*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Sampleレヴュー

豪華なSampleセットは30ドル

■Sombre Negra (2010年)

12月に発売された限定フレグランスで、タイトルはスペイン語でダークシャドウです。香りもダークにしているようで、精油とアブソリュートのみで作れる香り。

パチョリ、チークウッド、ベチバー、タバコ、Choya loban(トルコ産のベンゾイン)、オポポナックス、ダヴァナ、サイプレス、マッシュルーム、ピンクペッパー、ブラックペッパー、オークモス

香りはベチバーが1番強く、順にパチョリ、ウッディノート・・・です。7割がベチバーなのではないでしょうか。ベチバーの乾いた藁のような香りの中に少し仄かに甘さと土っぽさが顔を覗かせています。暗い影というタイトルが絵画的なビジュアルであったのならそのように感じるのかもしれませんが、香りだけのイメージだとどろんこ遊びのようです。ダークで落ち着いたベチバーとパチョリ。軸となる香りを明確とし、飽くまでもその香りの周りに肉付けしていくという昔ながらの作り方で、ベチバー好きな方には安心して使える香りだと思います。(26/01/2011)


■Kismet

アメリカのバーニーズNY限定品として発売された限定品。(現在では別のヶ所でも販売されています)
タイトルはトルコ語で運命を意味しています。

オスマンサス、ボロニア、ローマンカモミール、ヘイ、シダーウッド、フランキンセンス、ナルシス、ディル、ターメリック、イランイラン

8mlが150ドルながら、たった1滴のパワーが凄い香りです。タイトルはトルコ語ながら香りは中国っぽくて、全体的に精油感満載というか精油のみの香りです。ナルシスとカモミールが強く時間と共にイランイランとフランキンセンスが香りだします。この精油感は豪華なのですが、アブソリュートそのものの香りがお好きな方でないと難しいだろうなぁ・・・と感じてしまいます。精油自体が綺麗なものではなくくぐもったワイルドな草の汁っぽさを含んでいますから、どうしても渋くなり勝ちなのです。トップが1番渋くて、時間と共にフローラルが残って綺麗になっていくのですが、ミドルに残るのは以外にもイランイランとナルシスで、雰囲気は漢方薬のイランイランです。ラストノートは他の香りが薄れてイランイランとフランキンセンスが残ったという感じでした。やはり持続力は抜群ですよ。(20/04/2010)


■Ginger Ciao 2.27

短編小説の魅力的なヒロインをイメージした、カリスマ性を持った大胆で、聡明な女性像を描いた香り。Gingerは生姜だけではなくて赤毛の意味もあるんですね。

アラビアンサンダルウッド、ブラックココナッツ、ナイトクイーン、タイガーリリー、ネロリ、イランイラン、ジンジャー、バジル

フローラルが好きそうなYoshのラインの中では確かにスパイスがキリリと香るオリエンタルスパイシーな香りです。甘さが少なく、フローラルがスパイスと共に香るのでとてもキレイな調和となっているのですが、この香りも「独創性」という点では他のブランドで代替が出来るなぁ・・・と感じてしまうのが正直な感想です。香りはしばらくするとぐぐっと丸みを帯びて柔らかくなっていきます。トップが一番キリリとしていたんです。フローラルが出ていますが、これだったらユニセックスで使えますね。ココナッツはそれほど強くは出ていません。ラストノートはウッディが残るのですが、やはりオイルっぽさは消えないなぁ。パフュームオイル独特の雰囲気を持っています。ちなみにタイガーリリーとは鬼百合のことです。(25/10/2007)


■Stargazer 7.71

StargazerとはStargazer Lily(オリエンタルリリー)を意味しています。優雅に咲くオリエンタルリリーと、夏の終わりの夜に咲くジンジャーリリーのすっきとりした香りを合わせたユニセックスなグリーンフローラル。

ケニヤリリー、ホワイトジンジャー

これがYoshの製品の中で一番試したかった香りです。香りはびっくりするほどグリーンフローラルで、リリーっぽさはあまり強くはありません。確かにこういう香りの花はあるかと思いますが、少しウォーターリリー系の香りがグリーンに重なっている気がします。ジンジャーリリーだとしても違うなぁ。グリーン系のフローラルがお好きであれば問題ないのですが、百合っぽさを求めてしまうと少し肩透かしになってしまうかもしれません。ガルバナムっぽいグリーンがとても良く出ていてユニセックスな香りになっていますよ。何度試してみてもグリーンフローラルのまま終わります。この香りは確かに生花っぽいと言えば生花っぽいのですが、いかんせん百合ではないんだよなぁ・・・。(25/10/2007)


■Omniscent 0.96

OmniとはAllを意味するラテン語で、タイトルは「全ての香り」。そう、グルマン系の香りにスパイス、フローラル、フルーツ、ウッディ、ハーバル・・・ととんでもない量の香りを詰め込んだ、タイトル通りに「全ての香り」。

ガーデニア、エジプシャンチュベローズ、フィグ、ライラック、クシュ(大麻の一種)、チュニジアンオピウム、バニラ、サンダルウッド、バジル、ゼラニウム、ピンクグレープフルーツ

トップからペッパーの香るスパイシーオリエンタルな香りです。もっともっとグルマン系の香りが出てくるのかと思ったら、ドライフルーツもそれほど強くはなくて、グリーン系のハーブにスパイスを入れてオリエンタル風にしたという感じだなぁ。これも「独創性」という点では頭1つ出ていない感じです。ただ、この香りはこの香りで完成していて、とても良いとは思うのですが、買うかかわないかと言うと違った香りで代替出来るんだよなぁ・・・と思ってしまうのです。ミドル以降はシナモンとペッパーな感じで、オリエンタル系のパフュームオイル、特にインド系、アラビア系を得意としているブランドにはありそうです。あぁ、これだったらAva Luxeの中にもありそうな感じです。甘さがそれほど強くはないので、セクシーさが出ているわけではなくて、グリーン系とスパイスがメインです。ガーデニアとかチュベローズは全くわからないんですもん。フィグもグレープフルーツも欠片さえ見つかりません・・・(25/10/2007)

上記はParfumなのですが、以下はEdPバージョンです。今年の春にEdPラインが50mlで110ユーロという良心的な価格で発売となりました。香りはパルファムに比べてチュベローズがきちんと出ているのですが、最初の印象はプルメリアでした。かなり濃厚な甘さの蜜っぽい香りで、LancomeのかTresorとかGivenchyにありそうな濃厚感。そこを過ぎ去るとチュベローズがフローラルブーケの中に見えてくるのですが、ココナッツがかなり強いんですよ。ガーデニアにもココナッツが、フィグにもココナッツが、チュベローズにだってココナッツが入っています。パルファムほどスパイスもグリーンも強くはないので、ココナッツ系のまったりとした柔らかいフローラルをお好きな方には良いのではないでしょうか。(07/09/2010)


■Sottile 1.61

Sottileとはイタリア語で「線の細い」とか「細かい」の意味で、英語で言うthinなのですが、Yosh Hanはsubtleの意味で使っているようです。「繊細」ということですね。

ティーローズ、スズラン

すぐに顔が赤くなってしまうウブな女の子の様子をイメージしているようですが、香りは繊細というよりも迫力のあるローズで始まります。スズランというよりもメインはどっしりとティーローズですね。これはファンが多いというのが良くわかる香りの良さです。資生堂のホワイトローズに匹敵するようなローズで、こちらはパフュームオイルならでは、のゆったりとした香りたち。香りは静かに肌に馴染んでいきます。ただ、華やかなローズの気品は思ったほど長続きせずに、ひっそりと薄れて行きます。この消え方が「繊細」かも・・・。ティーローズ系のローズなので、ふんわりとした柔らかさではなくて生花っぽさを十分に感じます。(25/10/2007)


■Whiteflowers 1.41

永遠の愛を誓うブライダルのホワイトフローラルのシンフォニー。シベリアンファーとぺティグレンが青みを出しています。

サンバックジャスミン、ナイトブルーミングジャスミン、ヴァイオレット、スイートピー、フリージア、ティーローズ、モロッコローズ、ガーデニア、スズラン、ソフトライラック、エジプシャンチュベローズ、シベリアンファー、ナルシス、ぺティグレン

ホワイトフローラルというよりもつけた瞬間からグリーンフローラルが広がります。あれれ、ガルバナムは入っていないはずなのに・・・と思ったのですが、やはり香りはヒヤシンスっぽいんです。いや、ホワイトヒヤシンスだと言ってしまえばそれまでなのですが、このブーケはチュベローズやガーデニア、ジャスミン、ライラック、フリージア、ナルシス、スイートピーを核としているはずなんです。でも、ふんわりと優しいホワイトフローラルブーケというよりも、キリリと引き締まったグリーンフローラルが続くのです。精油らしい青さが出ているので、これはこれでとても素敵なのですが、僕の肌の上では最後までヒヤシンスでした。(25/10/2007)


■U4EAHH! 2.43

幸福感とかこの上ない幸せを意味するeuphoriaをもじったタイトルな気がします。

ザクロ、アロエベラ、キュウリ、ペア、ウォーターリリー

澄み切った瓜系の香りで、ウォーターリリーにペア、キュウリですね。あぁ、酸味もあるのでザクロも言われればわかる気がします。これは瓜系の香りがお好きであれば良いかと思いますが、別にこの価格(8mlで130ドル)を出して買うのはどうかと思う・・・という香りです。イメージ的にはセルジオタッキーニのドンナのような少しメロンっぽい瓜系の香り。ザクロが入ったことによって、キュウリがメロンっぽくなった感じなのかも。精油というよりもアロマオイル的です。(25/10/2007)

 

<Yosh Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜