*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Ambrosivs / アンブロシウス


<香 調> アロマティックウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 100ml

<濃 度> Extrait de Parfum


トップ
エレミ、レモン、グレープフルーツ、フランキンセンス、ジュニパー、ローズマリー、アルテミジア、アブサン
ミドル
シダーウッド、シクラメン、クローヴ、バーチ
ラスト
バニラ、トンカビーン、サンダルウッド、パチョリ、ベチバー、シスタス、アンバー



2023年発売で、ミラノ店の限定品として発売された香り。4世紀にミラノの司教を務め、守護聖人であるAmbroiseをテーマとした香り。

毎年12月7日はミラノの守護聖人であるAmbroiseの祝日であり、お祭りのようになります。その際に焚かれる様々な香りを表現したもの。地下鉄のSan Ambrogio駅近くにあるBasilica of Sant'Ambrogioは彼による教会で、ミラノにキリスト教信仰の土台を気づいた聖人として信仰されています。だからラベルはBasilica of Sant'Ambrogioのファザードがデザインされており、司教の衣装デザインをしている彼らしく、成人の日のパレードで実際に着用されるシルバーの布がローブとしてキャップを覆い、ゴールドのメタリックなローズウインドウがオニキスで固定されています。(Basilica of Sant'Ambrogioについてはこちらから)

 

 

タイトルからしてアンバーグリス系なのかもと敬遠していたら、まさかのアロマティックなフランキンセンス系で、ミラノ店のその場で即決した香りでした。とても静かで美しいアロマティックなフランキンセンスのハーモニーで始まり、スモーキー過ぎず、ハーブ類が弾けるようなことなく、ゆっくりと静かに広がり、やがては甘さの少ないドライなベチバー主体のウッディノートとなって落ち着く。精油感の多いエッセンスを合成香料で穏やかになるよう整えたような調香で、もちろん高濃度であることも静かな香り方である要因になっていることと思います。

 

 

立ち上る煙は静謐な空気が似合うものだし、トップのシトラスさえ控えめに香るあたり、そうしたイメージを大切に作られたであろうことが伺えます。フランキンセンスが主体であることももちろん彼らしいトーンですが、複雑なエッセンスを1つにまとめてもシンプルに、静かに香るというのも彼らしさであり、Serge Lutensにも通じるプロデュース力です。

神に仕える皆さまの日常はおそらくこうした香りに包まれている、漂う中で生活されているのだろうと想像したら疑似体験のように感じられた香り。

(25/03/2025)

 

<Filippo Sorcinelli Topへ戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜