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Pure Poison / ピュア・プワゾン


<香 調> ムスキーフローラル
<仕 様> レディース
<容 量> 50ml
<濃 度> EDP

トップ
スイートオレンジ、ジャスミン、カラブリアンベルガモット
ミドル
オレンジブロッサム 、サンバックジャスミン、ガーデニア
ラスト
サンダルウッド、ホワイトアンバー 、ホワイトムスク



2004年発売。Carlos Benaim、Dominique Ropion、Olivier Polgeという言わばドリームチームのような調香師による力を入れた香りで、1985年に発売された元祖のPoisonの20周年を見据えた香りです。でも、香りは元祖を全く感じさせない別物に。一言で言うとクリーミーなオレンジブロッサムで、すっきりとした香りを目指したのか、セクシーな系統を目指したのかとても中途半端な香りに感じます。予想以上にミドル以降はサンダルウッドが前に出てきてあっという間にオレンジブロッサムゆジャスミンのフローラルノートが消え去ってしまう辺り、ひとくせありそうな・・・というPoisonなのでしょうか。1つ1つの香りの主張はとても少なく、かなり大量に投入しているはずのベルガモットの残り香がムスクとアンバーに包まれて柔らかなラストノートへと繋がっていきます。シトラスフルーツ以外は全て合成香料なんでしょうね。精油感は感じられず、その分クリアな柔らかさが出ています。

 


生花のガーデニアから再現したというミドルノートのガーデニアの香りが「生花らしさ」を感じさせてくれたら素敵なのですが、クリーミーなオレンジブロッサムに埋もれてしまって全く判りません。でも、元祖のPoisonに比べて主張のない素肌感のある薄いシルキームスクなラストノートは日本人好みなのではないかと思います。

フルーティーフローラル、トロピカルフローラル全盛の時期に発売された香りとしては、異質な部類だったように思います。1つ注意したいのは大量のベルガモットを投入している分、トップの劣化は早いようです。

(16/03/2011)

 

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