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2010


<香 調> ハーバルウッディムスク
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 8ml
<濃 度> P-Oil

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不明
ミドル
ラスト



2009年のホリデーシーズンの限定品の1つ。

今日、そして明日の香り。
新たな宇宙船は加圧した客室、ジェット燃料、銀河系の植物と花々の爆風・・・の香り。
未来を香る用意はいいかい?

2001年宇宙の旅の続編として2010年宇宙の旅という映画が公開になりますが、来年に向けて作られた香り。80年代に2001年宇宙の旅とか、バックトゥーザフューチャー2を見て育った彼(Brent)にとって2010年というのは、ホログラムやホバーボード(滑空するボード)や自動的に乾燥しちゃうシャツなんかが実在している世界だと思っていたようです。小さい頃に画いていた未来に対する憧れですね。だけど現実的にはオンラインショップで香水を販売するサイバーな生活をしているわけで、小さな香水ショップの経営者にすぎないのだと。しかも、2010年ってもう21世紀の1/10は過ぎたことになるんですよ!!って思ってびっくりしたみたいです。事実、9年と9ヶ月で香りの制作に入り、11月に発売となった2010年の香り。2009年と11ヶ月の今、彼は自分の車は空を飛ぶことはないけれど、大好きな音楽が全てポケットに入ってしまう(iPodとか)なんて誰が予想できたんだか、と語っています。彼は未来の香りを映画などを通じて感じていたようで、事実その未来には香りがしていて欲しいんだと香り作りに着手しました。どうもバックトゥーザフューチャーのデロリアン(車)のイメージがあるのか香りの説明はジェット燃料なんかが書かれています。でも、詳細は謎に包まれているのです。ただ彼は冷たくてクリーンな香りを作ろうと思ったそうなのですが、試しに作ってみたら好きなものではなかったそうです。それらは90年代に流行したようなイッセイミヤケCk One、Acqua di Gioのように無機質であったと。自分とって未来というのはもっともっと明るくて楽しくなくっちゃ♪とホワイトフローラルを投入して完成したのがこの2010年の香り。

と、前置きが長いのですが、プラスティック、ジェット燃料、ホワイトフローラル、オゾンノート、グリーンノートなどの香りのようなのですが、肌に乗せると確かに無機質です。付けた瞬間はミントとタイムやセージっぽいグリーンノートにオゾン?マリン?キュウリ?と思ったのですがすぐに少しパウダリーな甘さが広がりました。感じ取れたのはミントとムスクが中心で、その他にリコリスっぽい甘さとシダーウッドのようなすっきり系のウッディノートです。後は微かなオゾンノートですね。ホワイトフローラルだというほどフローラルは強くないのですが、それがないともっとキンキンとした響く透明感が出ていたのではないでしょうか。付けた瞬間は確かに冷たさを感じる白さを想像していたので、彼の文章を後から読んでぴったりそのまま伝わっていたのだと思いました。ただ、しばらくすると肌の上で温められて暖かさを感じるようになります。ムスクが強まっているんですね。

彼が言うほど楽しさとか元気らしさは感じない香りですが、穏やかに積もる雪のような感じを受けます。ジェット燃料というよりもハーブ香の方が強いので、ほの甘く柔らかなムスクとハーブの出会い、という感じの香りになっています。どちらかというとメンズ寄りの香りだと思います。

(12/11/2009)

 

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