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よくある質問 / 素朴な疑問

Q20似た香りを探しています
Q19
■スプレーが壊れてしまいました
Q18浮遊物と劣化について
Q17■パルファムの付け方
Q16■好きな香りが廃番になってしまった

Q15■TPOってありますか?

Q14■コロンを長く香らせたいのですが
Q13■香りで頭が痛くなります

Q12■お店に行って、ナンて説明して良いのかわからない

Q11■香りすぎて香りがわからなくなってしまいます

Q10■男性がレディースを、女性がメンズを使うのはおかしいですか?

Q9■どこにどれくらい付けたらいいの?

Q8■香水の保管について教えて下さい

Q7■ネットでは正規値段の半額以下で販売されているものがありますが、本物なの?
Q6■購入した製品にセロファンがなかったのですが、新品なのでしょうか
Q5■アトマイザーの使いまわしって出来るのですか?
Q4■アトマイザーへの移し方がわかりません
Q3■香りのピラミッドから香りを想像する時のコツってありますか?
Q2■買い物する時のコツってありますか?
Q1■EDPなのに香りが持続しないのですが・・・


A20■似た香りを探しています

とにかく後を絶たないのがこの手のご質問です。ご愛用されていた香りが廃番となってしまうことはとても残念で、諦めがつかないお気持ちがとても良く分かります。しかし、似た香りがあるということは、それだけ「模倣品がある」のだとお考え下さい。

いくら嘆き悲しんでも故人は生き返りません。ここはもうすっぱりと諦めて、違う香り探しをされた方が賢明だと思います。もちろん、探す際は「似た系統」で探されると良いと思いますよ。その際は香調として記載のある似た雰囲気のものを検索していくと良いかと思います。「全く同じ香りはないけれど、似た雰囲気のものを探す」くらいに捉えると、ご自身のお好きな系等も把握できてスムーズに香りを探すことが出来ていくようになると思います。(※サイト内検索をご利用下さい)


A19■スプレーが壊れてしまいました

香水のプッシュをする部分のスプレーが詰まってしまったり(ラメに多いです)、そもそも不良品だったり、使っているうちに出なくなってしまうことがあります。スプレーを付け替えても直りませんし、販売店に持っていっても修理をすることは不可能です。でも、中身はまだ十分に残っているからもったいない!!そんなときはどうすれば良いのでしょうか。


それは分解するしかないでしょう。

ということで、スプレーの壊れてしまったCKのエタニティパープルオーキッドを頂きましたのでこれを分解しました。レビュー用にちゃんと画像を押さえた上での解体作業です。破棄するかこうして分解してしまうかしか方法はありません。そう考えるとPalazzo Vecchioとかノヴェッラ、ルタンスのようなスプレー後付というのが素敵に思えます。アニックも外れますけどね。

で、ぶち壊し・・・いや解体してみたわけです。まずはスプレーをカポッと外して、スプレー部分をラジオペンチではがすようにガリガリとこじ開けて、ガッツリと取ってしまいます。するとただの瓶になるわけですよ。パッケージ前の瓶ってこんな簡素なものなんですね。ということで、中身は香ってみたい人もいるでしょう・・・ということで別の容器に入れて保存していますが、ボトルはこれで用済みとなります。空のボトルもキレイだし・・・と思った方は小さな花なんかを飾ればキッチンインテリアくらいにはなりますよ♪

A17■パルファムの付け方

パルファムのフラコン(スプレーでないもの)はどのようにして付けたら良いのか、ということでした。通常はこのようなキャップ部分の裏を直接肌に乗せることが多いのかと思いますが、それでは肌の油分が香水と混じり、劣化してしまうのではないかというご心配でした。

エジプトの香水瓶をご存知の方はわかるかと思いますが、もともとのフラコンは、このキャップの下部分がガラス棒になっていて、突き刺さっている形でした。そのガラス棒を肌に乗せていたんです。でも、結局ガラス棒は戻すんですよ、中に。

運動後だったり、不衛生にしている場合は例外ですが、普通の生活をしていて清潔な肌であれば、大きな問題ではないのではないかと思います。過剰な保存、過剰な管理が必要であれば、ブランド側がそれなりの対策をしていますし、歴史として残っているはずです。現代まで、問題なく使用されてきたわけですから、ご安心を。ただ、どうしても直接・・・ということに不安を覚えるのであれば、爪楊枝が良いです。爪楊枝で点としてつけて、そのまま爪楊枝は使い捨てです。その日だけは使った爪楊枝をティッシュに包んで財布に入れていても良いのかもしれませんよ。


A16■好きな香りが廃番になってしまった

廃番の理由は様々ですが、製品は毎日延々と作り続けているわけではありません。大量の量販店製品であればまだしも、一般の流通品は1度にドカッと生産して、2度目は追加注文の量を受けてまってまってまって、やっと製造という感じのはずです。この辺りは書籍やCDと似てるかもしれませんね。1度目の生産で終了してしまうのが限定生産品です。2度目の製造はないとわかっているので、市場に出回っているものは最初のラインのものでしかないです。市場からなくなったら、終わりですなわけです。また、廃番ではないのですが、2度目の製造を行うにあたり、注文を待っている時期があります。市場から製品が消えていき、ようやく注文の量が増えたところで製造するわけですから、一時的に品薄になる時があります。逆に一時的に流通が多くなる場合もあります。それは製造のタイミングなんですよね、きっと。

ブランド自体がなくなってしまったり、版権を別会社が買い取ったせいで廃番となることもありますが、その場合も市場に出回っているデッドストックで終了です。ただ、廃番の噂で「サイズ廃番」というものがあります。30ml、50ml、100mlと製造したけれど、人気がないので30mlは2度目には製造しません、というもの。

ブランド側が何故廃番にするのか、というのは経営者側に立てば自ずと理解出来ることと思います。あなたが新たな経営者となった場合、既存の製品の中で何が売れていて何が売れないのかを調べますよね。そして製品を整理したくなりませんか?
そこで整理されると廃番となるのです。他にも使用していた香料自体が廃番となったり、新たな香料の使用制限に伴い香りが再現出来なくなることもあるでしょう。でも、1番多いのはブランド側の商品整理に伴う廃番です。新作ばかり発売していたら商品は増えるばかりですから定期的に商品を整理している、ただそれだけです。

同じ製品を製造するコストと、新製品を製造するコストは、広告費と研究費を除いた「製造だけ」については似たようなものです。同じ金型だったりするとなおさらですよね。売り上げに陰りが見えてきた1年前の製品を増造するよりも、新製品を発売した方が初動の売り上げは大きいでしょうから、どんどんと新作を投入することとなります。これが現在の流れなんですね。10年廃番にならなかったら、ブランドがなくならない限り(買収とか)大丈夫だと思いますが、10年間はいつ廃番になってもおかしくない、と心得ていた方が良いかもしれません。

※これらは廃番ではありません※
ゲランの夜間飛行→ゲランブティックに取り扱いあり。
Joop!のナイトフライト→きちんとオフィシャルサイトに記載があります。定番品ですので一度も廃番になったことはありません。
ディオールのヒプノティックプアゾン→国内発売が終了しただけです。
ロリータレンピカ→国内代理店がなくなっただけです。


A15■TPOってありますか?

一般的には密集するところへ出かけることが予め分かっているならば、控えめにした方が良いでしょう。映画館とか。手で食べる寿司のような場所、高級料亭では季節の食材の香りを楽しむ方が楽しいので、邪魔になるほど付けていくのはどんなものかと思います。また、葬儀や病院についてもそうなのですが、あえて「葬儀だから何をつけよう」「お見舞いに行くから何をつけよう」と考えることってあるのでしょうか?
でも・・・ 別に1日くらいはつけなくてもあっても良いじゃないですか!
僕なら葬儀場にある献花の香りや焼香の香りをチェックしてしまうかもしれません。

絶対に付けてはならない、という場所はそれほどんいのでしょうが、 控えた方が良さそうな日は、シャンプーの香りで十分だと考えて、香水はOFFの日にしましょう。


A14■コロンを長く香らせたいのですが

うーん、もともと香りをライトに楽しむためにコロンとしているので、長く香らせたい場合は同じ香りのEDTやEDPを購入するしかないです。バスラインやスキンケアラインの同じ香りを併用すると少し長持ちするようですが、やはりどの香料を使用しているのか、によります。

香りの揮発率が高い香りの代表はシトラス系やミント系があります。これらはどうやっても長続きしずらいです。こまめなリタッチしかないですねぇ。でも最初に書いたとおりにこういった香りは「カジュアルに楽しむ」ことを前提に作られているので、帰宅してプッシュ、風呂上りにプッシュ、寝起きにプッシュとわんさか気軽に使えることが利点です。そして、持続しないということは、短時間の外出に向いているというのも利点です。午前中と午後で違う香りを楽しむことが出来るのですから、ちょっとした外出にはぴったりだと思いますよ。持続が短いものは短いなりの活用法があるんですね。

本題から逸れましたが、結論はこまめなリタッチしかない、ということで。


A13■香りで頭が痛くなります

香水を使って頭が痛くなってしまうのは、やはり個人差があるのでナンとも言いがたいのですが、いくつか対処法があります。

1、アルコールがダメな場合→フレグランスオイルにしてみる
2、アクアノート、マリンノート、瓜系の香りを避けてみる
3、品質の良いの香水を試してみる(頭痛がするといわれる方の多くは、普段あまり品質の良い香水を使っていないようです)

いろいろ試してみて、どれも頭痛に繋がるのであれば、どの香料が頭痛を引き起こしているのかわかりませんが、身体が拒否反応しているわけですから、無理に香水を使わない方が良いのかもしれません。その場合はバスラインなどを試してみてはいかがでしょうか。香りが優しく作られているものが多いですよ。


A12■お店に行って、ナンて説明して良いのかわからない

好きな香りがあるのに、どう説明して良いのかわからない、そんな場合は「使っている香水を伝える」ことです。いつも使用している香水はこれ、以前使っていた香水はこれ、でも、キライになってしまったのはこれ、試香しただけで苦手なのはこれ。香りの遍歴も有効です。

すると、BAさんがいろいろ出してくれるでしょう。その中から「好き」か「苦手」かだけで決めて良いんですよ。「好き」と「苦手」に分けた中で、「好き」になったものを指差して、「この香りと似た感じのものをお願いします」と言うと、似た系統の香りをいくつか出してくれますから、すると「苦手」だと思うものよりも「好き」な系統に近づいているはずです。

そこまでたどり着いたら、後はムエット(試香紙)をもらって確認、です。 →Q■買い物する時のコツってありますか?


A11■香りすぎて香りがわからなくなってしまいます

香水を買いにいっても、いろいろと香ることが出来ないと辛いですよね。香りすぎてわからなくなる・・・。これは鼻が疲れてしまっているからです。よく言うのはコーヒー豆です。コーヒー豆を用意している店舗では、香りを香ると鼻がリセットされた感じがするそうで、そこからまた香れるようになるそうです。

僕はコーヒー豆を使ったことはほとんどありません。わりと延々と香っていられる方なんですよ。嗅覚が強いのかなぁ。香りが麻痺したからと言って、香りの強いもの(コーヒー)でさらに麻痺させてもどんなもんか、と思っていたりします。
現に、コーヒー豆なんて使わないよー!!という調香師だって沢山いらっしゃいますからね。

コーヒー豆もなく、店舗で鼻が麻痺した 場合に一番効果的なのは「鼻を休める」ことです。たったこれだけ。デパートならば、違う階に行って1周してきたらリセットされているはずですよ。5〜10分休めるだけで僕は全く復活してしまいます。ちょっと違う作業をしているだけで平気な感じですからね。

個人差はあるかと思いますが、「鼻を休める」ことが一番だと思います。


A10■男性がレディースを、女性がメンズを使うのはおかしいですか?

昔に比べて性の区別がなくなってきているのは確かです。香りもユニセックスなものがどんどん増え、悩ましいものも沢山ありますよね。「意識するなんてナンセンス!!使いたいものを使いましょう」というブランドだってあります。よって、使うことには肯定的です。僕だっていろいろ使ってますよ♪

ただ、似合っているかというのは話が少し違ってきます。

それはもう、オンラインでは誰も判断できません。許される性格やキャラクターと、そうでない場合等ありますよね。好きだからと言って、筋骨隆々の男性がベリー系の甘い香りをつけているのはやはり違和感がありますし、女性からレザー、たばこ系のダンディな香りがするのもどうかと思います。「自分のではないでしょ?」と思われてしまうかもしれません。使って似合う人とそうでない人がいるんです。それも、やっぱりお近くの友人に聞いてみないと、だなぁ。好きな香りでどうしても使いたいのであれば、就寝時に使うのがベストではないかと思います。別に外出時だけが使うタイミングではありませんからね。基本、女性の方が使える香りの幅が広くて、男性の方が制限されてしまいがちなのは、服と似ているかも。メンズの方が幅が狭いもんなぁ。あ、レディースの服を平気で着られる人はわりとユニセックス似合うでしょう。でも、さすがにスカートや下着は好きだからと言っても使いませんよね。
その感覚と似ているかも。

ユニセックスで使えるのは、シアー系フローラル、シトラスフレッシュ系、グリーン系、マンゴー系が主で、気をつけて使わないと気味悪がられてしまう可能性があるのが、ベリー系、ピーチ系、チュベローズ系、バニラ以外のグルマン系でしょうか。


A9■どこにどれくらい付けたらいいの?

これもホントに香水によって香り方が違うので難しいのですが、どの香水でも基本的に無難なのはEDT、EDPでウエストに2プッシュでしょうか。そして、付けた場所に両手首を当てて香りを移す。手首にプッシュすると香り過ぎることがよくあります。首もそうですね。どれだけ香らせたいのか、というのもありますが「通りすがりに香る」というのは少し多目に付けないと香りません。多目に付けられる日、場所であれば可能だと思います。さすがに会社や学校ではそうもいかないでしょうけどね。

コロンはわりと平気につけられるのが楽ですが、持続が短いのが難点です。でもこれも使いようで、短い時間の外出に使えばいいんですよ。1時間程度とか。その次は違う香りを付けられるわけですから、午前と午後で別のものを付けられる利点だってあります。シトラスのコロンであれば、たいていの香りは重ねても驚くほど変にはなりませんから、ご安心を。

香水によって香りの持続も香りの強さもまちまちなので、少しずつ付ける量を調整しながら、周り(ご家族や友人)の反応を気にすることが一番的確だと思います。「付けすぎていたら嫌だ」と意識している時点で、ひどく付けすぎていることはないような気はしますが、2プッシュまでは気楽に、3プッシュ以降はよく考えて・・・ということを基本にして調整下さい。


A8■香水の保管について教えて下さい

香水の保管場所で最適なのはクローゼットだと思います。寝室等のクローゼットは温度変化が少ないですよね。大きな温度変化と日光が大敵なんです。年中一定温度を保つことが大切で、最適温度は15度〜25度くらいです。直射日光は避けてくださいね。色が変わってしまう可能性が高いです。特に色素は弱いよなぁ。劣化というより、変色。変色だけならまだ使えますが。

最適温度が15度〜25度ということは、冷蔵庫だと低すぎるんです。人工香料のものであればまだ平気だと思うのですが、天然香料は低すぎると成分凝固の可能性もありますからね。低すぎるよりも「一定であること」の方が大切なのかもしれません。僕の訪れた工場では、年間通じて25度に設定していました。香料の時点で-15度から35度までの耐久テストを行い、今度は製造後に製品のテストを同じ温度で行います。だから、そうそうすぐに劣化ということはないとは思うのですが、製品によってまちまちですからなんとも言えないのが現状です。ただ、変色が早かったり、変質が明らかに早いものは製品の質が悪いんです。

一般的には未開封なら2、3年。開封済みなら1年と言われていますが、昔のコロンやトワレ、パルファムは20年を経てもほとんど変化なく香るものもあります。変質しやすいのはトップのシトラスが消えてしまうとか、甘苦いカラメル臭がするもの等があります。これはもう使えないような香りとなってしまいますが、それ以外で「フレッシュさが少なくなった」とか変色程度で香りに変化がなければ、ルームスプレーやハンカチに付けたり、香水とは別の使い方で楽しめますよ。1,500本近く香水がある中で、明らかな劣化は10本くらいですから、いろいろなサイトで言われるよりも、わりと耐久性はあると思いますよ。ただし、量販店で発売している激安のものは劣化しやすいです。(耐久テストとかしてないんだろうなぁ)


A7■ネットでは正規値段の半額以下で販売されているものがありますが、本物なの?

香水の流通には正規輸入と平行輸入があります。正規輸入はブランド本店から直接日本の代理店に卸されるという正規ルートです。もう1つは、ブランド本店から仕入れた海外卸問屋から日本の卸問屋へ卸されるという平行ルートです。合成香料をメインとした香水は、卸値がとても安いんですよ。そこにボトル代(これがわりと高い)と人件費、広告費などが入り、さらに輸送費、諸関係費が入ってトータルな値段となるわけですが、それでももともとの価格が安いことと、薄利多売をする業者がいることで日本も平行輸入品が増えています。日本に正規代理店がないブランドのものは平行輸入に頼るしかないのが現状です。

そこで気になるのがメリットとデメリットですよね。正規代理店での購入はまず一番大きいものが「安心感」です。製品に間違いがない。そしてアフターフォローもあります。平行輸入業者にそこまでの対応は期待出来ない場合が多いのと、途中に入る2ヶ所の問屋が正規代理店ほどしっかりと管理しているとは言い切れません。価格を安くするために50度にもなる船便で輸送したりする会社もあったりします。合成香料って熱にも強いんですよね!!
天然香料の場合はさすがにそうもいかないですし、価格ももともと高いので、流通が少なめなのです。並行輸入業者の製品は、全て劣悪品ではないのですが、中にはそういうものがあってもおかしくない、という不安感がつきます。新製品はまだ安心できるのですが、なかなか市場に出ないものは、劣化品の場合があり得ます。(全てがそうではないですよ!!)

そこで、早く商品を回転させようと、さらに値段を下げていくわけですね。その場合は叩き売りになりますが、原価はもっと安いわけです。

正規ブランドが商品の「商標登録」をしていた場合、並行輸入品は同じブランドのものであってもその名前で販売することが出来ません。また、偽者(コピー)があるかということですが、あるかないかと言われたら「あり得る」です。ボトルの型は高いので、儲けが少ないと言われていますが、バカ売れしている製品はそれでも儲かるでしょう。特にコピー文化が盛んな国もありますからね。


A6■購入した製品にセロファンがなかったのですが、新品なのでしょうか?
正規輸入にしろ、並行輸入にしろ、輸入した業者や薬事法に適合する「成分シール」と「輸入元」を明記したシールをボトルにも貼らないといけないために、輸入した製品は全て一度は開封されています。その際に、再度セロファンをすることで新品かどうかを見分けるわけですが、ブランドによってはそこでセロファンをしないものもあります。正規代理店で購入であれば、間違いなく新品です。

逆に、成分シールや輸入元のシールが貼られていない製品は、違法なんです。輸入した製品の確認、アフターケアなどは期待できない可能性が高いです。難ありとかホントに難なものもあるようですから。

A5■アトマイザーの使いまわしって出来るのですか?
一度使用したアトマイザーは、無水エタノールで洗浄しても、完全に香りが消えることはありません。ノズルの部分にいくらか残ってしまっていて、他の香りを入れるということは僕はしていません。基本、使いきりです。(同じ香りは使いますが)
アトマイザーは100円ショップでもありますし、オークションでも安く販売されていますから、使いきりと捉えた方が安心だと思います。数年前は100円均一のアトマイザーの質が悪く、蒸発してしまったり、液漏れが多発していたのですが、国内需要が高まったこともあり、韓国がわりと質の良い製品を作り出し、100円均一で流通しています。以前ほど液漏れを聞いたことはないので、大丈夫だと思いますよ。

A4■アトマイザーへの移し方がわかりません
通常の香水ボトルは、以下の4タイプに分けられます。

1、スプレータイプのもので、プッシュ部分の取れるもの
この場合はヤマダアトマイザーに付属のノズルで詰め替えが可能です。こちらを参照。ただ、100円均一などのアトマイザーにはスポイトしかついていないものがあります。その場合は、スポイトの上部を切り取り、4番の「スプレー部分が取れないもの」と同じ方法で詰め替えをすることが可能です。

※ゲランのアクアアレゴリアシリーズ等取れそうで取れないもの、取ってしまったら壊れて元に戻せないものもありますのでご注意下さい。もともとはずして使うことを考慮して作られていないものが多いです。

2、スプレータイプで、 スプレー部分自体が取れるもの
この場合はスポイトで移し変えが可能です。スポイトは100円均一で5個100円等で購入出来ますよ。

※基本的に、このように取れるものは少ないです。ほとんどのものが取れません。外れてしまうと、異物を混入されてしまったり、液漏れの原因となったりしますので、はずせる仕様のものは少ないです。

ex)セルジュルタンス、アニックグタール、サンタマリアノヴェッラ、ロクシタンの一部の製品等
3、フラコンタイプ

リフィルタイプやフラコンタイプはこのようにスプレーになっていませんので、スポイトでの詰め替えが可能です。このタイプはもともと詰め替えて使う仕様のものが多いので、逆に詰め替えて使用した方が楽です。(フラコンとは香水瓶の意味のフランス語で、略語ではありません。昔の香水瓶はスプレータイプではなかったので、昔のタイプのこの形をフラコンと呼びます。スプレータイプはフラコンとは呼びません。)

ex)各リフィル(詰め替え)製品、ヨープのナイトフライト、ラクロワのセラヴィ等

4、スプレー部分が取れないもの
このような場合は図のようにスポイトの上部を切り取って、即席の「漏斗」として使用するとスムーズに移し変えが出来ます。

1番のスプレーノズルが取れるタイプのものも、スポイトが付属で付いているものについては、この方法で移し変えを行うとスムーズです。ヤマダアトマイザーには「折ジョウゴ」というものが付属で付いているものがありますが、スプレー時に香りが拡散してしまって使いにくいため、僕は使用していません。

フラコンタイプはスポイトを使用しますが、余程こぼれてしまって難しいもの以外、僕は直接アトマイザーにスプレー口を近づけて移し変えています。半プッシュが出来れば、わりとスムーズに出来ますよ。

A3■香りのピラミッドから香りを想像する時のコツってありますか?
香料は揮発率の高い(香りが飛びやすい)ものと、そうでないものがあります。揮発率の高いシトラス系やミント系はトップノートに使われます。逆にウッディノートやバニラなどの香りは揮発率が低いためにベースノートに使われます。香水は、付けた瞬間からトップ、ミドル、ベースと順番に香って感じるものがありますが、そうでないものも沢山あります。揮発率が高いものは一気に揮発するので瞬間的に強く香ります。だから、トップのイメージがあるわけですね。しばらくして、トップノートがひと段落すると、見えていなかったミドルノートが香ってきます。今度は、そこから緩やかにベースノートへと続く場合が多いです。カラーフィルムをいくつも重ねた雰囲気に似ているかもしれません。全てを重ねた時に、一番下のフィルムが濃い色だったら、最初から見えていますよね。1枚ずつはがしていくと、次第にミドルの色がクリアになっていき、最後はシンプルな色になっていきます。香りのピラミッドは、最初から全て香っていて、どんどん揮発していって次が見えてくるという「引き算」だと思うと捉えやすいと思います。香料によっては、トップノートに設定していながら最後まで香っているものもありますし、ベースノートにありながらトップから強く香っているものもあります。それは香水によって様々ですから、香料の中で、どの香りが軸となって香っているのかということに気をつけてレビューを読むと、想像しやすいかと思います。

A2■買い物する時のコツってありますか?

確かに、デパートや百貨店のカウンターは、女性ならまだしも男性では長居しづらいですよね。女性でも、買わないのに試すだけでは・・・と、気にする方もいるかと思います。そこで、どのようにしているかというと、

1、売り場に行く前に、どの香りが試したいのか事前に調べておきます。すると売り場で沢山ある香りの中から、迷うことも少なくなります。いくつかピックアップしておいて、その香りの「ムエットを下さい」と言いましょう。

2、ムエットを頂いたら、そのまま立ち去るのもナンなので、一言感想を言ってから「ありがとうございます」とお礼をしてとっとと退散です。長居をすると購入する客だと思われがちですから、ムエットを頂いたら早々に退散するのが吉ですw

3、僕は透明のpp袋に宛名シールを貼ったものを持ち歩いています。頂いたムエットのブランド名や商品名をメモして、閉じておくと帰宅してからも香りを確認できますよ。香りも混ざらずに、揮発も抑えられてとても便利です。

4、いくつかカウンターを回り、ムエットをいくつかもらったら、公園なり外に出て空気の流れている場所で1つずつ香ってみましょう。その日の雰囲気、好みでその中から一番気になった香りと、2番目を気になった香りを選び出します。

5、売り場に戻って、気になった香りを肌に乗せてもらいましょう。「先ほどムエットを頂いたのですが、とてもステキだったので、肌に乗せて試してもいいですか?」と聞くと、快く対応頂けます。肌に乗せて試すということは、即決を意味しませんから、「今日は買わないゾ」という意志表示にもなります。右腕と左腕に違う香りを乗せて、時間によって変わる香りをチェックしてみて下さい。

6、番外
pp袋がない場合は、適当なカタログや冊子のページに挟んでしまいます。後、デパート等カウンターで購入した際は、同時に気になっている香りを告げるとサンプルをくれる確率が高いですw いただけて当然、ではなくて「頂けたらラッキー」程度に思って言ってみると良いかも。

7、 海外の場合
自由に手に出来るセフォラのような場所は別ですが、基本的には「勝手にさわらない」というのが鉄則です。必ず「試したいのですが」と声をかけましょう。すると快く、ムエットを頂けます。いくつもいくつも出してくれますよ。日本でも、カウンターの場合は自分でプッシュしてみるより、「ムエットを頂けますか?」とBAさんに言ってしまう方が楽だと思いますよ。香りを付けて放置してあるムエットを差し出されたら「もう一度乗せてください」と言いましょう。これも、嫌な顔せず対応して頂けますから。

ポイントとしては、カウンターで迷うから買わざるを得ない雰囲気になってしまうのですから、離れた所で迷えば良いんですよ!
だから、ムエットを集めて、気の済むまで迷ってください。


A1■EDPなのに香りが持続しないのですが・・・
香りの持続を表す言葉に「賦香率」というものがあります。アルコールの中にどれだけの香料が入っているのか、という割合を示したものなのですが、大きくわけて4つに分けられます。

1、香水/パルファム→賦香率は15%〜25%で、香りの持続は5〜7時間
2、EDP/オードパルファム→賦香率は10%〜15%で、香りの持続は5時間程度
3、EDT/オードトワレ→賦香率は5%〜10%で、香りの持続は3〜5時間
4、EDC/オーデコロン→賦香率は5%未満で、香りの持続は1時間程度

これを見るとわかると思うのですが、EDTとEDPは明確な区別がないんです。10%の賦香率でEDTとして売り出す製品もあれば、EDPの場合もあり得るのです。微妙ですよね・・・。しかも、この賦香率はブランドによって、また製品によって様々ですから、困ったモンです。さらに、15%使っていても、全て揮発率の高い香料だと持続はコロン並みですし、天然香料100%の香水だと、例えパルファムでも持続が短いものが多くなります。皮肉なことに、合成香料を加えた方が香りの持続が長くなるものが多かったりするんですよ。

もちろん、香りの持続の素晴らしいパルファムもトワレもあります。やはりブランドごとに「しょうがない」と諦めるしかないんだろうなぁ。EDPなのに持続しないものがある、というのはそういうことなんです。逆に、コティを初めとする昔のコロンは、コロンなのにトワレより長く持続するものも沢山あるんですよ。
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