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Fleur et Flammes / フルール・エ・フラム


<香 調> セミフロリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> EDP

トップ
ベルガモット、シトラスフルーツ、サマーフルーツ、ガルバナム、グリーンノート、ミネラルノート
ミドル
カーネーション、ローズ、リリー、ホワイトフローラル
ラスト
ソフトウッド、アーモンドミルク、ムスク



 

2015年発売。彼が生まれ育った街では、毎年7月に大きなお祭りが開催されるそう。その日は父と一緒に花屋に出かけ、バラ、カーネーション、百合などの花を買いに出かけ、部屋に飾った後、なんとその花をパレードが通った時、部屋から投げるのだそう。彼にとって、その花は色と芳香で明るく満たしてたものであり、お祭りを盛り上げてくれたアイテムだったのです。お祭りの日にはアーモンドミルクのお菓子が定番で、来客をもてなし、その後フィナーレでは花火が盛大に打ち上げられるのだとか。家の中まで漂ってくる火薬の香り、部屋に残った花の香り・・・それらが幼き日の思い出なのだと。だから、タイトルは花火なのです。

 

 

まさか、火薬の香りのする花火をフローラルノートで作ろうと思う人がいるとは思わなかったのですが、とてもファンタジックでステキなことですよね。思い出の風景がとてもイタリアらしく美しいので、香り自体も美しくまとまっているのだと想像しますが、やはりそこは少しクセがないと花火にはなりません。ムエットで香った際には美しいフローラルノートが豊かに香っていたのですが、実際に肌に乗せると、まずグリーンでもフルーツでもなくトップで印象的なのはクレゾール香です。強すぎない程度のものなのですが、クレゾール香がフローラルノートに交じって香るため、とても生き生きと香るのです。キーノートはカーネーションとリリーなのですが、クレゾール香はナルシスやオレンジブロッサム等を作る際に使われる微量成分。それがあることでなんだかとても生花っぽいニュアンスを感じさせてくれるのです。クレゾール香とグリーンノートが茎と葉のようにも感じますね。ミドル以降はリリーが生き生きと香り、温かみのあるフロリエンタルとして続きますので、リリー系の香りがお好きな方に良さそうです。他社製品よりもクローヴ香が控えめで、あまりスパイシーに香っていない辺りが特徴と言えそうです。

(10/11/2015)

 

 

彼のお店で、4種を今一度香り直し、4月初旬の気候に一番合ったこちらを購入してきました。もちろんシトラスフローラルに少しグリーンが重なった香りは季節にぴったりで、旅行中に何度も使用したのですが、じっくりと香っているとリリーだけではなく、上記のレヴューのようにクレゾールっぽいクセが感じられ、少しナルシス調に感じられる瞬間があります。どれ1つとして大きく主張するような香り方をせず、美しいフローラルブーケとしてまとまっているのですが、いろいろなテイストが感じられてとても楽しめる調香となっています。50mlでちょっと高価な商品ではありますが、明らかに彼の手作りであり小ロットですので、購入される方は、旅の記念や応援する気持ちで手にされると良いかも。

(05/07/2016)

 

 

 

 

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