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Sampleレヴュー

■Orange Blossom Petal (2016年)

真夏にピッタリなオレンジブロッサムのコロン。

オレンジブロッサム、ネロリ、ベルガモット、ジャスミン、イランイラン、グリーンリーフ、ツリーモス

少し懐かしさを感じるオレンジブロッサムのコロンそのもの。オレンジブロッサムの香りをコロンとする際にはフローラルノートをジャスミンで強化し、イランイランで深め、グリーンノートをアクセントにしてウッディノートで支えるという基本的な調香で、余計なものがない分、イメージ通りに感じられる方が多いのではないでしょうか。日本人にとって、ペティグレンの効いたシトラスフローラルは入浴剤にありがちなテイストに感じられるかもしれませんが、こちらはムスクがほとんどないため、少し違ったトーンで終わります。まさに真夏のためのボディスプラッシュコロンです。(17/09/2025)


■Rose Otto 10% (2012年)

何故か、ラベンダーとローズオットーが100%と10%の濃度でそのまま販売されています。これは重ねて使うということなのか、大量に香料を購入したからなのかわからないのですが、5mlのローズオットーが50ドルって格安です。10%のココナッツオイル希釈の方は本当に本物のローズの香りなのですが、ローズオットーというよりもローズアブソリュートに近い感じがします。ローズオットーよりもずっと生花に近くてアニマリックな雰囲気もしているんですよ。最後はハニーローズとなるのですが、香水として楽しめるくらいしっかりとしたローズ香となっています。(01/05/2013)

追記。ご本人曰く、純粋にローズオットーのみなのだそうです。アブソリュートではないのにアブソリュート感があるというのはそれだけ香料の質が良いということですよね。(23/05/2013)


■Ode for Him (2012年)

Love is Sweetという香りとペアで12月に発売されたメンズの方の香り。この香りにはストーリーがあります。東の国から来た少年と西の国から来た少女が出会い、お互いに一目惚れをした。少女は少年に花の香りを分け与え、少年は少女に東の国の香りを分け与えた。

トップ:コリアンダー、カルダモン、イモーテルアブソリュート
ミドル:ローズアブソリュート、クローヴ、サンダルウッド、ウード
ベース:フランキンセンス、ミルラ、シダーウッド、パチョリ、モス、ベチバー

香りは完全にメンズです。ローズの存在は全く分からず、東西の文化が融合しているようには思えないのですが、スパイシーで軽やかなトップを楽しんだ後は柔らかで微かにスモーキーなサンダルウッドとシダーウッド、ベチバー等のウッディノートを軸にDihydromyrcenolらしき香りでフゼアに感じられる香りとなっています。肌に残るラストノートは幾分ユニセックスで、ウッディノートがお好きな方ならば間違いなくお好きな系統だと思うのですが、欲を言えばラオス産の高級なウードを使用していながら、その部分が感じられないのが少し残念ですね。もう少しアンバーウッディ系の合成香料で補填してあげたら、ウードもそれらしく感じられた香りになっていたのではないでしょうか。(01/05/2013)


■Narcotic Flowers (2012/2019年)

2011年秋に一部限定発売され、その後定番化した香り。夏になるとグラースの各地で花盛りとなるジャスミンをテーマとした香りで、この香りは100%天然香料で作られたEdPとなっています。

オレンジブロッサム、ジャスミン、コリアンダー、アブサン、マグノリア、ナルシス、オスマンサス、チュベローズ、オポポナックス、アトラスシダーウッド、ラブダナム、ローズアブソリュート、パチョリ、バニラ、アンブレットシード

精油らしい精油ブレンドという香りです。じわじわとワイルドな香りたちが押し寄せるのですが、肝心のジャスミンは比較的綺麗で、いろいろなフローラルノートと重なりながらフロリエンタルへと変化していきます。ほの甘く、微かにクリーミーなその香りは、やはり天然香料率の高いTauer Perfumeの一連の香りにも通じているのですが、彼よりもやはり女性らしい優しさを感じられるのが違いというところ。この香りが15mlで55ドルなのは、直販でなくては実現しない価格だと思います。ファッションフレグランスに慣れている方にはワイルド過ぎて驚かれることと思いますが、残り香が綺麗ですから機会があればお試しを。(01/05/2013)

 

2019年に処方が変更となりました。現在のバージョンは以下で、Firmenichのグリーンケミストリーと、ホワイトバイオテクノロジーによって生成された成分が組み込まれた香りに。当初はオールナチュラルだったものが、知識と経験、最新技術を経て生まれ変わったわけです。

グリーンマンダリン、メキシカンライム、アルテミジア、サンバックジャスミン、マグノリア、イランイラン、オレンジブロッサム、フレッシュウォーターノート、サンダルウッド、シダーウッド、パチョリ、アンブロキサン

グラースの店舗で香った際、ギリギリまで悩んだ香りでした。サンバックジャスミンが美しく瑞々しく香り、通常のジャスミンのワイルドさのない薄いヴェールで包み込むような繊細なジャスミン香となって広がるのです。1つ1つのエッセンスはバラバラに登場せず、日本人好みなシンプルで繊細なトーン。特にEdTですので、強く残ることもなく消えていきますので、気兼ねなく使えるフレッシュフローラルです。ムスクがないんですね。(17/09/2025)


■Fleur No.1 (2011年)

雪が解けてヴァイオレットが咲き始めた早春の森の香り。

ナルシス、アイリス、ホワイトマグノリア、ヒヤシンス、パインバッド、モス

香りは、少しフルーティーなグリーンシプレで始まります。雪解け後にゆっくりと春が訪れる様子はなんともグラースらしい雰囲気ですよね。もちろんカナダの山付近でもそういった光景が広がっているのでしょうけど、ヴァイオレットの産地もグラース近郊にありますし、ナルシスの草原もグラースにありますからね。トップでは一瞬モスとヒヤシンスが少しアニマリックな雰囲気で香ったのですが、これはひょっとしてナルシスのアブソリュートを使用しているのかもしれません。もちろん大量ではありませんが、時間と共に現れるフローラルノートがとてもナルシスのアブソリュートっぽいのです。豪華に思えるフローラルノートはやがてシプレっぽいハニーフローラルとなって消えていきます。(30/04/2013)


■Reglisse Noire (2010年)

彼女のデビューフレグランスはブラックリコリスのキャンディーの香りです。アメリカではブラックリコリスですが、サルミアッキですよね。フィンランドとか北欧の国民の愛する好き嫌いが分かれる伝統菓子ですが、僕はそれほど苦手ではありません。

トップ:ホワイトペッパー、オゾンノート、ミント、シソ
ミドル:スターアニス、ジンジャー、ブラックリコリス、ココア
ベース:パチョリ、バニラ、ベチバー、ムスク

売れ筋、という概念を全く無視して作られたような調香にドキドキしましたが、何故最初の香りがリコリスなのか・・・。実は彼女の愛猫の名前がReglisseなんです。もちろん真っ黒な猫なんですけど。調香は少し2010年から変わったようですが、もともとはオールスパイスとシダーウッドが入っていました。でも、大きく香りは変えていないと思いますので、気になった部分を修正したのでしょう。

香りは甘いのに鼻にミントが抜けていくという不思議なトップノートで始まります。バニラはアブソリュートではなくVanillin(Ethyl vanillinかも)で、アニス調の甘さと一体となってウッディノートと共に柔らかく甘く香っています。トップではスパイスやアロマティックな部分も感じられましたが、オゾンノートはそれとわからないほど微量で、リコリスの雰囲気からやがてイランイラン調のバニラとなって落ち着きます。ブラックリコリスという個性的なイメージは控えめですが、ありきたりな香りではありません。それでも優しい甘さのオードトワレですので、ユニセックスで使いやすい香りですよ。(30/04/2013)

 

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