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■2007年2月19日 日本の国花、桜

桜がバラ科であることをご存知の方はそれほど多くないのではないでしょうか。日本に野生する桜はいずれも香りが弱く、香料植物としての用途はありません。ソメイヨシノに代表される栽培種、園芸種も花の観賞を目的に品種改良されていますから、芳香はとても弱いものです。(樹の下を歩いて香るようなものではない)また、芳香成分で一番強いものはクマリンで、これはトンカビーンの主成分でもあります。この香りを顕著に現しているのが「サクラ餅の葉」なんです。だから、クマリンの香りは「サクラ餅の葉のような香り」と表現されることが多いのですね。
桜の樹の下にたち、香りを確認する場合は芳香性の桜「駿河台匂桜」「千里香桜」「荒川匂桜」「御所匂桜」を探すと良いでしょう。
(花見の真っ盛りの時期は、屋台の香りに負けますから注意 ! !)


チェリーブロッサムの比較
資生堂の尾道オードパルファム
パウダリーさは多くなくて、フローラルさを強めに出している桜の香り。フローラルの中に少しだけクマリンを感じます。とても軽くて後を引かないさっぱりとした香り。風に流されて消えてしまいそうな儚い香り。

■資生堂の角館オードパルファム
ピーチなんかのフルーツもあるようで、とても可愛らしい香りになっています。桜っぽさ、クマリンは香るかと言われると微妙です。

■資生堂の花桜
青さが出ていて、桜という印象ではないのですが、青さがグリーンティー系の青さでもハーブ系の青さでもなくて草のようです。だから、単純に植物としての青さを感じる香りですね。日本的な可愛らしさを感じるのですが、イメージはサクラソウかも。

■ゲランのチェリーブロッサム(トワレとパルファム)
トワレは一番パウダリーさが出ていて、クマリンがあることがわかります。時間が経ってからの方が桜っぽさが出ているのかもしれません。この香りを香ると、決して華やかな香りではないよな、という見た目と違う桜の香りを想像してしまいます。パルファムはやはりどっしりとしていて、付けた瞬間は可愛らしさもあります。絵に描いた桜のイメージで、儚げな様子というよりも、長く根付いてきた力強さのようなものも少し感じます。もちろん、クマリンっぽさもありますよ。

■ゲランのラブリーチェリーブロッサム
これはとても可愛らしいチェリー系のキャンディーやガムと言った様子。フレーバーだとフルーツと一緒になってこういう香りになってそうです。

■Bath & Body Worksのホワイトチェリーブロッサム
ボディスプラッシュなので゜とても軽やかなのですが、基本的にあまり桜っぽくはありません。どちらかというと果実にフローラルを少し足した感じ。

■フラゴナールのスリジエ・アン・フルール
とても日本的なライトパウダリーな香りで、桜っぽさを感じます。香りそのものが「淡い桜色」を連想させるのですね。クマリンが強すぎることもなく、少しだけ甘さもあって、日本人に好まれる桜の香りだと思います。

■ロクシタンのチェリーブロッサム
桜っぽさはイメージですね。クマリンの香りもほとんどなくて、フルーティーで可愛らしい香りです。甘さも酸味もあり、食べたくなるようなキャンディー系の香り。生花がこれくらいの香りだったら、すごいなぁ w

■ポーラのサクラガーデン
これは桜の香りというよりもチェリーガムのようなフルーティーフローラルで可愛らしい香り。

資生堂の吉野オードパルファム
桜の香りの中では渋くてウッディ調の出ている捻った香り。単純に桜を楽しむだけではく、桜の花咲く吉野の原風景・・・というイメージ。

HermesのEau de Ginza
ジャンクロードエレナが作っても日本のイメージはやはり桜だったのだ、と。桜っぽさは強いことは強いのですが、少しアイリスっぽい雰囲気に傾いた香り。香水としては瑞々しくてとてもジャンクロードエレナっぽいです。



クマリンを感じるもの(さくら餅の葉を感じるもの)
ゲランのチェリーブロッサム(トワレとパルファム)
コメント:パルファムの残り香が顕著。
フラゴナールのスリジエ・アン・フルール
コメント:クマリンが強すぎずにフローラルとのバランスが良い。
資生堂の尾道
コメント:こちらもフラゴナールと同様に、バランスが良い。でも持続が短い。

桜というよりチェリー系
ロクシタンのチェリーブロッサム
コメント:とても、可愛らしいの一言に尽きる香り。
ゲランのラブリーチェリーブロッサム
コメント:濃いピンクの桜を「イメージしました」という香り。
資生堂の角館
コメント:フルーツがとても可愛らしく香る系。


総括
春を待つわくわくとした瞬間、春色と例えられる淡い色を表現したものが多いのですが、基本的にフローラル系とフルーティー系とに分かれます。フローラル系は、いかにしてクマリンとフローラルの調和を取るか、にかかっているのだと思います。クマリンだけだとフレッシュ感はなく、どちらかというと落ち着いた香りですからね。そこを春らしいフレッシュ感を出しながらまとめていくということで。ムエットは、全てをしばらく放置しておくと、似たような系統の香りに落ち着きます。いくつかはバニラが残りましたが、基本的にあまりバニラの強い系統だったり、ウッディやスパイスの強いものはないみたいで、柔らかなフローラルが残っているものが多いです。あなたのイメージに合致する桜の香りはどれでしょうか。
この他に、フルーティーで可愛らしいゲランのチェリーブロッサムフルーティー、マサキマツシマのチェリー、Bath & Body Worksのジャパニーズチェリーブロッサムなんて言うのもあります。個人的にはもう少しローズテイストのものが好みなのですが・・・。

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