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Narcisse Blanc / ナルシスブラン


<香 調> ホワイトフローラルブーケ
<仕 様> レディース
<容 量> 15ml+7.5ml、30ml
<濃 度> Parfum、EdP

トップ
ジャスミン、オレンジブロッサム、ローズ、ぺティグレン、ネロリ、リンデン、アイリス、アンバー、ムスク
ミドル
ラスト



1923年発売。調香はErnest DaltroffでデザインはFelicie Wanpouilleという王道コンビの作品です。有名なNarcisse Noirは1911年ですから、黒水仙が先で、後になって白水仙が発売されたことになります。こちらの香りは、キャロンのブティックで量り売りしている製品で、ボトルサイズが選べます。5ml、15ml、25ml、50mlとあったような気がします。価格も高いのですが、パルファムですからね。正式にはParfum Extraitです。

 



黒水仙の大ヒットを受けてアメリカ市場用に作られた香り。

メインとなっているのはオレンジブロッサムなんです。すっきりとしたネロリの香りに重なっているのがアイリスです。一言で言うとパウダリーなオレンジブロッサムと言った印象で、オレンジブロッサムを好きな方も、アイリスをお好きな方も共に存分に楽しめる香りだと思いまする僕は両方とも大好きですので、これを選んだわけですが、少しクラシカルさが出ているのがとっても素敵なんです。ナルシスノワールは濃厚な妖艶さを前に出していますが、こちらはよりフレッシュな上品さを前に出しています。決してカジュアルではないですし、軽くはないです。でも、上品で清楚さを感じるんですよ。


 


香りは時間とともにアイリスが強くなりますが、それでも大きく香りは変化せずにオレンジブロッサム系のアイリスが持続します。でも、水仙っぽいかと聞かれると、わりと似ている部分があると思います。パルファムなだけに香りはとてもまろやかで、肌と一体になった感触の香りです。

(20/05/2008)

 

 

ベルガモット、スイートオレンジ、ペティグレン、ネロリ、オレンジブロッサム、ナルシス、ローズ、カシュメラン、アンブロキサン、バニラ、モス

 

食わず嫌いはよろしくない。せめて・・・と1つだけリニューアル後のボトルに手を伸ばしてみたのでした。あーーー、こんな風になっちゃったんですね。という、残念さが一番でした。それも予想通りのことですが。冷たさを感じるオレンジブロッサムとサンダルウッドのコンビネーションは、バニラの効いたオレンジブロッサムバニラとなり、サンダルウッドはウッディムスクのカシュメランに置き換わりました。これが今の時代に合わせたモダンなスタイルという解釈なのでしょう。

バニラの甘さはトップが一番強く感じられ、嗅覚が慣れるに従い冷たさを感じるフローラルバニラに切り替わっていきますが、どうしてもイメージ的にはアーモンドをシュガーでコーティングしたドラジェのようで、その中にオレンジブロッサムウォーターを使用しています、というトーン。Guerlainにも通じることですが、サンダルウッドの穏やかなおが屑的ウッディノートがクラシカルなものになってしまったのならば、モダンというのは少し平坦な(軽やかな)ものというものなのでしょう。また、肌に残るラストノートのペタリとした貼りつく冷たいハニーノートも現代の流行系であり、わずかに感じられるナフタレンのようなクセのある香りがナルシスとオレンジブロッサムの共通(特徴)香です。

パッケージは弁当箱と揶揄されていますが決して悪くはなく、デザイン的に余計なものはなくまとられています。ただボトルはどうしてもペンダントトップをデザインとしたChaumetの二番煎じと言われてしまっても仕方のないデザインです。せめてキャップのデザインが違っていたら、もう少し見映えしていたのではないでしょうか。

(28/01/2025)

 

 

 

 

 

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