワイトボトルでの発売となりました。

トップ:イモーテル、ラズベリー、ヘーゼルナッツ、イランイラン
ミドル:アイリス、レザー、ナツメグ
ベース:イモーテルアブソリュート、ムスク、アンブロキサン

ラズベリーがどれほど香るかがポイントだったのですが、それはとても控えめで、フェミニンなアイリスが軸となっています。ホワイトボトルのイメージと、女性らしいフェミニンさを湛えたアイリスの香りで、フルーティーな香りがアイリスに包まれて香ります。レザーもナツメグも強くはなく、イモーテルのクミン香は全く感じられません。また、しばらく時間が経過してもイモーテルアブソリュートのカラメルっぽい甘さもあまり強くは感じられませんので、それほど含まれてはいないのだと思います。この蒸留法によって香りが異なるイモーテルという植物はEverlasting Flower(永久花)という別名を持っています。ドライフラワーになりやすい花ですから、こうした名前がついたのだと思いますが､マリリンモンローは永遠に不滅だ、という意味で枯れない花をタイトルにしたのかもしれませんね。アイリスがひと段落すると、スイートアンバームスキーな香りとなって肌に馴染み消えていきます。アイリスのアイリスらしさはそこまで持続がありませんでしたが、ラズベリーの残り香が持続をして柔らかなフェミニン香のまま消えていきます。(27/09/2012)