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Sampleレビュー

■Cube Libre (2024年)

5つ目の香りはラムコークに。もう、言わずもがなという感じです。

トップ:ライム、アイス
ミドル:ラム、コカ・コーラ
ベース:バニラ、ムスク

コカ・コーラの香り自体は精油だけで作ることが出来ますが、それをグルマン調に落とし込んだラムコーク。コーラにはライムジュースが欠かせないため、トップにはライムが配されています。香りも、ラムコークにバニラというとてもシンプルな構成が軸であり、まさにリゾートビーチでのサマーカクテルといったところでしょう。後半はアロマティックな残り香にバニラムスクが重なり、5つの中では少しメンズっぽいユニセックスで、個性控えめな香りです。(24/07/2025)


■Vaniglia 18 (2023年)

バニラをテーマとした4作目はボトルリニューアルしてスタート。18というのはバニラの鞘の18cmを意味すると同時に、Adjiumiの18周年を祝う意味にも。バニラは16〜21cmのものが最高級品とされるのだそう。

トップ:ベルガモット、ピンクペッパー
ミドル:ローズ、アイリス
ベース:バニラ、ベンゾイン、ポートワイン、ホワイトムスク

高濃度でも爽やかにすら感じられるバニラです。トップノートがあったのかわからないほどロースタートで始まったバニラですが、微かにパウダリーでリキュール調のバニラはナチュラルなバニラティンクチャーを思わせます。GuerlainのSDVはたっぷりのウッディノートに合わせたしっかりとしたバニラでしたが、こちらはウッディノートが控えめで、ムスクで包み込んだ柔らかなバニラリキュールといったところ。時間と共に表情を変えていてくバニラはいつの時代も人々を魅了してきたわけですが、後半はシンプルで落ち着きのあるバニラとなります。(24/07/2025)


■Incubo (2022年)

ブラックボトルで発売された3作目の香り。見つけたい、興奮したいという欲望に、捉えたいという味わい。それは悪夢というタイトルになりました。人気となってきたブラックティーレザーを取り入れた香り。

トップ:ベルガモット、レモン
ミドル:ブラックカラント、ブラックティー、プラム、リコリス、イモーテル、アイリス
ベース:バニラ、ベチバー、レザー

あぁ、真っ黒なリコリスキャンディーやリコリスのグミなのかと気づいたのはスプレーした後のこと。ブラックがテーマですから、黒をイメージさせる香料が多く使われているのですが、パチョリがないのがポイント。ブラックカラントの主張は決して強くはなく、基本的にはリコリスにレザーが重なる香りです。そのリコリスを取り巻くアクセントがスイートビターなイモーテルであったり、ベチバーであったりするわけですが、アニス調のスイートビターなリコリスがレザーに重なりとてもクールに広がります。日本人にとってはあまり馴染みのないリコリスキャンディーですが、欧米では好きな人にはたまらない漢方系の味と香りなんですよね。5種の中では一番個性的な香りです。(23/07/2025年)


■Elevato³ (2021年)

西アフリカのギニア湾(ガボン沖)にあるサントメ島(Sao Tome)のカカオの香料を使用した香りで、2021年の時点でAdjiumiは16周年だったそう。タイトルはイタリア語で高級な、上質なという意味のことばで、その3乗なのですから、これは大変。

トップ:ミント、ウイスキー、ラム
ミドル:ローズ、エルダーフラワー、ヘリオトロープ
ベース:バニラabs、ココアビーン、ストロベリー、ハニー、ベチバー、フランキンセンス

トップこそラム酒の少しフルーティーなエステルが弾けますが、香りはすぐにカカオに移ります。トップノートではカカオの香ばしいスパイシーな部分が、そこからはハニーの効いたオリエンタルなグルマンノートへ。オリエンタルに感じられるのはバニラがアブソリュートだからというのもあるかと思いますが、カカオもエクストラクトやアブソリュート系のダークなトーンで、それを和らげるように合成香料が配されているという調香です。ウッディノートの中でもベチバーは香ばしさをもった香りですから、カカオにはピッタリで、フローラルノートが少しアロマティックなアクセントを添えて広がります。カカオのそれらしさが抜けた後は、ハニーオリエンタルとなって肌に残りますので、グルマンがお好きな方向けの個性派版といったところでしょう。(23/07/2025年)


■Dolce Q.B. (2020年)

はて、Q.B.とは何のことなのかと思ったら、イタリア語で十分甘いという意味のよう。甘さ控えめなんてありえないイタリアらしいタイトルです。バニリンとして知られる単なるバニラではなく、バーチタールのマグマに落ちて沈み、溺れ、飲み込まれたバニラビーンズ。

トップ:ブラックカラント、、ピンクペッパー、シナモン、ストロベリー
ミドル:アイリス、ジャスミン
ベース:マダガスカルバニラabs、バニラCO2 エクストラクト、バニラビーンインフュージョン、ガジュンバルサム、バーチタール、ベチバー、レザー、ナガルモタ、パチョリ、アンバークリス、ムスク

こんなにバニラアブソリュートやエッセンスを入れてしまったのかとクラッとした香りでしたが、サンプルではトップにエステル系の合成香料があり、アンバーグリスと共にケミカルに弾けて始まります。ところが、そこからがこの香りの真骨頂で、バニラアブソリュートのスモーキーでリキュールっぽい部分を様々な香料でた補填したオリエンタルとなって広がっていくのです。アンバーグリスは強いけれど、アンバーウッディオリエンタルにバニラの天然香料を過剰投入した香り。天然香料はとても渋めで甘さも控えめですからね。(22/07/2025)

 

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