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世界中に氾濫する偽物香水〜Part 2


<気づかないところで騙されている>


今までにもいろいろな場面でフェイクが氾濫している事実をお伝えしてきましたが、多くはなんとなく見ていると変に感じるものだったり、文字が1文字違う(1文字違えばフェイクとは言わないというのが中国人の思想のようです)ような、子ども騙しのような商品がほとんどでした。ところが、これだけ香水を目にしている僕ですら本物と偽物の区別が付かなかったフェイクが存在しているのです。以下を読み進める中で、皆さんは画像だけで真偽判断が出来ますか?

Topicsのこちらの方で、オークションでChanelの偽物香水を販売していた女性が逮捕された記事を転記しご紹介しましたが、実際にどのような香水なのかを画像と共にご紹介していきたいと思います。


■それは、新作だった

売れ筋のブランド、人気のブランドの商品こそ多くのフェイクが作られます。近年では勝手にシリーズ化したり(存在しないフレッシュバージョンを発売したり)、フェイクの手口も巧妙化していますが、今回ご紹介するのは昨年発売されたばかりのChanelのNo.19 Poudreです。

100mlと50mlのEdPです
パッケージの表面

ラベルの作りそのものが透過しているため、角度によって文字が読めなかったりします。それはもともとのつくりだと思って下さい。拡大するとこのようになっています。

100ml
50ml

このラベルだけでは正直大きな差は感じられません。実際手にとってじっくり見ても分からないのですから、売り場で見てもわからないでしょう。

100ml
50ml

シャネルのロゴの太い細い・・・という違いがありますが、どちらが「正しい」のかわかりませんよね。キャップ自体もパッと見では判断が付きません・・・。

底面
裏面

では、ボックスはどのようになっているかというと、少し作りが違っていたり、フォントの細い太いの違いはありますが、やはりどちらが「正しい」のか分からないのです。必要な情報は全て揃っているように見受けられます。

底面

ボトルの底面も同じです。画像では見づらいのですが、記載されている情報に違いはありませんし、フォントも同じですから差は感じられません。それでは、どのようにして判別すれば良いのでしょうか? 決定的な違いは3点です。でも、注意して見ないと分からないくらいの違いでしかないのです。いいですか? 目をよーく凝らしてご覧あれ!

さぁ、どこが違う?

なんとなく、なんとなく・・・ぼんやりと「違う」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか? ボトルの肩の部分のカットが100mlの方は丸く、50mlの方がエッジが効いたかっちりとしたつくりになっているのです。ではもう1つ。

100ml
50ml

ボトルの底のガラス部分ですが、100mlは平坦に、50mlは曲線になっています。緩やかな山形ですね。100mlボトルの底がHermesのように厚くなっていますが、50mlは薄い状態です。

100ml
50ml

そして、100mlにはない文字が50mlには存在するのです。それはボトル背面の底。4106の文字がボトルに刻まれています。


■どちらが本物なの?

ここまでで、なんとなく怪しいのはどちらかお分かりになりましたでしょうか? そう。偽物は100ml本物は50mlなのです。
これほど精巧に作られていると、本当にどちらがフェイクなのかわかりません。ただし、香りは似ても似つかない香りなのです。フェイクの方はCocoを薄くしたようなスイートアンバーノートで、パッと香っただけでフェイクだとわかります。ただ、問題なのは本物の香りを知らないとフェイクだと気が付かないことにあります。フェイクにNo.19の名残はありませんし、アイリスのパウダリーノートもムスクもありません。薄いスイートアンバーノートのみでシンプルです。

Chanelの場合、ボトルサイズが変わっても底は薄いままでHermesのように厚くなることはありません。ガラスを薄くしてエッジを効かせているのが特徴です。


このフェイクがどこで販売されていたのかというと、Yahooオークションなんですよ!!! 個人ではなくてショップの出品です。ショップですから楽天にショップを構えているかもしれませんし、他所のオークションでも同様に出品、販売している可能性も高いです。そこで問題なのは、ショップ自体がフェイクであることを知らずに扱っている場合が多いということです。今回はChanelを取り上げましたが、もちろんGuerlain、Givenchy、Dior、YSL、Estee Lauder、Bvlgari、Ferragamo、Marc Jacobs・・・等有名どころの商品は必ずフェイクが存在するとお考え下さい。

香水の場合は正規代理店のシールがきちんとボトルに貼られていることをご確認した方が安全です。もちろん、正規カウンターや正規代理店で購入されることが1番安全です。平行輸入業者も製造販売元を記載したシールを商品に貼る義務がありますが、並行輸入業者は正規流通で仕入れていないわけですから、それと知らずにフェイクを輸入してしまっている可能性があります。必ず、正規代理店の商品かどうかを確認した上で購入しましょう!! 安価な商品にはそれ相応の理由があるわけで、正規店の価格は安心料込み、ということなのです。

今回は、確実に見分けることが難しい完全コピーの商品が存在する(流通している)事実をこうして公開できたことを、とても嬉しく思います。


<追記>

上記と全く同じタイプのフェイクをイギリスのブログが紹介しています。こちら。Coco Mademoiselleの本物とフェイクの違いを公開しているのですが、英語がわからない方でも見ているだけですぐわかるよう、画像で構成させています。是非、チェックして見て下さい。とてもわかりやすいですよ。(20/12/2012)

 

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