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Spellbound / スペルバウンド


<香 調> フロリエンタル
<仕 様> レディース
<容 量> 15ml
<濃 度> EDP

トップ
フルーツ、ローズウッド、コリアンダー、オレンジブロッサム、オールスパイス
ミドル
ローズ、ジャスミン、チュベローズ、カーネーション、スズラン、ヘリオトロープ
ラスト
バニラ、アンバー、シダーウッド、ベンゾイン、ムスク、シベット、オポポナックス



1991年発売で現在は廃番になってしまった香りです。「呪縛」と訳されているサイトを見かけますが、意味合い的には呪いではなく魔法だと思います。「魔法にかかった」とか「魅力にはまる」とか「虜になる」と言った意味合いで、恋に落ちる瞬間をテーマとしたもの。

 



香りは発売時期を考えると、あぁ、こういった香りが好まれていたのか、と改めて考えてしまいますね。廃番になったのも分かる気がします。今風ではなく、かといってクラシックでもない、微妙なラインの濃厚さなんです。突出した香りは大きくなくて、いろいろ香るのですが、ベンゾインとか樹脂系の香りが強いかなぁ。フローラルの中では、カーネーションのイメージも強いです。すっきり系というよりも、しっかりした香りで、甘さも混在しています。フェミニンなドレスに・・・というよりは渋みも入った香りなので、スーツ系の香りなのかも。可愛らしいというより、渋いですよw

この香りのイメージを考えると妖艶だの魅惑的という言葉が連想されるので、「魔法にかかる」というタイトルの方がしっくりくるはずです。

(30/05/2007)

 

 

一度廃番になったものの、上記のような簡易的なボトルで再販となりました。香りは、調香以下となっています。

トップ:ローズ、スズラン、アプリコット
ミドル:オレンジブロッサム、カーネーション、カルダモン
ベース:サンダルウッド、バニラ、アンバー

これはリフォーミュラされているのかどうかはわかりませんが、昔のタイプを再レヴューです。1977年にYSLのOpiumが作り出したスパイシーなフロリエンタルという流れを受け継ぎ、ジャスミンではなくオレンジブロッサムとアンバーの組み合わせにスパイスわ合わせた形として作り出されたようです。そこに90年代を代表するヒット香料のアプリコット。プラムやアプリコットのフルーティーなハニーフルーツがスパイスを伴いセクシーに弾け、そこからシトラスアンバーへと切り替わっていきます。クローヴが強めに配されているあたりがOpiumの流れを感じるのですが、現在ではEugenol類がアレルゲン指定成分となったため、成分を安全なものに置き換えた形となっているはず。古いものはEugenolが強いため、色も濃いオレンジに変化しています。

このEugenol調のフローラル、特にバニラやアンバーをローズに足してできるのがカーネーションです。そのため、オレンジブロッサムにカーネーションを合わせてアンバーバニラなベースで支えているように感じられるのです。フルーティースパイシーで始まり、オレンジブロッサムとカーネーションへと引き継がれ、やがてはアンバーバニラのフロリエンタルへと変化していく香り。Opiumがお好きな方は、変化球版だと思うととても使いやすく感じられるのではないでしょうか。

(09/02/2023)

 

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